カテゴリ: 尾瀬

山行日;2017.5.5
コース:戸倉=乗り合いタクシー=鳩待峠(8;20)~至仏山(12;15)~鳩待峠(14;10)=乗り合いタクシー=戸倉


「病み上がりの裕次郎」氏から、残雪の至仏山山行のお誘いを受けた。右足の具合が悪く、雪のある山は昨年来避けてきた。多少迷ったが、「ゆっくり行きましょう」とのお言葉と、至仏山だけならばなんとかなるかなぁとの思いから、お誘いに乗る事にした。

ちなみに、「病み上がりの裕次郎」氏が、病に冒されているわけでは無い。昔、そう呼ばれていただけである。



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快晴の元、先行する「病み上がりの裕次郎」氏。あくまでゆくっりと。ん、ストックが短いんじゃないの。ストック故障で、短いまんまで歩くと。



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天気はすこぶる良い。



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すぐに樹間から至仏山が現れる。



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さらに、樹間から皇海山。



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燧ケ岳。


ロートルの二人は、あれが悪沢岳であろうと期待して登るもスカされる。そんなにすぐに悪沢岳が現れるはずはないかぁ~。休み休み歩くしかない。かつて、大学山岳部でならした「病み上がり」氏も、今は腹廻りに膨大なお肉を巡らしている。


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常に、燧ケ岳が見えているので、気分が良い。


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小至仏山の巻きにて。


トレースバッチリ。踏み抜き無し。風も無し。全然寒くない。


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至仏山は近い。


小至仏山の巻き終わりで大休止。


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やっぱり、燧ケ岳はいいねぇ~。



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雲が出てきたので、今のうちに撮っておこう。左に日光白根山、右に錫ヶ岳。



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そして、至仏山に到着。大勢の方々がいらっしゃいました。雲は再び取り払われた。



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至仏山より、越後三山。他はわからねぇ~。



人が多すぎて、すぐにオサラバ。



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小至仏鞍部を目指して。正面に武尊山。小至仏との鞍部付近で昼飯とする。



さぁ~て、下ろうか。緩んだ雪にチェーンスパイクのグリップ力は不足気味。「病み上がり」氏はちゃんとしたアイゼンで足を滑らせている風は無い。



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縞模様。



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最後まで、燧ケ岳を眺めつくして、



鳩待峠に下山。


歩くのに時間がかかったが、好天に恵まれて久しぶりに残雪の山を堪能する事ができた。お誘いいただいた「病み上がりの裕次郎」氏にお礼を申し上げるほかはないだろう。

裏燧林道から廻り込んで、尾瀬ヶ原を初散策。



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枯れ草の中に灌木紅葉が。




今日の宿泊地、竜宮小屋に着いた。
早速、ピールを飲んだ。

小屋の周辺を歩き廻ってみた。





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日が傾いて。


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貴婦人様が、ここにはたくさんいらっしゃいました。


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そして、本格的な夕暮れ時を迎えた。




9/28
朝、小屋の窓を開けると濃密な霧がかかっていた。

予定では富士見峠、皿伏山を歩いて沼山峠に向かうつもりであったが、この霧を理由に下田代、沼山峠に切り替えた。(霧は早朝だけだろうとの思いがあった。確信犯的コース変更。情けなし。)


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案の定、歩き出してすぐに霧は薄れてきた。が、思い直す気も無く下田代十字路に向かった。


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霧の向こうに燧ケ岳。


上の写真に熱心に写真を撮っているお方がいる。このお方に、「白い虹がでていますよ」と教えられた。
振り向くと、


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おおっ、確かに「白い虹」だ。


「白い虹」の情報は、前後を歩く人々に伝播していった。
俺は、「白い虹」を初めて見た。と言うか、「白い虹」など、今の今まで知らなかったのだ。

近くに居たオッサン曰く、「「白い虹」は竜宮近くで稀に出現する。」とのたまわった。



「白い虹」は間もなく消え、一点の陰りも無い晴天となった。


下田代十字路は、都会的様相を呈していた。何件もの瀟洒な山小屋が林立していた。明るく、朗らかに、若々しい賑わいがあった。
俺は、立ち止まる事も無く、そそくさとそこを通過した。

