カテゴリ: 日光・柳沢川、外山沢周辺の山

地図上美弥古滝右岸尾根を汗ダクで登った。白錫尾根の山々が見上げられる所までやってきた。


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左手に白檜岳。白錫尾根は近い。


さっきまで続いていた鹿道が失せる。笹が腰の高さまで。笹を掻き分け進むも、足が前にでん。


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おおっ、日光白根山だぁ~!やっとこさ着いた白錫尾根。


いきなり、白根山がドーンと正面に現れた。白錫尾根に着いたのだ。場所は、白根隠し山と白檜岳の中間付近の2350m峰。

全身ビチョビチョ。誰も居ない事を確認し、ズボンを下ろしパンツに風を通す。

チョコパンを食って、白檜岳方面へ移動。若者とスライド。


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ありゃ~、ガスの密度が増えつつあるねぇ~。錫ヶ岳は雲に覆われた。


白檜岳との鞍部より瞑想の谷に向かって下る。
すぐに急斜面となり、苦戦する。前回は隠し山鞍部からアッサリ下れたのだが、どこでも同じようなものだろうとタカをくくっていたのだ。ここは違った。谷状に活路を求めて下る。冷や汗が出てきた。木、根っこ、岩にしがみ付き下る。ありゃ~、こんなはずではなかったのだが。何とか強引に下り、いくらか傾斜が緩んだ。助かった。二度とここは下るまい。


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密林から抜けて。おおっ、青空だ。


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そして、草原となり、


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無事、瞑想の谷に降り着いた。ありゃ、もう曇っちゃった。


砂地で寝っ転がろうかと思っていたが、しっかり水分を含んでおった。


残りのチョコパンを食らう。


瞑想の谷は2段になっている。今は下の段にいる。ゆっくりしたいが、どうも雲行きが怪しい。上段に向かう。


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今年も女王様にお会いできました。


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昨年よりはいくらかお若い様子だが、盛りは過ぎている。



草の茂った斜面を登る。隠し山を歩く人の姿が見える。山の上で大声をあげている人がいる。

避難小屋を通過し、前白根へ向かう。
足が重いのぉ~。



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この雰囲気が、けっこう好きなのだ。


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五色沼は曇天では冴えない。


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前白根にて。


やっとこさ、前白根に辿り着く。


あとはトボトボと外山尾根を下るだけ。とは言っても、ボロボロの急な登山道の下りは辛かった。途中雨が降り出した。深い樹林で、雨具は不要であった。たとえ雨具を着た所で、全身ビチョビチョでは意味をなさないし。
やがて雨はあがった。

スキー場に辿り着き、水筒の最後の水を飲み干した。


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振り返ると、どうやら山中は雨の様子。


ここからは急ぎ足で湯元バス停に向かった。


取り敢えず、ここ数年、気になっていたルートを歩けたので満足であった。
それにしても、歩くの遅せ~よなぁ~。

山行日:2014.8.3
目的地:ツメタ沢右俣・美弥古滝、瞑想の谷
コース:カラ沢橋(5:55)~ツメタ沢の林道終点・最奥堰堤(6:35)~ツメタ沢右俣(7:30)~1750m付近・地図上美弥古滝(8:30)~美弥古滝右岸尾根1780m付近(8:45)~2152m峰(10:15)~白錫尾根2350m峰(11:15)~白檜岳鞍部~(11:50)瞑想の谷(12;40)~避難小屋~前白根山(13:20)~外山尾根~湯元バス停(15:50)


ツメタ沢右俣の美弥古滝を見ようと、以前から思っていた。6月頃から狙っていたが、天気がイマイチで見送り続けていた。そんな折り、su3777mさんとペコペコさん御夫妻のツメタ沢右俣の記録が掲載された。

それによると、ウワサ通り、美弥古滝は現在存在していない事が判明した。右俣を最後まで遡行されたお二人によると、上部に二つほど滝があるとの事。
う~む、俺には滝を登る技術は無い。

