山行日:2010.9.4
目的地:中倉山、沢入山
コース:銅親水公園(7:10)~仁田元沢の林道~林道屈曲点(8:00)~戻る~上久保沢出会い僅か上流(8:10)
~1240m付近・尾根に出る(9:20)~1390m峰(9:45)~尾根屈曲点(10:00)~1499.5m三角点(10:10)~(11:15)沢入山(12:00)~(12:40)中倉山(13:20)~仁田元沢の林道(14:20)~水道橋~銅親水公園(15:10)

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足尾町は日光市と合併したのだろうか。中倉山と沢入山は、明らかに足尾の山だろう。足尾の山へ踏み入れたのはブログを開設してからは2回目で、回数はいたって少ない(前回は、袈裟丸山)。便宜上日光の山に入れさせてもらった。

銅親水公園で焼きソバパンを食うと、いきなり便意を催した。駐車場にはトイレが無いので、あわてて下に見える施設に駆け込んだ。便所の入り口の扉を引くが、鍵がかかっていた。切羽詰まっていたので女性用の扉を引いた。ここも鍵が掛けられ、人の侵入を厳しく拒んでいた。元々、ユル腹で、一度便意を催すと、その圧力は2次関数的に増大する。括約筋がその圧力に抗し切れなければ、万事休すである。最早ためらいは許されない。人には言えない所で圧力を解放した。ズボンを上げ正面を見ると、オッサンがこちらを見ていた。致し仕方なし。ひらき直る。


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松木川上流を見る。いい天気だ。

仁田元沢に沿う林道を歩く。快晴。やたらに暑い。入山口を捜しながら歩いていた。候補は2箇所あったが、林道屈曲点まで来てしまった。少し戻り、上久保沢と書かれたカレ沢の西50m位の所にテープがかかっている所から入山した。
道はあった。すぐに見失ったが、再び現れた。色あせたトラロープが掛かり、右手に導かれる。トラロープは2箇所にあった。ロープが無くなり、しばらく行くと、3方向に踏み跡があった。踏み跡の濃い順に辿ったが、結局中央の最も薄い踏み跡が正解だっようだ。すぐに、広く浅い窪地の急斜面となる。よく見ると道がある。獣道も交錯している。ヒト道は九十九折れになってる。屈曲部にはテープがあり、何とか辿れる。厭になった頃、ようやく尾根に辿り着いた。1280m付近だった。

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ようやく尾根に出る。帰りの為に、赤布を縛りつけた。

尾根上ははっきりとした道がついていた。北に進路をとる。すぐに急登となり、1390mの丸いピークに着いた。1499.5m東側のピークが見えた。道は一部、尾根の東側に着いていたが、すぐに尾根上に復帰した。道型が薄くなると1499.5m東方の肩に着いた。中禅寺湖南岸尾根から薬師・夕日岳方面の眺めがすこぶるよい。
ここから西に進路を変え小道を辿ると、わずかで1499.5m三角点に達した。ここも見事な眺めだった。

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1499.5m三角点付近より。中禅寺湖南岸尾根の後ろに男体山が。半月山が立派に見える。社山の南尾根もよく分かる。

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1499.5mより西進すると、まことに美しい尾根となった。皇海山、オロ山、庚申山などが見える。
正面は沢入山だと思って歩いていた。

中禅寺湖南岸尾根から中倉山の尾根を見ると、なにか殺伐とした感じを受けるのだが、そんな印象は吹っ飛んだ。確かに松木川側は草木が途絶えザレているが、反対側は草が生い茂り、潅木が茂る。四国の法皇山脈や後立山連峰などの断層体に面する片薙ぎの山々に似て、とても美しく見えるのだ。残念なのは、その生い立ちが、公害に由来することではあるが。

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砂山と化してしまった所もある。

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沢入山かと思っていたが違っていた。


所で、中倉山になかなか着かない。それらしいピークはいくつかあった。が、山名板などは無かった。
どうやら、通りすぎてしまったようだ。沢入山と思って、ガンバッテ登ったが違っていた。こういう時は体にこたえる。直射日光を浴び汗だくとなっていた。カルピスウォーターを一口飲むつもりがガブ飲みとなり、ここで500mlを飲みきってしまつた。

