カテゴリ: 那須

山行日:2019.10.10
コース:赤面山スキー場跡(8:10)~スキー場トップ(9:15)~赤面山(10:00)~スダレ山鞍部往復~赤面山(11:20)~赤面山スキー場跡(12:50)


右足のシビレが続いている。そして、しばしば右足のスネがツルのである。従って、車の運転は控えていた。しかし、8月頃からスネがツル事はなくなった。

たそがれオヤジさんやみー猫さん、ふみふみぃーさんの東北の紅葉記事を見るに及び、いてもたってもいられなくなった。車運転の封印を解こう。

という訳で、那須の赤面山に向かった。
本日は好天予報。今日を外せば台風襲来だし。

旧名赤面山スキー場(白河スキー場)跡には8台もの車が停まっていた。折しも2組が出発。天気は良いし、風もない。寒い。

スキー場跡地は、様変わりしていた。荒涼とした荒れ地であったが、植林がなされたらしく背の低い針葉樹やススキが生い茂っていた。足元は以前と変わらずゴロゴロ石だ。いやそれに赤土のツルツルが加わっていた。

1本目のリフト最上部で、迷う。先行の老夫婦に正解ルートを教わり事無きを得る。1本目のリフト降り場からは右手に下り気味に進むのがルートであった。以前は樹木も無く、見晴らしの利く斜面を登るだけだったが、今は違う。ここは、標識が欲しい所。

首筋に直射日光を受けて、暑くなる。
ヒーヒー言って、スキー場最上部に到着。上着を脱いでタバコを吹かす。
老夫婦は、休みもせずに登って行かれた。

ここからは、まともな山道だ。しかも、スキー場登りで標高差の半分以上は稼いでいるので、あとはのんびり歩けばよいだろう。

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細身のブナ林を抜けて。ムフッ・・・、期待が高まる。



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カエデ紅葉。



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途中の展望地より。ムムムッ・・・、肝心の灌木の葉が無いではないか!


そして、赤面山に到着。
天気は、この上なく良い。しかも微風。オレ、この山で吹かれなかったの初めてじゃぁね~の。
しかし、肝心の紅葉は、お寒い有様。



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阿武隈川源頭部。灌木の葉は無く、僅かな高木が黄葉しているのみ。ガクッ。



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茶臼岳と朝日岳。こちらも同様。


山頂付近にいた写真家のオッサンは、「ピークはすでに過ぎた」とのたまわった。


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スダレ山方向に進出。こちらは幾分、残余の光が。



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クスンだ灌木とスダレ山。


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クスンだツツジ。



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黒川源頭部。どうにかこうにか。




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中の大倉尾根。


こりゃぁ、どうしようもないワサ。スダレ山の基部から引き返す。


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スダレ山基部から赤面山。



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灌木ごしに、黒川源頭部。



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須立山と旭岳。



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スダレ山の斜面。


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赤面山。天気がいいのに残念。



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須立山と旭岳と阿武隈川源頭。



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阿武隈川源頭部。



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スダレ山の斜面。




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旭岳。オバサンが、あの山は薮が凄くて登れないと言っていた。




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赤面山に戻って、阿武隈川源頭部。


赤面山に戻ると、平日だと言うのに大勢の方々で賑わっていた。
俺は会話には加わらず、岩陰でタバコを吸った。

「昨日は、風が強くて這うように降りたんだよ」
「今日を逃すと、台風だからねぇ」
「峠の茶屋の駐車場が一杯で、こっちに来たのだよ」
「紅葉には早過ぎたねぇ~」
「いや、今年はこんなもんじゃないのかね」
「葉っぱが散っちゃって、終わりかもね」

俺は、葉っぱが散っちゃって終わりだと思う。



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赤面山を下る。矮小カエデ灌木。



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赤面山を振り返る。こんなに天気がいいのに、世の中甘くないのである。