と言う訳で、地図上美弥古滝から右岸の小尾根に這い上がって白錫尾根を目指す事にした。そして、瞑想の谷も訪問する事にしよう。



例によって、5:30のハイブリットバスに乗った。ガラガラである。観光客数組とロープをザックから覗かせているお方がお一人。

車窓よりカラ沢橋を確認し、降車ボタンを押した。


イヤにジメついた廃林道を進む。地図上の林道終点地点からさらに林道が伸びておるので、今回はこれを辿った。少々遠回りだが、小沢の渡渉が無い分気が楽だ。
岩石の崩落で埋まった林道を乗り越すと下り加減となり、最奥の堰堤に着いた。
ここで、朝飯代わりに焼きソバパンを食う。


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最奥の堰堤。ここまで廃林道が続いている。


最奥の堰堤を左岸から乗り越える。
本日は、ツメタ沢の水量が多い。河原を歩けず、左岸を高巻いたりした。山腹から湧き水が噴出している。


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ツメタ沢右俣・左俣分岐。本日は右俣に向かう。


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分岐付近の右俣。ゴロゴロの石で歩きにくい。水蒸気でモウモウとしていた。

やがて、沢幅が狭まると、一気に水流が失せた。相変わらずゴロゴロ石だらけ。

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ツメタ沢右俣の様子。


再び水流が復活した。1750m付近に到達。地図上美弥古滝のある場所だ。滝はなし。念のため1770mの砂礫記号のある所まで行ってみた。


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美弥古滝は見当たらなかった。


ここから、左手の小尾根に向かった。窪状を利用して、木の根につかまりながら這いあがった。


地図上美弥古滝右岸尾根にアッサリ辿り着くと、そこは、藪の少ない尾根だった。しかし、急登に次ぐ急登であった。汗ダクとなる。


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数少ない緩斜面の1858m峰は石楠花ピークだった。しかし右からアッサリ回避できた。

1858mを小さく下って、再び急登。


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途中、片方の手袋とストックが落ちていた。遭難者のものでなければよいが・・・。


時折、腰高の笹が混じりだす。が、鮮明な鹿道が断続的に続き、これを利用する。針葉樹と笹の尾根。展望無し。汗が噴き出すワイ。そう言えば、テープ、リボンは一切なし。杭のたぐいも無し。何にも無し。

高度計で現在位置を知る。ちっとも進んでいない。
鹿がキョイーンと鳴いて走り去る。

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明瞭な鹿道。鹿もたくさん現れる。デカイくそが所々あり。緊張するワサ。


声も無く笹原を下るモノ音を2回聞く。姿は見えない。


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おおっ、ようやく展望が。中禅寺湖と黒檜岳、高山などが見えた。


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白根隠しが見え隠れ。


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2152mの小ピークの先にあった池。鹿の足跡多数あり。


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2152m付近を振り返る。数少ない平坦地。ここからは幾つかの小尾根が上がっている。俺は登りやすそうな一番右側の小尾根を選択した。


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正面に中禅寺湖南岸尾根。左:白根隠し山南東尾根。右の小尾根を登ってきた。


白錫尾根は近そうだ。


眠くなったので今日はここまで。


つづく。

8/16
あぁ、今日も朝寝坊をしてしまった。おおっ、晴れている。それでもテントの外に出ると昨日の夕方の雨で山々が湿っていた。

朝飯は、
マカロニ100g 353kcal
キノコソース    55kcal
ブタ汁       64kcal
合計       472kcal

カロリー不足ですなぁ~。


今日は、前回ドシャ降りの中を歩いたコースなので、晴れはこの上ない喜びであった。「栃木が誇る天空の回廊」をまるまる体験してみたいのだ!


湿った靴下、雨具のズボンを履いた。テントもビチョビチョ。ザックを担ぐと昨日より重い感じがした。


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今日も暗い森の中。


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踏み跡は昨日までに比べ鮮明だが、藪ぽい所もある。



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こんな所もある。ヒヤッとして気持ちがいい。

登り、下りでまた登り。明るい尾根になってきた。

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振り返ると、おおっ「栃木が誇る天空の回廊」が始まったか!