そして、暗い森の木道を緩く登って行った。最早、木道は乾いていた。前日のように足を滑らす事は無かった。少し、ウンザリした所で、「白砂峠」の古い標識を見た。ここから下りとなり、


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白砂田代で開けた。


ホド無く、沼尻休憩所に到着した。


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沼尻付近。


尾瀬沼の北岸から大江湿原に出ると、大勢の人々がいた。


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大江湿原付近。


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沼山峠を目指して。


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やがて、林間の登りとなり、点在する真っ赤なモミジなどを愛でながら歩くと。


沼山峠で、バスが待っていた。

山行日;2014.9.27~28
目的地:三条の滝、尾瀬ヶ原
コース;9/27 御池(9:50)~上田代(9:20)~ノメリ田代(9:30)~三条の滝(12:15)~平滑ノ滝~赤田代~ヨッピ橋~竜宮小屋(14:50泊)
9/28 竜宮小屋(6:30)~下田代十字路(7:00)~白砂峠(8:00)~白砂田代~沼尻(8:20)~浅湖湿原~大江湿原~沼山峠バス停(10:00)



裏那須の紅葉見物を目論んで、金曜日に三斗小屋温泉に電話をしたのだが、すでに満員との事。ガクッ。
あれこれ考えた結果、思い切って尾瀬に行く事にした。俺にとって尾瀬に行くのは一大決心であったのだ。


燧ケ岳はイヤと言うほど登った。至仏山しかりである。が、雪のある時期にしか行った事が無い。たった一度だけ、お付き合いで7月に尾瀬沼に行った事がある。沼山峠から行列に巻き込まれて、沼尻で引き返した事がある。以来全く行っていない。尾瀬ヶ原はアコガレの地であったのだ。(俺は湿原好きなのだ。)

桧枝岐スキー場の便所の前に車を止め、竜宮小屋に電話を入れたら、「泊まれますヨ」との事。う~ん、こうなったら行くしかあるまい。内心、「一杯でとまれませんヨ」のお言葉を期待していたのも事実である。


御池の駐車場は7ブの入りか。結構人が多そうで心配になる。

裏燧林道に入る。前後に人影は無く、一安心である。何にも増して、雲一つ無い青空が嬉しい。


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おおっ、紅葉だ。御池田代を過ぎて森に入ると、時として、信じがたい程に赤く紅葉した木が現れた。



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もう一丁。


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上田代。秋はこんなんだったんかい!


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たまりませんなぁ~。


上田代からノメリ田代を過ぎると、田代の連続攻撃は終わった。変わってジメついた木道が続いた。やや傾いた木道で足を滑らせた。瞬間、左肩に激痛が走った。

3ヶ月ほど前から左肩痛が始まり、日に日に痛みがひどくなっている。数年前に右肩が痛くなり、治るのに1年近くかかった。あれと全く同じ経過と痛みである。多分50肩というやつであろう。腕をダラリと下に垂らしている時は大した痛みは無いのだが、角度によって激痛が走るのである。下着の着替えなど泣きながらするのである。リュックを背負うのも背負うまでが悲惨である。リュックを背負って涙目で1分ほど立ちつくすのである。

木に足を滑らせて、どうしても腕でバランスをとってしまうのである。瞬間、激痛が走るのである。
それからと言うもの木道が怖くて、足の歩幅が極端に短くなってしまった。
それでも、足が滑り、うずくまる。そして、ジメついた薄暗い森の道が続いた。
また、足が軽く滑った。今度は左腕が動かなかった。そして、転んで手を着いた。グェ~。涙がとまらないヨ~。

悲惨な歩きが続いた。


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時折現れる真っ赤な紅葉になぐさめられて・・・。


木道が尽きて、下り坂となる。


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三条の滝はウワサ通りにスゴかった。この水量で、尾瀬の水は良く尽きないものた。


平滑の滝も期待していたが、その展望台からは、樹木が茂りスッキリとは見えなかった。ただ、その岩の膨大さは確認できた。


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やがて、傾斜が緩んできた。


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乾いた木道となり、涙目が収まった。


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そして、ついに尾瀬ヶ原の一角に出た。至仏山だぁ~。


喜びも束の間、再び森に入って、木道でズルっときた。ウウッ・・・。涙。

兎に角、ユックリ歩こうヨ、と自分に言い聞かせる。


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おおっ、もしかして景鶴山?与作岳?


つづく。

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