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三俣山~シゲト山方面と思われる。

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本当の沢入山と思われる。

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本当の沢入山と思われる山頂に、木製の板がかかっていた。ただ、文字は、全く消えうせていた。

沢入山山頂の木陰で、またもやカルピスウォーターをカブ飲みしてしまい。500mlが瞬時に消え失せた。
一服後、すぐ先に行ってみるとすばらしい好展望となっていた。
袈裟丸山、庚申山、オロ山、皇海山、上州武尊山、錫ヶ岳、日光白根山、大平山などが見えた。三俣山、シゲト山なども見えているはずであるが、同定できなかった。
ついに、水筒の水に手を着け、握り飯を流し込んだ。

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皇海山

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頭を傾げた袈裟丸山の峰々。

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大平山と男体山。なるほど、ここから見る大平山膨大な山だ。多くの藪山愛好家が引き付けられる訳が判ったような気がする。おいらには、無理だけど。それに引き換え、おいらのアイドル社山は小じんまりしてるねぇ。

オロ山辺りまで行けるかなとは思ったが、この暑さでは水がもたんワイと思い、アッサリ諦めた。帰りも、好天は続いていた。
慎重に中倉山を捜しながら、山を下った。

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中倉山は、あれだろう。モグサのような岩礫が見える。

やはり、モグサの上には山名をしるすものは見当たらなかった。腰を下ろして、水を飲む。水はあと水筒半分。これほど水を飲んだのは久しぶりだ。これまで、水を切らして地獄の苦しみを味わった事が2回ある。まずいなぁ。
タバコを吹かせていると、何と沢入山の方から人が来た。こんな所で人に出会うとは。やってきたのは、巨大リュックにヘルメットをくくり付けた若者だった。この方もビックリしていた。
仁田元沢を詰め、庚申山とオロ山の鞍部に出てここまで来たそうだ。おいらは、2度ビックリした。
話を聞くとこの若者、ただ者ではない事が判った。ここいらの藪山を相当歩いていらっしゃる。それも、かなりハードな歩きをしていらっしゃる。この若さにして、すでに達人の領域に入っていた。
たとえば、
 ・黒桧岳~三俣山~錫ヶ岳~白根山~蓼の湖畔
など、など。おいらが手の出ない所へ数々と。
「宿堂坊山へは行かれましたか?」と聞かれ、おいらはシメタと思い。「ええ、2回程。」と、冷静を装い答えた。
藪山愛好家との話は弾み、長居をした。まぁこんな機会はめったに無い。
雲が少し出てきた。彼を促し、同時に出発。立ち上がった時、岩屑にマジックで「中倉山」と書いてあるのが目に入った。若者は巨大な荷物を背負い、飛ぶように降っていった。あっという間に見えなくなった。老人は、冷えた足を引きずりギクシャク降った。

1499.5mの肩で、方向を定め降る。1390m峰下の左方の枝尾根に乗らなければと思い、緊張して降る。思ったとおり尾根が2方向に分かれたので、左の尾根に乗る。しかし、様子がおかしい。朝登っていたときは鮮明な踏み跡があったのだが、ここには無い。山腹をトラバースし右手の尾根に向かう。鮮明な踏み跡があった。しばらく降ると、朝結びつけた赤布を発見した。どうやら、自分が思っていたルートで登っていなかった事が、ここで判明した。なさけないねぇ。
尾根から別れ、踏み跡を丹念に辿り、林道に辿り着いた。
見上げると、山々に雲がかかっていた。水筒の水は底水だけとなっていた。


久しぶりに晴天に恵まれ、好展望の山を満喫できた。今回もまた、たそがれオヤジさんの記事がきっかけとなった山行だった。中倉山から続く尾根は、並外れて美しい山に見えた。山で出会った若者もそう言っていた。