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手前中央やや左に宿堂坊山。その後ろの列に三俣山。さらに後方が皇海山。


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スゲー、スゲーとまたまた振り返る。


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一旦小さく下ると、ドオーンと白檜岳の笹斜面が現れた。

これはシンドそう。前回は雨・ガスで全然感じなかったが、白檜岳の斜面は威圧的に立ちはだかっていた。


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逆光の中禅寺湖側は今日も白っぽい。


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大汗をかいて、白檜岳到着。


ザックをホッタリ投げて休憩。渋めの水をカブ飲みだぁ~。疲れたが、気持ちいい~。
天気がいいと、こうも違うものなのか!まさに「天空の回廊」だぁ~。

大の字に寝転がっていたら、チリンチリンが。軽装の若者二人が白根山の方から登ってきた。錫ヶ岳に向かうと言う。この先の様子を聞かれた。「カミナリがやってきたら、どうすればいいんですか?」の質問には窮しました。

若者が去って、おいらも重い腰を上げた。


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白根隠し山の登りで鹿道にハマる。早くも空の青さがにぶってきやがった。


白根隠し山の登りに差し掛かった所で爺さんがやってきた。やはり錫ヶ岳へ向かうらしく、宿堂坊山までの様子とか、いろいろ聞かれた。「錫ヶ岳の先から柳沢川に下る所に道標はあるのか」の質問にはまいりました。おいおい、大丈夫かい。思わず「磁石は持ってんでしょ」と聞いたら、持って無いとの事。ありゃ~。「オジサン、磁石無しじゃぁ下れないヨ。錫ヶ岳で戻ったほうがいいんじゃぁないの」と言っておいた。


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白根隠し山に到着。また晴れた!ここでも当然の事ながら大休止。なにしろ、各駅停車だし。ん、そして若者が錫ヶ岳の方へ走り去った。


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白根隠し山付近より、振り返る。


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表日光連山。女峰山様が望まれる。遠いなぁ~。


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一般登山道に合流。


避難小屋泊予定であるので、遠回りだが水場に向かった。


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五色沼僅か上方の水場。


いつもなら勢いよく出ている水が、チョロチョロ程度。飲んでみるとまぁまぁ。錫の水場の水を全部捨て、4Lの水を汲んだ。ザックは一気に重くなった。


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五色沼に下ると、またしても空が白っぽくなっていた。大勢の人々がいた。


ここで手早く、昼飯。
ロールパン2個  188kcal
チーズ2枚    118kcal
合計       306kcal


避難小屋まではすぐのはずだが、水満タン4kgで足は進まない。


避難小屋の戸は渋い。腰を下ろして力一杯引いてようやく開いた。結構な人数が泊まれそうだが、今は誰も居ない。場所取りとして、銀マットを引いてから、再び外へ出た。


今回の旅の目的の一つに「瞑想の谷」で昼寝をするという事があった。空身で瞑想の谷へ向かった。


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瞑想の谷の砂地で大の字になって寝転んだ。


瞑想では無く、妄想のみが浮かんでくるなぁ~。小一時間ほどうつらうつらとする。冷風が吹き付けてきて、起き上った。


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瞑想の谷に咲く駒草。


駒草は大分シオレていたが、まだ残っていた。
ここの駒草は随分前に気が付いていたのだが、黙っていた(一部の人には言ってしまったが)。
しかし、下野新聞に掲載されたようなので、もう黙っておく必要も無いだろう。それに植栽のウワサも絶えず、色々と問題を含んでいるようでもある。


駒草を踏みつけないように、トボトボと避難小屋に戻った。途中、鹿に多数出くわす。どの鹿も全く逃げない。間近で様子をうかがってみると、鹿はバリバリと音をたてながら草を食っていた。


