カテゴリ: 東北の山

山行日:2014.5.11
コース:御池(6:10)~(10:10)燧ケ岳(10:50)~御池(11;45)


5/10
燧ケ岳に登ろうと、自宅を未明に出た。
中山峠を越えると小雨が降って来た。
8:00に桧枝岐着。いつものように、スキー場の便座に座る。

小雨とともに、風も強い。アルザなんとかの駐車場で一眠り。

9;00になっても小雨。う~ん、どうすんべ~。
取り敢えずミニ尾瀬公園に向かった。


閑散としたミニ尾瀬公園に行ったら、入園400円だとさ。400円を綺麗なオネイサンに渡した。



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水芭蕉が咲いていた。



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かなり咲いている。



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雨はやんだが、風が収まらない。



ど~しよう。
明日はミツモチにツツジ見物に行くつもりだった。



予定変更で、明日燧に登ろう。
御池ロッジに連絡したら、泊まれるとさ。


することも無く、駒止湿原に行ってみたが、通行止め。旧伊南村の食堂でソースかつ丼を食って桧枝岐に舞い戻った。


アララ、晴れているじゃぁないの。御池田代にでも入ってみっか。


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完全に晴れあがっていた。しかし、燧ケ岳を行き交う雲のスピードは速かった。



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御池田代。



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御池田代。俺はここをボーッと歩くのが好きなのだ。




5/11
6:00過ぎに御池を出発。駐車場は閑散としていた。
雪が硬かったので、初めからクトーを着けた。広沢田代への急斜面に差し掛かると、アレ、シールがズルリと取れちゃった。シールの着け直し。が、またしてもシールが取れちゃった。
こんな事は今まで無かった事。おかしい?
どうにもならないので、取り敢えずスキーをザックにくくりつけた。

しかし、雪が硬く、恐ろしい。スキー靴を斜面に何度も蹴り込んで一歩一歩の歩きとなった。そのうち、下から人がやってきた。スキー靴にアイゼンを着けていらっしゃる。スタスタと登って行っちゃった。
俺だって、スキー靴用のアイゼンくらいは持っているのだが、これまで使用経験無し。無用のものと思って、最近は全く携行していない。

あぁ、また足の親指が死んじゃうな・・・。



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広沢田代



広沢田代に到着し、スキーを再び着けた。ところが、やっぱりシールが取れちゃう。おかしい?また、スキーをザックにくくりつける。熊沢田代下の急斜面は硬いの何の。蹴り込む足が悲鳴を上げる。


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熊沢田代



熊沢田代で、もう一度スキーを着けた。今度は、シールが外れなかった。ヨッシャ~と意気込むものの、ここまで体力を消耗しきっていて、後続の人々にどんどん抜かれる。

晴れあがって、ほぼ無風。この先、雪は緩んだ。

金曜日に御池でも雪が降ったそうで、真っ白な雪と汚く古い雪が交じる。


多くの人々に抜かれまくって、燧ケ岳到着。


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燧ケ岳山頂より。日光連山と栃木・福島県境の山々。



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燧ケ岳より、至仏山、上州武尊山。



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燧ケ岳より、平ヶ岳、中ノ岳、魚沼駒ヶ岳、荒沢岳。


遠く飯豊が北の彼方に浮かんでいた。北アの山々まで見えた。


どんどん人々が登ってくる。
さぁ、滑って帰りましょ。

新雪の白い斜面が見えるのか、少々不安であった。やっぱり、真っ白い雪の斜面は見えなかった。バランスを崩しかけ、汚い雪に逃げる。快適だぁ~。
どうしても白い雪を横断しなければならなくなった。白い雪に突っ込んだら、前のめりにすっ飛んだ。白い雪は、ブレーカブルだった。メガネの間に詰まった雪を掻き出して、慎重に滑った。登っている人たちが、見ているじゃぁないの!ハズカシイ。

森林に入り、もう大丈夫と思ったが、もう一度白い雪ですっ飛んだ。あ~ぁ。
東田代に行こうと思っていたが、テンション○下がり。普通コースを斜滑降で凌ぐしかあるまい。


ヘトヘトで御池に帰着。


目の悪さと装備の悪さがモロに出たスキーとなってしまいました。
あぁ、体力の無さもあらためて痛感した次第であります。

白い雪恐怖症になってしまったのであります。


取り敢えず、開山で大盛りソバを食って帰途に着いた。

山行日:2014.5.4
目的地:窓明山
コース;保太橋沢左岸・巽沢山取り付き(6:00)~道捜し~巽沢山(7:30)~1260m付近・シール登高(8:20)~家向山西峰(9;30)~(12:10)窓明山(13:10)~(13:30)家向山西峰鞍部(13:40)~家向山西峰(14:00)~巽沢山~保太橋沢・国道(16:00)


