カテゴリ: 日光・柳沢川、外山沢周辺の山

山行日:2012.2.4
目的地:赤岩滝
コース:赤沼茶屋(8:10)~小田代(9:00)~弓張峠(9:10)~西の湖入り口(9:50)~柳沢林道分岐~鳥居(10:30)~宿堂坊山東尾根付近~(11:10)撤退地(11:40敗走)~柳沢林道分岐(12:10)~(12:30)西の湖(12:45)~西の湖入り口(13:20)~弓張峠(14:20)~(14:30)小田代(15:00)~赤沼茶屋(15:50)

今週も雲竜を予定していた。何故か直前で気が変わってしまった。以前アキ爺さんが厳冬期に赤岩滝に達していたのを思い出してしまったのだ。アキ爺さんの記録には、コースなどの記載は一切無い。どうやって行こうか。往復8時間位は覚悟しなければなるまいな。
夏道最短コースは竜頭の滝上からの入山であるが、考え抜いた末、クロスカントリースキーで赤沼から入山することにした。最後はスキーが使えないだろうから、ザックに冬靴とアイゼンとワカンをブチ込んだ。

クロカンスキーを利用すれば弓張峠からの下りで時短できるはずだ。ただし、クロカンスキーは持っていない。三本松で借りることにした。茶屋が開くのは8時頃だろう。出発時間が遅くなるのがこの計画の難点ではあった。

7:40頃に三本松に着いた。幸い茶屋の爺さんが犬の散歩から帰った所だった。早速スキーを借りた。1500円だった。
赤沼茶屋に戻り、出発。便所の脇でいきなりコケた。スキーの先端に青空が見えた。腰からケツにかけてしたたかに打ちつけた。クロスカントリースキーは20年程前に宇都宮のオオハシスポーツの講習会で山王峠まで利用した事がある。その他に赤沼~小田代往復をした事がある。特に問題なく使えたのだが・・・。寄る年波のせいか。ちなみに腰とケツは帰宅した今も痛い。
後傾がいけないのだ!そう言い聞かせ、前傾にする。10CMほどの下り段差で前のめりにツブれた。まずいねぇ~。先が思いやられる。

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小田代林道にでた。

小田代林道は除雪されていた。何のための除雪なのだろうか。車のワダチ。バイクまたはマウンテンバイクのワダチが見える。スキーがワダチにとられ歩きにくい。写真家諸氏が次々に戻って来る。ここでコケルわけにはいかんワイ。
ところで、早朝は快晴だったが、雲が多くなってきた。

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小田代ヶ原到着。奥奥日光の山々は雲に覆われていた。

ちなみに、小田代ヶ原南岸の遊歩道は進入禁止になっていた。弓張峠から廻りこむように指示されていた。

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弓張峠着。足元は心もとないが、想定時間に着いた。

さあ、ここから滑降だ!意気込んでみたものの、スキーは全く滑らず。ものの数十m滑ったに過ぎなかった。結局、西の湖入り口まで時短は全くできなかった。

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西の湖入り口に到着。

待ってましたの深雪である。ムフフッ。ここからスキーの威力が発揮されるだ!喜んで深雪ゾーンへ突入したものの、スキーが沈んでラッセルに苦しむ。クロカンスキーでは深雪は無理なのか?その上、チョットした吹き溜まりもまともに登れない事が発覚した。ムムムッ、まずいねぇ~。

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こいつが、何となく足手まといになってきた。

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4.3kmかぁ~。結構あるねぇ~。ここから柳沢林道である。

西の湖入り口から大岳への登り口の鳥居まで40分を要してしまった。

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宿堂坊山東尾根の末端が見える。夏なら分岐から15分の所である。随分時間がかかってしまった。

このペースでは、赤岩滝は絶望的である。赤岩滝に到達できないのであれば、この単調な林道を歩いても仕方が無い。11:10に撤退を決意した。諦めが早いのがおいらの特徴。

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どこだか判らんが、ここで飯を食った。セブンイレブンのロゴ入りカップ麺「トンコツ味」を食った。期待を裏切るものであった。

さて、帰ろうか。と思った時手袋を風に飛ばされた。アセッテ手袋を追った。無事回収。アレッ、全然ツボ足でいけるじゃん。実は、大した雪の量ではない事が、ここで発覚した。下りで滑らないワ、大した雪でもないのに沈み込むワ、段差を乗り越えられんワ、いい事無しのスキーであった。打ち捨てたいところであるが、借りたもの故返さなければならない。スキーを履いて敗走した。
さすがに、往路のラッセル跡があるので帰りは早かった。アッと言う間に西の湖の分岐に着いた。