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赤面山を下る。



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赤面山を下る。



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赤面山を下る。




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岳樺の白さだけが目立っていた。



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赤面山を下る。


スキー場跡地のゴロゴロと赤土に苦しみ、駐車地に帰着。

7/23
前日、峰の茶屋を越え三斗小屋温泉大黒屋に泊った。


未明3;30に起床。タバコを吸って、クソをして、懐中電灯の明かりで荷物をリュックにホッタリ込んだ。

玄関で靴を履いていると、従業員氏が現れた。
何年か前の烈風の峰の茶屋越えの話をすると、従業員氏も覚えていた。
地元山岳会のメンバーと従業員氏とで、厳冬期の峰の茶屋越えをした事がある。その時は烈風が吹き荒れ、歩く時間よりも耐風姿勢で這いつくばっている時間の方が長かった。従業員氏は帽子とメガネを吹き飛ばされたし、俺もゴーグルを吹き飛ばされた。そんな思い出話しに花が咲き、出発時間は遅れてしまった。

薄暗がりのなか、4;30に出発。
天気は曇りのようだ。強風が森の木々を揺さぶっていた。
峠沢の先は根曲がり竹が覆いかぶさっている事が多いが、最近草刈が行われたようで、刈られた竹が道を埋めていたので歩きやすかった。



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大峠。お決まりではありますが。



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大峠にて。


大峠でロールパン1個を食う。食欲乏しく、お茶を飲んで流し込む。多くの花が咲いていた。



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流石山の登りにて。那須の主稜線は雲の中。



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花を愛でながら、



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じっくり登るしかあるまい。


肝心のニッコウキスゲは影も形もなし。その痕跡すらなかった。



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流石山を越えて。



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大倉山へ向かう。向かい風が吹き荒れ、暑くはない。大峠までで搔いた汗は乾いていた。



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一瞬の剣が峰。源泉の湯煙りと三斗小屋温泉が確認できる。



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大倉山直下よりガスに巻かれる。湿った霧が灌木で凝結し、ずぶ濡れとなる。



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大倉山手前で、疲れ切ったニッコウキスゲを発見。



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大倉山到着。スブ濡れで強風。寒い!ロールパン1個を食って、オサラバ。



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アッサリと三倉山に到着。ロールパン1個を食ってオサラバ。




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三倉山を越えると、男鹿山塊が見えた。



三倉山の先は、前回とは異なり針葉樹、灌木が登山道にせり出し歩き難い。かつて、ガイド本には「三倉山の先は草深く難路」と書かれていたが、難路とは言い難いまでも、往古の姿に戻りつつあるような感じ。

せり出した灌木を避けようと右によけた所で、道が崩れ、道から転落。密林だったので、落ちたのはせいぜい1mほど。怪我もなくホットする。


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唐沢山(空沢山)に到着し、三倉山の方を振り返る。唐沢山は雲の下。



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唐沢山から下郷町音金地区を俯瞰。ロールパン1個を食って、オサラバ。



唐沢山からの下りにアエグ。
右足がしびれていて力が入らず、下りが弱いのである。


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尾根を下りきって、沢状に入る。昭文社2012度版のルートとは異なる。昭文社ルートは、とうの昔に廃道。現在は昭文社記載の「稲荷神社」に向かうルートとなっている。


ここまで来れば、安心と思っていたが、その先の窪状ゴロゴロ道に苦戦。


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アジサイ地帯。


唐沢山からの下りで、バテバテとなる。

アジサイ地帯を抜けて、草ボーボーの廃林道に到着。ヤレヤレ。


と思ったが、右手からガサガサ音が。少し進んで右手の森を見ると、熊さんが居った。ひぇ~。俺は後ずさりして、根曲がり竹を介して熊さんの視線から外れた。少し間を置いて、「お~い」小さく呼びかけて、前へ進んだ。ムムッ・・・、熊さん、しっかりこちらを見ているのネ!まずい、再び後ずさりして、根曲がり竹の影に退避。距離20mくらい。う~む、汽車の時間が気にかかる。1本逃すと、2時間待ち。ど~すんべ~。
もう一度、小さく「お~い」と呼びかけて、前進。ありゃ~、熊さんしっかりこちらを見ていらっしゃる。動く気配無し。俺は視線を熊さんのいる右手から正面に移した。しかし、目玉だけは右手の熊さんをとらへながら、静かに前進。廃林道がカーブした所で、全力疾走。逃走。後を振り返って、熊さんが居ないのを確認した。助かった~。