小屋に帰り、ハエを追いだし、ここまで温存していた酒パックを頂く。まじで、ハラワタにシミイッた。


17:00より晩飯。
サッポロ一番醤油味 442kcal
サトウの切り餅1個 116kcal
シーチキン     206kcal
味噌汁        37kcal
酒180ml 100kcal(全くいい加減)
外にで成っていた桜の実数粒 ?
合計        901kcal


う~ん、餅入りラーメンのカロリーは結構なものですなぁ~。


飯を食い終わり、ヘッドランプを灯し文庫本を読んでいたら、小屋の扉を開けようとする音がした。開かないようなので、しょうがねぇ~なぁ、と思いながら、扉を引いてやった。立っていたのは錫ヶ岳に向かった爺さんだった。もう暗かった。

爺さんによると、爺さんは錫ヶ岳に到達し戻って来たんだそうだ。ミカンの事も知っていた。先行の若者は途中の藪に恐れを成し引き返したそうだ。ランニングのアンチャンは到達だそうだ。
爺さんは、錫の水場でテントを張ろうと思ったが、心細くここまで戻ってきたと。

爺さんは日光市のH氏。旧日光市の滝の事に詳しかった。尾根歩きは殆ど経験なし。ところが、何故か、錫ヶ岳、宿堂坊山、三俣山、三岳に登りたくなったんだそうだ。
滝の話を10時過ぎまで聞かされた。
ちなみに、稲荷川の黒岩滝の事について聞いたら、
・胎内滝の先にあり。
・10年位前には黒岩滝のそばに、指導標があったが、今は判らない。
・最近は危険過ぎて、近づいていない。
との事。

たそがれさん、足尾のRR氏の情報と一致しておった。
ついでに聖天岩への行き方についておそわった。

最後に、滝に行こうとヨ、と誘われたが、「いかん!」とお断りしておいた。



そして、また、雨が降り出した。

山行日:2013.8.14~17
コース:
8/14西の湖入口(10:30)~迷う~柳沢川渡渉点(11:15)~東尾根~宿堂坊山(13:50)~ネギト沢のコル(14:20泊) 
8/15ネギト沢のコル(6:30)~1991m(7:20)~(9:20)2077m(9:50)~2241m(11:15)~(12:15)錫ヶ岳~錫ヶ岳北西峰往復(13:15)~錫の水場(14:00泊)
8/16錫の水場(7:00)~白檜岳(8:55)~迷う~白根隠山(9:50)~水場~五色沼(12:00)~白根山の避難小屋(12:30泊)~瞑想の谷往復  
8/17白根山の避難小屋(6:10)~白根山(7:00)~(8:20)避難小屋(9:30)~前白根山(9:30)~(10:00)五色山(10:20)~国境平(10:50)~金精山(11:20)~金精峠(12:00)~国道(12:40)~車に拾われる(13:00)=湯元

ここの所、土曜出勤と野暮用で山に行けずアセッテいた。お盆休みも1日つぶれた。ようやく14日に出発できた。


8/14
出発日も寝坊。まぁよい。初めから奥日光各駅停車の旅と決めていたから。赤沼10時前のハイブリッドバスに乗った。登山者らしき人は皆無。家族連れやご老人夫婦の方々が乗り込んだ。
西の湖入口で降りたのは、おいらだけ。焼きソバパンを食ってから出発。

「柳沢林道工事中・立ち入り禁止」の表示は無くなっていた。柳沢川の水量は少ないと踏んで、今回は短絡できる柳沢林道に入った。
林道に入って驚いた。現林道の右手斜面に中途半端な林道様がいくつも切り開かれ、無残に地肌がむき出しになっていた。このあたりは見事な美林だったのに。何をしようとしているのか?