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すると、西の湖に向かって新しいスノーシューの足跡が深く着いているのが目に入った。せめて西の湖に行ってみるか。

スノーシューの跡にスキーを入れると楽に進めた。結局、ある程度整備された所でしか使えないと言う事か?いや、おいらの体力と技術が不足しているのかも知れんなぁ。

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西の湖到着。スノーシューのオッサンがお一人お食事中。

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上空を雲が激しく行き交う。

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雪面の陰影が面白く、何枚も撮ってしまった。

パッと明るくなったり、小雪がちらついたり風景画めまぐるしく変わった。面白くってずーッと見ていた。

帰りの赤い橋でまたコケル。イヤになっちゃうねぇ。とりあえずラッセル跡にスキーを入れれば楽である。楽なのは西の湖入り口までであった。ここから弓張峠への登り返しは辟易とした。抜け目無くツメタ沢の入り口などをチェックした。ムフフッ。

小田代に寄り、大休止。

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小田代ヶ原

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ここでも光の陰影が面白く、長居をしてしまった。

そしてチッとも滑らない小田代林道をスキーで歩いた。

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ようやく湯川に着いた。

スキーを返却し、安売りの干し柿を食いながら帰宅した。
そして、腰とケツ、上半身の筋肉が異常に痛いのだ。

山行日:2011.7.14
目的地:白桧岳
コース:湯元(5:20)~外山尾根(7:00)~前白根山(7:45)~白根隠し山(8:45)~(9:20)白桧岳(9:40)~隠し山鞍部~窪地~白根山避難小屋(10:50)~五色沼(11:00)~五色山(11:50)~国境平~湯元(13:50)

あまりにもの快適さからか、三本松駐車場で目覚めたのは4:50だった。出発予定時間を大幅に過ぎている。あせって湯元駐車場に向かう。快晴だ。

菓子パンを1個だけほおばり、便所に急行。スッキリと排泄。なにはともわれ出発。

昨年、宿堂坊山から前白根まで縦走した折には、肝心要の「天空の回廊」で雨に降られてしまった。今回は、栃木が誇る「天空の回廊」を堪能しようと、湯元から白桧岳の往復を計画した。晴れていなければ意味は無い。
ここのところ、北関東山岳地帯は連日の雷雨に見舞われているようだ。今日とて、例外ではあるまい。だから4:00出発を予定し、三本松で車泊したのだ。熱帯夜から開放された一夜はあまりにも快適だったのだ。

結局、出発は、5:20。

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湯元スキー場より、金精山を望む。とりあえず、快晴。この天気、いつまで持つのか?

湯元スキー場で、アンチャンに追いつく。気が焦る。

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外山尾根取り付き。山ガールでも出没しているのだろうか。山ガールにお会いしたい!

のっけから、急登に次ぐ急登。1時間程歩いた所で汗ダクになり休憩していたら、高齢(の下)G4人組みに抜かれた。おいらは、一応中齢の上くらいか。高齢者の体力は恐れ入る。
外山尾根に上がった所で、高齢の下の4人組みに追いつく。さらに中齢の下が1名上がってきた。アンチャンは現れなかった。

高齢の下、中齢の上、中齢の下の順番で出発。汗ダクながらも、外山尾根は美しい。

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岳樺の尾根をユルユルと登る。この辺りの雰囲気は得も言われず良い。

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そして、前白根に到着。

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前白根にある石祠。金属製の扉がある。扉付きは男嶽の宿の他は、ここでしか確認していない。
後方の帽子のお方は、中齢の下のお方。これから錫ヶ岳往復との事。チト時間が遅いのが気にかかるが、がんばって頂きましょう。栃木百名山を目指していらっしゃるようです。「栃木には、道の無い山ばかり歩いている人がいる」とおしゃっておりました。きっと、たそがれさんやハイトスさんのサイトも見ているのだろうな、などと思いながら見送った。

さて、一服後は、女王様謁見の儀である。

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今年もお会いすることができた。株数も増えているようだ。

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そして、「天空の回廊」が美しく手招きしているではないか!