いろいろと、迷った挙句に窓明山に向かった。2011年に滑って、あまりにも快適だったのが忘れられなかったから。


国体コースの記念碑の所に車を停めた。保太橋沢を渡ったすぐの所にある一本の杭が巽沢山登山道の目印だ。
少々藪っぽいが、道ははっきりしているはずであった。杭から30秒で、倒木などが多く道を失う。リュックにくくりつけたスキーが木に引っ掛かり難渋する。上を見ると赤いペンキが塗られた木が2本見える。取り敢えずそこに向かった。なんとなく道様の感じを見つけ進むも、崩壊地があり道様も失せた。崩壊地の下に出てみた。崩壊地の右手にしっかりした道を見つけた。この崩壊地国道から数十mである。全く進んでおらん!多分この3年の間に出現した崩壊地であろう。

まだ良く踏まれていない道のようだった。やがて古い木段が現れ、巽沢山への道と確信できた。
巽沢山の登りは急である。スキーが木に引っ掛かりママならない。
傾斜が緩むと雪が現れた。恐らく、上部で雪は切れ切れだろうと思い、そのままズックで歩いた。雪は硬く靴が滑る。


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巽沢山付近にて。


ようやく巽沢山に着いた。巽沢山山頂付近はやっぱり雪が消えていた。ここから家向山西峰ピークを目指す。尾根のサイドには雪があるのだが、尾根上は中々雪が繋がらない。
1260m付近のブナ林でスキー登高に切り替えた。あ~ぁ、肩が楽になった。

高齢の方が早くも山を降りてきた。前日窓明山から丸山岳に向かったそうだが、坪入山手前のブッシュにつかまり撤退との事。


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家向山西峰に繋がる尾根に合流。右奥の尾根を登ってきた。


家向山西峰から伸びる尾根との合流直下は急斜面に見えたので、雪庇の下を左に迂回して尾根に乗った。


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ここからは、三岩岳が大きく望まれた。


広い尾根を家向山西峰を目指して登った。


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家向山の雪庇。


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家向山西峰に到着。左三岩岳、右窓明山。



ここから、一旦下りとなる。シールを貼ったまま、カカトを固定せず滑った。オープンなバーンは何とかこなした。ブナとブッシュが現れ、おまけに急斜面。コントロールを失い転倒した。ムムッ、止らん。
ブナの木が目の前に。とっさにスキーを揃えブナの木に足の裏から激突した。そして根開きの中へ落ち込んだ。

ムムッ脱出できん。右足のスキーが異常なほどにたわんでおる。取り敢えず足は折れていないが、スキーが折れたら一大事。そお~っともがいて、何とか脱出した。

ここから臆病風が吹いて、スキーを脱いだ。スキーを担いで急斜面を下る。前回は何とかこなした所なんだがなぁ~。落ち込む。

鞍部で再びスキーを着けて登る。



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雪庇脇に無数の亀裂が走っていた。


やがて、見事なブナ林となる。ぜーぜー言って登っていると、これまた高齢男女4人組が降りてきた。こちらも丸山岳を目指し、窓明山でテン泊したそうだ。昨夜、大雨と強風に打たれ撤退との事。撤退とは言え、皆様凄いもんです。


やがて、ブナ林が切れると、尾根の頂稜部が灌木藪となる。藪を避け山腹進む。山腹の一部にブッシュが現れ、少し下ってまた登る。この登り返しで、シールが後ずさり。ムムッヤバイ。体を倒して、スキーを平行にして、何とか止った。谷におっこっちゃうよ~。雪が緩んだせいなのか?ここでも再び臆病風が吹いて、スキーを脱いだ。辛い登りになった。