てな訳で、村の外れの稲荷神社脇に到着。



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音金集落はギンギラギンの太陽が照りつけていた。振り返ると旭岳も姿を現していた。



駅まで1時間半の道のりをヨレヨレでこなす。楽しみにしていたソバ屋だったが、汽車の時間との兼ね合いで横眼で通過。缶コーヒー1本を飲んで、帰途についた。

山行日:2018.7.22~23
コース:7/22JR黒磯駅=バス=那須岳ロープウェイバス停(11:30)~峠の茶屋(12;00)~峰の茶屋()~三斗小屋温泉大黒屋(14:00)
7/23三斗小屋温泉大黒屋(4:30)~大峠(5;50)~流石山(7;10)~大倉山(8:00)~三倉山(9;00)~唐沢・空沢山(9:50)~廃林道(11:40)~熊さん遭遇~神社(12:00)~会津線養鱒公園駅(13:30)


大峠林道通行止めとの事で、先週の3連休で三斗小屋~流石山を計画していたが、夏風邪で寝込んでしまい、一周スライド。目的はニッコウキスゲだったが、今回は、くたびれたヤツが数輪だった。



那須岳ロープウェイバス停から歩く。予想通り暑い。
峠の茶屋でカレーライスを食ったら、なおの事暑くなった。
樹林帯を大汗かいて登る。下ってくる人多し。コンニチハ攻撃に喉がシワ枯れる。

樹林を抜けると、強風に煽られた。でも今日は歓迎。シャツに染み込んだ汗が乾いていく。

カメラ不調。


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峰の茶屋手前にて。



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峰の茶屋にて。明日歩く山が見えた。



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避難小屋より峰の茶屋を振り返る。




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気の早い紅葉。こう言った木が、かなりあった。




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延命水。がぶ飲み。まさに延命した気分。



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道々にて。



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道々にて。




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三斗小屋温泉到着。



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明日登る山。




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三斗小屋温泉にて。




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三斗小屋温泉にて。




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三斗小屋温泉にて。




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三斗小屋温泉大黒屋の窓から、男鹿山塊。



さっそく温泉につかり、ピールを飲んで、文庫本読んで、夜が来た。


19:30就寝。



つづく。

鏡ヶ沼、三本槍、大峠と歩いて、大峠林道をくだった。



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大峠を下る。



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樹間から、流石山の山腹。



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大峠林道。



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日暮の滝。



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観音沼。



とんでもない渋滞にはまり、グッタリして帰宅。

曇天の鏡ヶ沼から三本槍ヶ岳に登った。
帰りは大峠に下ろう。


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稜線上は、こんな感じで、近くの灌木紅葉でおなぐさみ。



下から爺さんが上がってきた。

「下はガスが切れているのですか?」

「いや、こことおんなじたヨ」

「ガクッ!」


しかし、その後、すぐに、


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ガスが切れた!



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おおっ、どんどん遠くまで見えるようになってきた!



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たまにだが、薄日が射しだした。



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振り返る。



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雲の動きが綺麗だった。



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流石山。



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何度も振り返る。


外人3人組が登ってくた。

「コノミチ、キビシイデスネ~」
「ええっ!」

俺は楽しくてしょうがないのに。



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楽しい道は、長くは続かない。


大峠に着いてしまった。

2回目の昼飯、おにぎり2個食ってオサラバ。



つづくかも。

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