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「天空の回廊」入り口。

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まずは、天然柴と岳樺の疎林。いいねぇ~。石楠花は清楚に咲いていた。猛寧さは無い。

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良く判らない小屋。男体山は雲がまとわりついていた。

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白根隠し山が見えてきた。

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隠し山到着。この山、人が来ないのが不思議。先に見えるのが白桧岳であろう。その奥は錫ヶ岳。

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ムムッ。雲行きが怪しくなってきた。この写真の先端で行き詰まり、左下に見える砂礫帯に回避。登山道と合流した。

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白桧岳は近い。天候はめまぐるしく変わる。

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白桧岳と思われる小広いピークに到着。石楠花が清楚に咲いていた。辺りを捜したが、山名板などは無かった。縦走路を少し先に進んだが、先に錫ヶ岳以外、顕著なピークは無かった。
石楠花に囲まれ、握り飯2個を食う、ソウケンビ茶500ml、カルピスウォーター500mlが空になった。

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白桧岳より、白根隠し山。
ここから見ると、結構な登り返しに見える。

そこで、ネット上でしばしば現れる近道、白根山~白桧岳~隠し山に囲まれた窪地を経由してみることにした。隠し山の基部まで尾根を辿り、そこより窪地に下った。鹿道が縦横に走り、歩くには困難は無いが、意外に時間がかかる。
窪地に降り立つと、いきなり重低音が轟いた。落石だ。県境の尾根から薙ぎに沿って大きな岩が落ちていくのが見えた。


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窪地の底。ここより白根山避難小屋までだらだら登り。結局、時間的短縮は望めない事が判った。ただ異常空間に身を置く快感は捨てがたい。

満足して、五色沼に到着。クダンのアンチャンから声をかけられた。
五色山に登り返し、中曽根を下った。途中小雨がぱらつくも、広葉樹の下。そのまま歩き続けると、雨も上がった。異常に歩きずらい道を水をガブ飲みしながら歩く。もうイヤ、と思ったら林道に出た。そして、雷鳴がかすかに聞こえた。

栃木が誇る「天空の回廊」は、確かによかった。ただ、錫ヶ岳に立ち寄ってこその「天空の回廊」なのだなぁ~、との思いも湧いてしまったのだ。

9/20

4時頃に目が覚めた。テントから顔を出し、タバコを吸う。額にポツリと雨滴があたった。一時的なものだろうと、たかをくくっていた。
今朝の朝飯。

ロールパン2個 198Kcal
スライスチーズ 118Kcal
トマトケチャップ 23Kcal
合計      339kcal

そのうちヤムだろうと思っていた雨はしだいに激しくなっていった。森の木々にあたる雨音がうるさくなった。
5時50分に錫の水場を出発。
深い森の小道を辿る。

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振り返ると、錫ヶ岳か?

やがて、栃木県側が草原となる。「全踏査・日光修験・三峯五禅頂の道」の著者池田正夫氏に「栃木が誇る天空の回廊」と言わしめた尾根にさしかかっているのだろうか。濃いガスに覆われ展望は全く無い。ご夫婦が一組、登ってこられた。よくこの雨の中を登ってきたなぁ。未明はたいした雨ではなかったからかな。
いくつかの頭峰を越える。地図、コンパスは全く使わなかった。尾根上の疎林を進んだり草原で足探りで踏み跡を追った。2296m峰は確認できなかった。白桧岳には山名標示があるだろうと思い進んだ。

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ザレた登りになる。前方にうっすらと標識らしきものが見える。白桧岳か。

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白桧岳と思ったら、白根隠し山だった。確か、以前は山名板が無かった思うが。

白桧岳も判らずに通過していたのか。情けない。と思うと同時に、意外に歩が進んでいた事に安心もした。ここで、一服。気がつくと、カッパの中身はビショビショに濡れていた。風が無いのは幸いだった。


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絶好の好展望を逃し、見覚えのある白樺林に入る。

不審な小屋の脇を抜けると、

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とうせんぼの、白錫尾根入り口・避難小屋分岐に着いた。

前白根山のザレ場を短く登り、最短で下山できる外山尾根に向かった。
お一人登ってきた。また一人登ってきた。よくもまぁ~!このあたり、土砂降りよ。
外山分岐より、湯元に向かって急降下。道は泥水が滝のように流れている。予想通りのイヤな降りとなった。急斜面、倒木、泥水。
雨具がチギレだした。25年使用の水をよく通すナイスな雨具。これで、お別れだな。
幾分傾斜が緩んだと思ったら、傘をさしてご婦人が登ってきた。「やめたほうがいいんじぁありませんか」とおせっかいにも言ってしまった。ご婦人は涼しい顔で登っていかれた。
すぐにスキー場トップ。なおも急斜面を下り、ようやくスキー場緩斜面に出た。