尾根に復帰して、またまたスキーを履いた。

もう、バテバテだった。


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山頂は近いが、ちっとも前に進まない。



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やっと着いた窓明山山頂から三岩岳。


グーの音も出ないほど疲れた。
3年前でも5時間を要したが、今回はそれを上回る6時間超となった。これはマズイですよ。自から呆れるホカないだろう。

真っ青な青空のもと1時間ほど休憩。が、疲れは取れない。
誰も現れない。
少し遠くが白けてきた。

さぁ、帰りましょ。滑りにも一抹の不安があるが、とにかく滑降モードに切り替えて滑り出す。



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山頂直下で、足を引っ掛ける。汚いシュプールになった。



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溶けだした赤城シグレを蹴散らして! 快適だぁ~。



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白く輝いているシュプールは他人様のもの。前日誰かが滑ったのだろう。俺のは黒くて野太い。



疲れているとは言え、家向山西峰鞍部まで実質30分とかからず滑り降りた。
しかし、ここからの帰りは、長く苦しかった。



GWの山遊びもこれでお終い。矮小化した計画すら、こなすのがヤットという状況にアセリを感じてしまったのだ。

行った日:2013.5.18


燧ケ岳を下ったあとに、御池田代に行った。
御池駐車場より3分。

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春がくう~れば思い出す。

水芭蕉は夏に咲くのであろうか。

夏に行った事が無いので判らないが、

ここでは、雪解けの早春に咲きだす。



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ひと気の無い尾瀬で、ボーッとするのが好きである。

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山行日:2013.5.18
目的地:燧ケ岳
コース:御池(9:10)~広沢田代(10:00)~熊沢田代(11:00)~(12:20)燧ケ岳俎クラ(13:30)~御池(14:20)


GWのスキーでスキー引退勧告がだされたが、未練がましくも恒例の燧ケ岳スキーに行ってしまった。この日、晴れなければ燧ケ岳スキーは決行されず、そのまま引退しているところだった。

御池は快晴。にもかかわらず、駐車場の車の数は寂しいものだった。山スキーが下火になったのか、それとも皆様すでに燧ケ岳程度では飽き足らなくなったのか。


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御池を出発。雪は多いとは言えないが、充分あった。


のっけからグズグズの急斜面に苦しむ。2回程、板をはずし担ぐ。以前はこのコースで板を担ぐ事は無かったが、2年前より担ぐようになってしまた。足腰の虚弱化か。
すぐに汗だくとなり、手袋を外す。次いでセーターを脱いだ。


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広沢田代より大杉岳~アイ駒方面を振り返る。久々の快晴のような気がした。


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燧ケ岳が見えてきた。


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熊沢田代に到着。

熊沢田代を登り切り、山頂直下の大斜面の下で大休止。


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燧岳直下の急斜面。おおっ、女峰山、小真名、大真名が見える。


標高を上げても雪はグズグズ。スキーで雪面を何度か押しつぶしながら登った。


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燧ケ岳俎グラに到着。本日の山頂はここにする。至仏山にも結構雪があるじゃぁないの!

少な目とは言え、何人もの人々がいる。

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尾瀬沼はまだ殆ど凍っているのか?最奥に日光連山が。


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越後の山々。



山頂の肩まで下って昼飯を食った。

今日も握り飯~カップ麺~握り飯。カップ麺は久々にカップヌードルを食った。やっぱり高いだけあって確実に旨い。



イメージ 11さて、シールを剥がして下りましょ。

いつもはお気楽な下りなのだが、今日はドキドキした。2組ほど滑り降りて行くのを待った。
さぁ、思い切っていってみっかー!

雪面は見えたぞー。シャーベット状のドグサレ雪だが、板は何とか回る。
ウヒョヒョヒョひょー!奇声を上げて滑った。快適だぁ~。
まだ人の滑っていない雪面に向かう。ムハッー。気持ちいい~ッ。シャーベット祭りだぁ~!

楽しい斜面はアッと言う間に終わった。
取り敢えず、汚れた雪面なら見えるようだ。

後半はクサレきった雪に苦しみヒドイ滑りではあったが、不安なく御池まで滑る事ができた。


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スキーを外して、御池田代を訪れた。早春の風情だが、いやに暑かった。


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中山峠を越すと、春真っ最中の趣であった。


なにはともあれ、スキー引退勧告は保留された。

山行日:2013.5.5
目的地:赤見堂岳
コース:国道112号大越川橋そば(5:30)~785m峰~980峰~1011m峰~1133m峰~石見堂岳(9:30 撤退)~往路を戻る~国道112号大越川橋そば(12:30)


月山から膨大な白い朝日連峰が見える。おいらでも登れそうな山はないかいな、などと地図を眺めていた。
赤見堂岳は何とかなるのではないかと思いはじめて、何年もたってしまった。


