カテゴリ: 奥武蔵・秩父(八高線)

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山行日:2019.3.18
コース:JR児玉駅(8:10)~下元田・石木沢地区(9:00)~お墓~不動山北尾根・河内ハイキングコース合流~248m峰(9:20)~333m峰(10:00)~450m峰~河内ハイキングコース分岐~送電鉄塔(10:50)~430m付近で廃林道合流~車道~道の無い尾根~廃林道2回横断~(11:20)不動山(11:40)~石尊様~不動峠・車道()~苔不動分岐~苔不動~道迷い・小沢を下る~小沢右岸に道発見~長瀞射撃場・車道(12:50)~国道140号~秩父鉄道樋口駅(13:30)



たそがれオヤジさんの「宝登山記」に不動山なる山名がチラリと出ていた。そんな山があるのかね、と地図を見るに、なるほど、車道にかこまれた山でとても行く気になるような山ではないな。と思ったが、北側にダラダラユルユルの道の無い尾根が伸びているのに気が付いた。
おおっ、この尾根ならば歩けそうだ。



JR八高線児玉駅では大量の高校生と僅かなサラリーマン風の人々が降りた。登山者は皆無。
クソをして、タバコを吹かして、朝飯代わりの菓子パンを食って出発。

車道を延々と歩く。


下元田地区で小山川なる川を渡って、左手の舗装された小道を辿った。地図を見ながら登る。妙に雑然とした広い敷地の家屋の脇を通過。犬に吠えられる。すぐ先に墓地があり、ここで舗装道はおしまい。
薮の右手に踏み跡様を見つけこれを辿ると、わずかで目的の不動山北尾根に出る事ができた。



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そこには、「河内ハイキングコース」なる道標と明瞭な道がつけられていた。



「河内ハイキングコース」は俺が辿った道ではなく、真北のほうから上がってきていた。予想外の展開だが、まぁ、それはそれで良い。


雑木の中にユルユルと道が続く。いい感じの道であるが、サーキット場が近くにあるらしく、モーター音がわずらわしい。248m峰へは東側を巻き登るように着けられていた。樹間越しに、上越方面の雪山が見え隠れしていた。小さなアップダウンを繰り返し、なかなか高度があがらない。


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333m峰付近から。間瀬湖の南側の池かな。



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この先、西側に杉林、東側雑木林となる。何故かクシャミも鼻水もでない。
暑くなってきた。フリースを脱ぐ。



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450m峰を越え下った所に、分岐があり。



西側の山腹を下りカゲンに着けられた明瞭道に誘うように、尾根上の小道にはトラロープが張られていた。地図を見て、希薄な脳細胞を総動員して、本尾根西側に「児玉町河内」の地名を発見。明瞭な道は「児玉町河内」に下る道なのではないかと判断し、トラロープをくぐって尾根道を選択。とたんに道は不鮮明となるも、歩くに支障はない。

わずかで、


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送電鉄塔に至る。浅間山が真っ白に見えた。




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少し歩くと、廃林道が東側から上がってきていて、


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廃林道の先に舗装道が現れた。




舗装道を僅かに右に行くと、なだらかな杉林があり、不動山真北の尾根に乗った。道は無いが下草の無い杉林で歩きやすい。未舗装林道が絡み付くように何度か現れるも、そのままユルユルと南進。



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杉林に囲まれた無愛想な不動山に到着。


握り飯を2個食って、タバコを吹かせて、オサラバ。



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不動山を南西に下り、少し行くと、「石尊様→」があり、石尊様に立ち寄る。


元の道に戻り、少し下ると、


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不動峠・車道に出た。上越の雪山が見えた。


車道を少し進むと、


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「苔不動→」があったが、


そこには、トラロープが張ってあった。
ムムムッ・・・。これは何を意味するものなのか?侵入禁止なのか?
取り敢えず「侵入禁止」や「通行止め」の標示は無いので、侵入。


行ってみると、とんでもない急坂。石段があるものの、ロープや鎖が垂れていて、これをたよりに下る。



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苔不動に到着。岩壁の下。岩の庇の下にあった。



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不動明王か。



ここまで下りてくるのもヒヤヒヤしたが、この先もとんでもない急坂。足を滑らせたらただでは済まぬ。


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ロープにしがみ付いて、ケツを地面につけて、何とか下る。俺、下りにメチャ弱いのよ。


急坂を何とかこなして、急斜面のトラバース。
ムムム・・・、なんか薮っぽくなぁ~い。足元の土が柔らかいねぇ~。どうやら道を失ったようだ。


まずいねぇ~。


ちょうど涸れた沢のような所にいた。高度計と地図を見る。どうやら、この先、先ほどまでのような斜度ではなさそうだ。この涸れ沢を下ろう。いざとなったら左手の尾根筋に活路を求めるつもりだった。
倒木の多い窪地だった。左手に「保安林」の黄色い標識を発見。薮を掻き分け近づいてみた。左山腹にかすかに薮の薄い所を発見した。しかも足跡付きで。しかしなぁ~、篠竹がうるさそうな片斜面で、まっとうな道でもなさそうと判断し、なおも窪状を下る。右手に何となく薮の薄い所があるような。近づいてみると明瞭な道があった。
ヤレヤレ。



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途中で見かけた標識。どうやら正規ルートのようだ。助かった。



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やがて、緑のフェンスが現れて、



車道に出ると、「埼玉県総合射撃場」の立派な看板を横目に見つつ、

これまた長い車道を秩父鉄道樋口駅まで歩いた。




苔不動の道は、昭文社の地図では破線道になっているが、下りは迷い易いかもです(俺だけかな)。




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登りルート。手書きで、正確性に欠けます。




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下りルート。道迷いをしているので、沢筋のルートはかなり正確性に欠けます。

秩父鉄道波久礼駅から陣見山に登って、



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榎峠まで下ってきた。


通常はここから山道を秩父鉄道樋口駅に下るようだが、俺は車道を児玉方面に下った。児玉の「百体観音・さざえ堂」を見たかったからだ。

車道は、湿気と高温で雑菌が繁殖したのか、とても滑って歩きにくい。ソロソロ歩きとなる。



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たくさん咲いていた。



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沢の方に「無借金地蔵」なるものがあるらしいが、幸い俺は無借金なのでスルー。



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この花が、



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群落をなしていた。




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やがて、民家が現れる。ネギと彼岸花。



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道しるべと彼岸花。



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石神神社。



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ど根性彼岸花。




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道々にて。



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百体観音入り口。




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お寺の石段と彼岸花。




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百体観音案内板。




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百体観音・さざえ堂。肝心の百体観音堂は修復中のうえ、本日休業との事。



以前、群馬県太田市のさざえ堂を訪れた際も、修復中で公開停止だった。どうも、さざえ堂とは縁が無さそうである。



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道々にて。季節外れか。



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白い花が、一面に咲いていた。



時計を見ると、八高線の列車の時刻が迫っていた。早歩きに切り替える。


駅舎で濡れた服をパパッと着替え、列車に乗った。

車窓の景色がボヤけていた。

メガネを外すと、網の目のように蜘蛛の糸がレンズを覆っていたのだ。

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