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気がつくと、雨は小雨に変わっていた。

湯元バス停で、チギレタ雨具を脱ぐ。全身グチョグチョ。全く雨具のようを足してなかった。風が無く、気温が低くなかったので助かった。

気が引けたが、濡れた尻でバスのシートに座った。



残った食料は、
ロールパン     1個
バターピー   1/3袋
ピーナッツチョコ1/2袋

ガスバーナーを忘れたことが発覚してから5食
摂取カロリーは3573Kcal。
一食あたり714.6Kcal
一日あたり2144Kcal

必要カロリーは1400kcalと思っていたが、家に帰ってから調べると
成人・中程度の労働で2400kcalと出ていた。
いずれにせよ、まぁまぁカロリーは摂取できていた。もらった握り飯とラーメンがでかかった。

錫ヶ岳を後に、今日の泊まり場、錫の水場に向かった。
好展望は、まだまだ続いた。

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大岳から白錫に突き上げる尾根。この尾根、いつか行ってみたいのだ。


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日光白根が、今まで見たことの無い鈍重さで鎮座していた。白根隠し山が伸びやかに三角形の尾根を引いていた。

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燧ケ岳と四郎山・燕巣山

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二重山稜にある池

ところで、ここまでの道程で小さな池を多数目にした。二重山稜の間に水が溜まっているように見える。二重山稜の成因の一つとして、山体のズレがあるようだ。そういえば、大規模に山体がが崩落し、頂稜で急斜面をなし、その下で平原をなしているように見える地形が多い。あくまで、素人目。

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山体崩落?地質学者に聞いてみたい。

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錫ヶ岳を振り返る。

錫の水場は、「山渓社」の地図の位置より少し北側にあるような気がした。錫の水場には誰も居らず、テント1張り分の砂地があった。水場は、群馬県側下って1分の所にあった。細いがしっかり出ていてくれた。

ここで、先ほどもらった握り飯1個と漬物その他を食う。
今日の昼飯。
握り飯1個 推定200Kcal
ロールパン1個
ケチャップ1袋
チーズ  1枚
バターピー2/3袋
合計969Kcal
握り飯は、でかかった。

時間はまだ早い。テントサイトの砂地に焚き木と炭化した木が積まれていた。よからぬ事を思いついてしまった。

晩飯にラーメンをゲット。コーヒーを飲もうとしたが小雨が降りだした。欲望のほのうはあえ無く鎮火した。
今日の晩飯。
サッポロ一番醤油味1個
シーチキンL1缶
ロールパン1個
ケチャップ1袋
チーズ  1枚
合計851Kcal

今日の総カロリー 2159Kcal
ラーメンもでかかった。

結局、人は現れなかった。
やることも無く、水を飲み、タバコを異常に吸い、寝た。

山行日:2010.9.18~20
目的地:錫ヶ岳
コース:9/18西の湖入り口(10:20)~柳沢川の赤い橋~柳沢右岸~No18床固(11:00)~宿堂坊山東尾根~宿堂坊山(13:10)~ネギト沢のコル(13:30泊)
9/19ネギト沢のコル(6:20)~1991m峰(7:00)~荷鞍尾根の頭(7:30)~三林班沢の頭(7:50)~2077m峰(8:40)~2241m峰(10:10)~(11:15)錫ヶ岳(12:10)~錫の水場(12:50泊)
9/20錫の水場(5:50)~白桧岳(?)~白根隠し山(7:30)~避難小屋分岐(8:10)~前白根山(8:25)~外山分岐(9:10)~湯元スキー場(10:10)~湯元バス停(10:30)

錫ヶ岳に行きませんか?日帰りできそうなルートが見つかったので、と誘われてから、かれこれ15年位たつか。当時は(今も)脚力に自信が無く迷惑を掛けることになると思い、断った。それ以来、気になっていた山である。
三年ほど前に日光の峰修行三峯五禅頂の存在を知り、以前に増し錫ヶ岳に対する憧憬の思いが深まった。錫ヶ岳に達するコースを検討するため、白根隠し山や宿堂坊山を訪れた。歌ヶ浜からは白根山よりも錫ヶ岳をよく眺めていた。
その結果、宿堂坊山から前白根への縦走を決意した。ただし、鈍足のおいらでも無理なく歩くため、2泊3日のテント泊を予定した。3連休であって晴れの予報の日はなかなか訪れなかった。そして、今回、3日間の晴れ予報が出たのだ。