取りつき予定地点は国道112号線の大越川橋の僅か南側。おあつらえ向きの駐車地まであった。


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取り付き地点。擁壁・金網が切れている。駐車地もある。


駐車地にて、スキーにシールを貼り、スキー靴を履いた。
ここで思い直して、スキーを車にしまい、山靴に履き替えた。やはり、昨日の滑りではチョットなんですなぁ~。


右手の尾根を意識しながら山腹を登った。雪は締まり、潜り込みは無きに等しい。
すぐに薄い足跡一人分があった。昨日のものであろうか。少し安心。

785m峰手前に雪庇の無い所があり、ここから尾根に上がった。
785mで磁石をセット。

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ブナの森を登る。真上は晴れているのだが、お日様の方向に雲があり、薄暗い。


取り付きから杉林は無く、ブナの森となる。ブナは小ぶりなものが多い。
月山が良く見えるが、相変わらず山頂部は雲に覆われている。


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時折、陽が射す。

途中、尾根の繋がりが判りずらい所があり、赤布を2本縛りつけた。
866mの小ピークで南東に折れる。


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980m峰手前。


本コース唯一の難所が980m峰だった。
東面の雪庇が崩れ、危険な感じ。尾根上は密藪だった。西面の雪の上をトラバースしたが、何故か不安にかられ、灌木の密藪に突入し尾根上を目指す。ほぼ山頂付近と思われる所に出た。この付近だけ雪が無い。東面の雪堤が崩れて地面が出ている所を木にしがみ付きながらくだった。
ボールペンを失っていた。従って、時間経過は不詳。


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1011m峰手前の急斜面を登りきると広々とした雪原が雛壇のように続く。


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振り返ると月山が。左から湯殿山、姥ヶ岳、月山。月山山頂だけには薄雲が懸かり続ける。


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正面のなだらかな林の山が石見堂岳だろう。右が赤見堂岳に違いない。


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たぶん、赤見堂岳。う~ん、遠いなぁ~。


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雪崩。なだらかな尾根だけど、東側は歩かない方がよさそうだ。


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なだらかな尾根が続く。


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石見堂岳が近付いた。


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気持ちいいが、バテた。


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石見堂岳到着。赤見堂岳遠望。


9時30分に石見堂岳に辿り着いた。灌木と石楠花が露出している。山頂標識は見当たらなかった。
風が強い。赤見堂岳は遥か先に見えた。地図を見ようにも強風でまともに見られん。

赤見堂岳までの距離感は往復3時間以上と判断した(単なるアテズッポウ)。この先樹木は無いなぁ。風が強いなぁ。つらいなぁ。バテているしなぁ。

などと考え、ここを本日の最終地点とした。

そうと決まれば、すぐにオサラバ。風の弱い木立まで下り一服。


さて、下りましょう。
少し下ると、何と山スキー氏が登ってきた。
言葉から地元の方だなぁと思った。
「赤見堂岳までは、見た目ほど程時間はかかりませんよ」との事。ムムツ・・・。
赤見堂岳は大井沢からのほうが短時間で登れるとの事。
但し、今時分は本コースの方が殘雪が多く登りやすいとの事。
980峰は東面下部をトラバースしたとの事。
「980m峰の巻きは私のスキー跡を辿れば、楽に下れる思いますよ」の一言に、安堵した。
山スキー氏は赤見堂岳に登ると言って、去って行った。



山スキー氏の痕跡と自分の足跡を辿りながら下る。




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これは、熊さんの足跡でしょうか?


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ゴゴッーという音がした。ようくみると黒く土の出た所に動物が居った。


さて、980m峰手前にきた。山スキー氏のスキー痕を見たら、結構な急斜面だった。おまけに雪が崩れた跡まであるじゃぁないの。
イカンイカン。楽をしようとして危ない目に何度かあっている。仕方ない、往路を行こう。途中、灌木藪にハマり身動きが取れなくなる。足、手、ストックに複雑に灌木枝がからみついてくる。知恵の輪状態である。


朝付けた赤布を回収。すでに消えかかった足跡を追う。


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あれ、こんな急斜面あったけか?という斜面


急な斜面を下ると、下に国道112号線が見えた。

12時30分帰着。
アレッ、随分早いお帰りじゃぁないの!
この時、赤見堂岳への未練をヒシヒシと感じてしまったのである。

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