つづき

10月19日に快晴の中禅寺湖南岸尾根(阿世潟峠~社山~大平山~黒桧岳)を歩いた。

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日光白根山から錫ヶ岳の尾根を遠望

白樺に囲まれた草原で昼飯を食い、以前から行きたかった大平山に向かう。
黒桧岳との分かれで、笹原に突っ込む。道は全く無い。笹はおおむね膝程度。深くても腰辺りまでである。岡山の山のブッシュに比べたら全く問題ない。これしきのブッシュでひるむおいらではないのだ。勇んで前へ進むと、スネに激痛が走り、もんどりうって前のめりに一回転した。笹の中に倒木があったのだ。弁慶の泣き所というではないか。涙が出るほど痛い。気を取り直して前へ進む。再びスネに激痛が走り、もんどりうった。笹原に座り込み、痛みの納まるのを待った。
その後は慎重に進まざるを得ない。足で前をまさぐり、ゆっくり進む。広い笹原を小さく降り、再び登りになると尾根型がはっきりしてくる。よく見ると、かすかな踏み跡も現れてきた。小ピークに着き、あたり見回すが山頂をあらわす物は何も無い。念のため、少し先に進むと、一段高くなったところがあるのでそこを目指す。高みに着くと、先客がいた。お互いこんな所で人に会うとは思っても見なかったので驚いた。先人は宇都宮の人で、松木川から道無き尾根を登ってきたと言う。脱帽いたします。
大平山山頂には、標識があった。眺めはお世辞にもいいとはいえないが、松木川側が見渡せる。

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大平山山頂は地味だった


来た尾根を慎重に戻り、中禅寺湖南岸尾根にたどり着き、黒桧岳に向かった。黒木の森に入ると、落ち葉でルートを見失い勝ちになる。黒桧岳に13:30に着いた。あせった。
菖蒲ヶ浜の船に間に合わないではないか。船に乗れなければ、恐ろしいほどの渋滞で、いつバスに乗れるかも分からない。とにかく何としても15:50の船に乗らなければならないのだ。一目散に山を降りるが、おいらの足は遅いのだ。それでも全速で下る。中禅寺湖に降りついて紅葉も美しいがそれどころではない。歩く、歩く。

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千手ヶ浜手前にて 紅葉を堪能することもできず


千手ヶ浜着14:50。ここから菖蒲ヶ浜まで3.8kmとある。何とかなるかもしれない。タバコを一本吹かし、再び歩く歩く。


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千手ヶ浜からの男体山  タバコを吹かしながら1枚撮る


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千手ヶ浜付近の紅葉  こんな美しい紅葉もゆっくり堪能することもできずに


高山への分岐付近は特に紅葉が見事であったが、それをやり過ごし、赤岩を登る。ようやく菖蒲ヶ浜が見え出した。国道に着くと、15:50だった。万事窮す。
国道は予想通りの渋滞。ベタ留まり状態だ。いつバスが来るとも知れず、中禅寺湖畔をトボトボトと歩くはめに。やがて太陽は黒桧岳の肩に沈んでいった。


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今日たどった中禅寺湖南岸尾根に日は沈んでいった


歌ヶ浜に着く頃にはあたりはすでに暗闇だった。何はともあれ、初めて中禅寺湖を完全一周した。これも善しか。

家に着き風呂に入ると、スネがしみる。右足は血が滲み、左足は青く腫れていた。大平山に足払い一本を決められたと言うことだ。