そんな事を思いながら歩いておったら、渡渉地点を通り過ぎてしまった。戻る。


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柳沢川渡渉地点。対岸の尾根が崩れ土が剥き出している所。

柳沢川の水量は少なかったが、最後にドポン。靴の中に水が大量に入り込んだ。これが後々まで祟った。


取り敢えず、宿堂坊山東尾根の末端を左から巻き、少し進んで、低いタワミを目指して尾根に乗った。この尾根は慣れてしまえば、ボッーとして上に歩けばいいだけ。展望も無し。ただ今回は荷物が肩に食い込み往生した。


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急ぐ旅でもなし、30分毎に休憩。蜂に付き纏われる。


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ヌタ場から水が無くなっていた。おい、おい、ネギト沢の水場は大丈夫なんだろうね?少々の不安が・・・。


たとえ、急がなくとも汗みどろで宿堂坊山に到着。サッサと下る。



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ネギト沢のコルに到着。

今回は、ズーズーしくも尾根上の男嶽の宿の石祠前にテントを張った。石祠は上の写真の正面、岳樺の根元にある。もう一つ加工されたと思われる石塊が岳樺の根に覆われつつある。笹が伸び、少し離れると全く見えなくなっていた。

さて、水汲みに行かなければ。
水筒と、ポリ容器を持ってネギト沢の源流部を下った。先々週よりさらに水量が減っていた。70~80mの下降が必要であった。


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ここで、何とか水をゲット。ここの水は渋みも無く、とても飲みやすいのである。本日の心配事1は解消した。


心配事2は、忘れ物である。前回錫ヶ岳に行った時には、ガスバーナーを忘れ、とてもヒモジイ思いをした。テントに戻り荷物を点検。今の所、問題無し。

心配事3は、凶暴な動物の出現である。
あらかじめ強烈な指笛をシツコク吹いておいた。が、小鳥のさえずりは続いている。効果のほどは不明である。

テントに入り、ゴロリとし、文庫本を読む。

16:30より晩飯。
サッポロ一番醤油味 442kcal
サトウの切り餅1個 116kcal
おむすび1個    178kcal
シーチキンL    206kcal
合計        942kcal

ムムッ、摂取しすぎである。前回とは大違いである。


そして、夜は更け、何事も無く、過ぎて行っく・・・、と思いきや、夜半より大雨となる。あ~ぁ、明日もズブ濡れか・・・。テントに干していた靴下はちっとも乾いていなかった・・・。


8/15
3:00に起床。ムムッ、まだ雨が降っている。仕方ない、もうひと眠りしよう。
5:00に再び起きた。テントから顔を出すと晴れていた。

ロールパン1個 94kcal
チーズ1枚   59kcal
味噌汁     25kcal
コーヒー    50kcal(これは、全くのヤマ勘)
合計     228kcal

おいらは、朝飯は食えないのだ。


靴下は乾いていなかった。仕方ないそのまま履く。山々は湿気に満ちていた。雨具のズボンを履いて出発。


思った通り、濡れた密笹でズボンはすぐにビチョビチョ。間もなく靴にも湿り気を感じ始めた。もともとナマ乾きの靴下だったしなぁ~。腹のあたりも湿り始めた。

密笹、針葉樹藪、かと思うと、藪無しになったり。どっちにしても展望などめったに得られない。


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出発直後の貴重な展望。皇海山


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貴重な展望。白根山。


中禅寺湖側は、白っちゃけているが、基本は晴れ。まずまずである。
前回歩いた時より、藪がひどくなっているような気がした。赤いプレートも随分少なくなった印象である。



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脱落した赤いプレートを多く見た。また、倒木に赤いプレートが付いているのもしばしば見かけた。


もはや、「赤いプレートを追えばよい」は怪しくなりつつある。


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2077m峰手前の密藪。


2077m峰が近づいたはず。前回はここでルートをはずし、主尾根東側の密林を掻き分けるはめに陥り、尾根に戻ろうとシャニムニ登り、着いた所が2077m峰と言う運の良さがあった。
今回は、なんとか正規ルートを辿らなくては。
目を凝らし赤いプレートを捜しながら歩いた。岩がありその先から猛烈な密藪となった。足探りでルートを捜した。確かに道はあった。石楠花と笹と針葉樹のミックスである。前回のルートミスの点も何となく判った気がした。僅かな時間(赤プレートなし)そんな密藪を突き進むと天井が明るくなり2077m峰の岩に飛び出した。