9/18
前夜は、仕事帰りが遅かった。パパッと荷造りが成功。いつに無く、アッサリと荷が収まる。
平日通りの起床。今日の行程は短いので気楽だ。外環道は、すでに渋りがち。東北道は、車は多めだが、渋滞することは無かった。日光も秋の行楽前で混雑なし。赤沼茶屋の駐車場にアッサリ入る。
軽装の皆様と伴にハイブリットバスに乗ると、後ろの座席のオバサマに話しかけられる。異常なリュックの大きさが目を引いたらしい。但しテント泊としては、やや小ぶり。限界まで荷を少なくしたつもり。

西の湖入り口で下車。多少遠回りにはなるが、柳沢林道を見送り、赤い橋を渡り、柳沢川右岸に出た。

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橋を渡り、柳沢川右岸を遡る。

No.18床固を確認し、宿堂坊山東尾根の南側を僅かに迂回。低く見える東尾根のタワミに登る。下部で一箇所北側に巻き、後は尾根通しに進む。重荷に耐えかね途中で1回休憩。展望の無い尾根を黙々と登る。
すると、お一方降りてきた。

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宿堂坊山着。あいかわらず、物静かな山頂だ。握り飯2個を食う。

一服後、ネギト沢のコルに向かう。途中、道が途絶えるも赤い鉄板標識に導かれ、今夜の寝ぐらネギト沢のコルに到着。早速、三峯五禅頂夏峯ゆかりの石祠をおがむ。昨年見た時よりも、笹に埋もれている感じがした。そういえば、その時はコルの一部が刈り払いされていた様な気がするが、今回は全面的に腰高の笹に覆われている。キャンプ適地捜しにそこらをうろつく。

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笹が薄く平坦な場所を見つけ、さっそくテントを張る。

水を汲みにネギト沢を下る。5分足らずで水にありつく。テントに戻り、コーヒーでも飲むか。
テントに戻りると、藪がガサガサうるさい。緊張して辺りを見回していると、宿堂坊山の方から頑強な2名が現れた。不動沢のコルからの縦走だそうだ。凄い。彼らは男嶽の宿の石祠の前にテントを張ったようだ。

のんびりとコーヒーでも飲もうと、リュックをまさぐりコンロとボンベとコッフエルを捜す。ボンベとコッフェルはすぐに見つかった。コンロが無い!無い!リュックの荷を全て放り出したが、無いものは無い。血の気が引いた。
あせっても仕方がない。タバコに火を着けた。指先が微妙に震えていた。
このまま帰るか。明日帰るか。計画を続行するか。
このまま帰って、ハイブリットバスの最終に乗り遅れたらシャレにならない。
火を使わずに食えるものをリストアップした。
ロールパン           99Kcal/個×9個=891Kcal
スライスチーズ         59Kcal/枚×8枚=472Kcal
トマトケチャップ121Kcal/100g×(12g×8袋)=116Kcal
シーチキンL          240Kcal/缶×2缶=480Kcal
バターピー      619Kcal/100g×155g=959Kcal
かんそ芋        293Kcal/100g×90g=264Kcal
ピーナッツチョコ       465Kcal/袋×1袋=465Kcal
総カロリー                    3647Kcal

今日の夕食から3日目の朝飯までで合計5食。
3647Kcal÷5食=729Kcal/食
一日当り
729Kcal/食×3食=2187Kcal/日

意外とカロリーを摂取できるではないか。確か成人の一日当りの必要カロリーは1400Kcal/日ではなかったか?ならばいける。
とりあえず、今宵の晩飯は、
ロールパン2個
ケチャップ2袋
チーズ  2枚
シーチキン1缶
カンソイモ1袋
合計843Kcal
けっこうカロリーを摂取できたな。しかし、腹は満たされなかった。水を飲み、タバコを吸いまくり寝るしかなかった。

9/19
4:00に起床。なかなか明るくならない。
本日の朝飯。
ロールパン2個
ケチャップ2袋
チーズ  2枚
合計339Kcal

元々朝飯はさして食いたくないのでこれで満足。今日も行程は短いので、ゆっくり目に出発。それでも、頑強な2人組よりは早い出発となった。
まずは1991m峰を目指す。予想通り、道は消え勝ち。ただ赤い鉄板標識が心強く導いてくれる。笹は膝丈程度。すぐにズボンが濡れ、雨具をつける。比較的快調に1991m峰に着く。

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こんな感じの密林を行く。

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気の早い紅葉。

荷鞍沢の頭を越え、三林班沢の頭に到着。御料局甲界285を確認。さらに密林の尾根を進む。踏み跡が尾根から東側に移った。これに従う。赤い鉄板を見失う。すぐ上にピークを感じ、藪を掻き分け登ると刈り払われた小ピークに登りついた。地面に甲界288の石柱が頭を出していた。さらに西に数m藪を掻き分けると大展望地に出た。2077m峰と確信?した。

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2077m峰からは群馬側、また国境稜線がよく見えた。錫ヶ岳西面の石体群(全踏査・日光修験・三峯五禅頂記載)が見えるような気がした。

2077m峰は白砂のピークで、小岩が露出していた。ここには赤ペンキでうっすらと「スズ」と大書されていた。

小さく下り、再び登りとなる。この辺りよりバテだす。たまらずピーナッツチョコをカジル。半分食ってしまった。約200Kcalを消費。ここで、頑強2名に抜かれる。ここでヘタっていると、さらに女1・男2の軽装パーティーに抜かれる。聞けば、2077mに直接登り日帰りだと言う。涼しい顔をしたベテラングループだった。おいらのコースもすぐに理解してくれた。精通者のようだった。
2241mの登りは嫌気がさした。笹原となり、赤い標識は極度に少なくなり、踏み跡は足探りとなる。尾根型も乏しく適当に登るしかない。ただし、展望は抜群に良い。

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錫ヶ岳手前の登りより。中禅寺湖と男体山・大真名子山。左端は女峰山と思われる。小真名子山は女峰山と重なるように肉眼で見えた。

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今日辿った尾根。宿堂坊山からの尾根が見えている。遠く石塔尾根の白い峰々も確認できた。

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笹原の急斜面から苔むした森へ入ると錫ヶ岳は近かった。

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錫ヶ岳到着。正直に嬉しかった。

錫ヶ岳山頂には、頑強2名とベテラン精通者3名が休んでいた。おいらは、ザックを放りだした。展望が無いといわれている山頂だったが、僅かに東に出ると、笹原が広がり、表日光連山がよく見えた。三角点は僅か西側にひっそりと埋まっていた。

おいらは、ベテラン3人に2077m峰へのルートを聞いた。懇切丁寧に教えてくれた。3人組みが写真を撮ってくれと云う。錫ヶ岳の標識の前に揃った3人の前に「栃木100名山完登」の手ぬぐいが広げられた。おそらく、女性が達成されたのだろう。晴れ晴れとした顔をしていた。栃木100名山を達成することは容易なことではない。道の無い山や超ロングコースを強いられる山などがある。早速、大佐飛山の事を聞いた。3時出発で、夕方帰着だそうだ。大変だったと言っていた。
3人組みの一人から大振りの握り飯を食わないか、と言われた。ありがたく頂くと同時に、バーナーを忘れたことを言ってしまった。するとザックから菓子パンを出してくれた。しかし、これから帰るとの事。難路なので、もしもの事も考えられる。それは、丁重にお断りした。

すると、若い男女がタイツ姿・軽装で現れた。どこから来たのか聞くと、ヤジノ沢右岸尾根経由でここまで来たという。そしてこのまま湯元まで駆け抜けると。ムムッ・・・。この二人ただ者ではない。もしや、最近超高速で三峯五禅頂夏峯コースを駆け抜けている「su 3777m」さんではないかと思ったら、まさにその通りであった。おいらの、「寒沢の宿敗走記」なども読んで頂いているようで恐縮した。御夫婦で超絶的走りをしていらっしゃる。寒沢の宿には、太郎山から駆け下るつもりのようなので、今後も注目したい。

皆様、三々五々山頂を去っていった。まさか、これほど錫ヶ岳に人々が集まるとは思いもよらなかった。達人たちに会えて嬉しかった。しかし、静寂が戻ると、これが普段の錫ヶ岳なのだろうと、一人納得したのだった。

もう少し山頂に居ようと思ったが、これほど多くの人が訪れているわけだからテント場が一杯になりはしないかと心配になった。スケベ心というものか、そう思うとリュックを背負っていた。

錫ヶ岳の山頂を過ぎても好展望は続いていた。

続く。

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