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2077m峰から錫ヶ岳。


2077m峰でようやく、スッキリ・クッキリの大展望が開けた。特に群馬県側の展望がよい。ここで大休止。赤い字の「スズ→」もすでに判読が困難な状況。

この峰は、その筋の方々が柳沢川から直接登り降りしている重要なピークのようだが、栃木県側にそのような踏み跡は見当たらなかった。

ところで、おいらが飛び出した県境尾根の道も5分も経たない内に判らなくなってしまうほど判り難い。
足探りを入れてようやく判る按配。×印の四角い石が正規ルート密藪3mに埋まっていた。


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近づいてきた錫ヶ岳。


前回は錫ヶ岳正面の笹にルートを取り往生した。今回は赤いプレートを見逃すまいと必死だった。今日の登りの最後だと言い聞かせて登った。


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錫ヶ岳到着。

誰か居たのか、山頂にミカンが転がっていた。イタズラに標識に載せてみた。


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錫ヶ岳山頂付近より今日辿った尾根を振り返る。背後の山は三俣山~シゲト~黒檜岳。この頃より急速に曇りだす。


昼飯は、
ロールパン2個 94×2=188kcal
チーズ2枚   59×2=118kcal
合計           306kcal

粗食に耐えねば!


今回は、群馬県側にあるという石体群をみようと錫ヶ岳本峰の北西ピークに行ってみた。行くのに困難は無かった。その先に踏み跡様があるのは驚きだった。(鹿道か?)
肝心の石体群らしきものは発見できなかった。振りかえり本峰を見ると石体群らしきものが見えた。なぁ~んだ。しかし、最早訪れる気力無し。


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錫ヶ岳北西ピークより本峰方向をみる。石体群は主脈西寄りにあるのかなぁ~。

本峰に戻る。雲行きが急速に怪しくなっている。中禅寺湖側はほとんど白っぽく、山々の輪郭がうっすらと見える程度。錫の水場に急ごう。

急いでも、気分だけ。全くスピードは上がらない。


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二重山稜が多いのがここの特徴だと思う。


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二重山稜には池塘が点在する。


行けども錫の水場には着かない。やっぱり地図にある場所より先に錫の水場はあるよなぁ~。とおもいつつ、本日のテン場に到着。各駅停車なのだ。


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テン場に生えるキノコ。食えるのなら食いたい。取り敢えずビタミン不足中。

テントを張る前に水場に向かった。場合によっては、先に進むか下山するか考えなければと思っていた。

水場の鉄パイプからは一滴たりとも水は落ちていなかった。しかし、数m先に設置されていた半円の塩ビパイプから、極々少量の水が流れていた。助かった。気長に4Lの水を汲んだ。渋かった。致し方なし。

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テントを張って文庫本を読んでいたら、やっぱり雨が降ってきやがった。外に干していた靴下、シャツ、雨具をあわてて取り込んだ。ひとつも乾いていなかった。かなり匂っておりますなぁ~。


雨が降っているのでテント内で調理。

マカロニ100g 358kcal
シータケソース   55kcal
シーチキン    206kcal
コーヒー      50kcal(これはヤマ勘)
合計       669kcal

貧しい食生活が続く・・・。


ちなみに、成人男子必要カロリー2400kcal/日=800kcal/食

前回ガスバーナーを忘れて摂取できたカロリーは
平均714.6kcal/食でした。(出会った登山者さんにおにぎりを恵んでいただいたりしたのを含め)

前宿堂坊山を過ぎると、一旦密笹は影をひそめた。


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こんな平坦地もある。


水場の標識があったりしたが、群馬県側にあるのか栃木県側にあるのか不詳。


1789m付近を通過。
道はあったり無かったり。「うるさいほど着けられている」という赤いプレートは実際には余り見かけなかった。確かに振りかえると赤いプレートが密に取り付けられていた。従って、三俣山方面からの縦走であれば赤いプレートを追う事ができるかもしれない。今回は、振りかえって赤いプレートを見て安心すると言った具合であった。


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途中に現れた三重山稜。


白錫尾根からこの辺りにかけて、二重山稜を多く見かける。軟弱地盤による山体のズレなのか?三重山稜はめずらしいと思った。


三俣山の登りにかかる。一筋の尾根を辿ればよい。振りかえると赤いプレートが見える。脱落したプレートも多く見た。大きな倒木などがあると足元から道型が消えた。山稜に石楠花藪があり、栃木県側に回避。道型を失うも、尾根に復帰すればいいだけだ。


倒木帯が現れ、三俣山、黒檜岳の分岐のプレートを見つける。
磁石を確認して三俣山に向かった。


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三俣山到着。群大の県境全踏破のプレートに恐れ入る。


三俣山山頂脇の笹原に分け入ると群馬県側の展望が開けていた。


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三俣山から①。奥に上州武尊山。手前のタニ川周辺の山々に足を踏み入れる日は来るのだろうか。

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三俣山から②。錫ヶ岳。

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三俣山から③。皇海山。


三俣山には8:15に着いた。ネギト沢のコルから4時間を予定していたので、いくらか貯金ができた。このペースならば、最終バス16:15に余裕で間に合うはずだ。
ロールパンを食い、温存していたポンジュースをガブ飲みした。ついでにタバコを2本吸った。

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黒檜岳分岐に戻る。ここは倒木帯。


ここから赤いプレートは皆無となった。
最近の記事では、明瞭な踏み跡の記述もあるが、そんな感じはしなかった。道様があっても針葉樹の低い枝がかぶさり道なりには進めない所が多数。こんな所は鹿道なのだろうと思う。

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樹間から石塔尾根の荒々しい感じをかいま見る。左の尾根型は大平山。


1928mに着いたのは10:10。まずいねぇ~。一気に貯金を食いつぶした。その後、気持ちはアセルものの、全く歩みは進まず。ピーク、鞍部毎にヘタリ込む。完全にバテた。


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皇海山、鋸、庚申の後ろに袈裟丸連山。予想に反して好展望であった。


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シゲト山の登りに差し掛かってすぐの所にあった石祠。たいそう古いものではなさそうである。脇に陰刻が施されていたが、解読できず。


シゲト山周辺は、事前に地形図を読み切れていなかったのでGPSのスイッチを入れた。ここで、迷ったら一大事。
しかし、現地では松木川からシゲト山に突き上げる大きな尾根がハッキリと見え、そこにぶつかればよい事が判り、GPSのお世話にならずにすんだ。周辺には笹原が広がっているよで、寄り道したい気分であったが、時間的、体力的に許されなかった。

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シゲト山にバテバテで到着。


シゲト山の標識がある所は、周辺で一番高い所ではなかった。非常食のチョコレートを食い、何とかならないかいと、自分の体力にムチを打つ。

次の1919m峰の屈曲点が難しい所。尾根幅が広がり屈曲のタイミングが図りずらい。が、何とは無しにテープ類が増え、そこを右に曲がってみると尾根が続き、テープが乱設され安心感を得た。思わずGPSを確認してしまった。

なだらかであっても苦しい最後の黒檜岳の登りに差し掛かった。ノソノソと歩くしか無い。ロボット雨量計に到着。そのすぐ先に黒檜岳山頂があった。

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ん、いつもと何か様子が違う。

と思いつつ腰を下ろした。12:50だった。ヤレヤレ感と安堵感が同居した。もう急ぐ必要は無い。

休息後、歩きだしてすぐに、またも黒檜岳の標識があった。こちらは、見慣れたやつだった。ん~どちらが黒檜岳の山頂なのか?以前は社山分岐にも黒檜岳の標識があった。それだけだだっ広い山なのだろう。


後はノンビリと山を下るだけ。と言っても最早、ズリズリと這うようにしか歩けない。


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中禅寺湖に辿り着き、砂浜を歩き余韻に浸った。

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