山行日:2020.6.3
コース:西武鉄道飯能駅(6:50)~割岩橋~金蔵寺登り口(7:35)~男坂~殿屋敷~(7:55)龍涯山(8:10)~富士見台~龍涯山公園(8:40)~県道28号線~クリーンセンター~道迷い~配水場広場(9:20)~みはらし台~赤根が峠~柏木山(10:40)~富士見平(永坂?)~茜公園(11:00)~車道~八耳道登山口~金蔵寺口登山口~飯能駅(12:00)
コロナで自粛しておったが、緊急事態宣言が解除され6月に入ったので県内の移動ならよかろうと、足に優しそうに思える飯能市の大河原龍涯山城と柏木山を訪れる事にした。
前回は原市場竜谷山と吾野りゅうがい山を訪ねたので、その続きである。
柏木山は大河原龍崖山城だけでは歩き足りないだろうと、つけたしのようなものであったが、意外にも好展望の山であった。むしろ柏木山の方がメインだったような気すらしている。
飯能駅北口から真っ直ぐ歩いて、割岩橋で名栗川を渡った。
割岩橋から。上流側の飯能河原。
割岩橋から。下流側。
やや迷い気味に、金蔵寺口登山コースを発見。当初はこの先の八耳堂から登るつもりであったが、「龍崖山→」を見て、なんのためらいもなくこのコースに引き込まれてしまった。
男坂、女坂分岐。男坂を選択。
まもなく殿屋敷に到着。大河原氏館があったとされる。すでに城域に入ったのか。
殿屋敷から急坂となるが僅かで尾根に出て右折すると、
龍崖山城本郭の山頂に到着。山頂には気の利いた展望器具があった。恐ろしく精度の良い装置であった。
龍崖山山頂(大河原城本郭)。ここで朝飯を食う。気温20℃。
先に進むと、明瞭な堀切が出現した。堀切から連続する竪掘りと思われる溝が見えた。結局城跡らしい遺構はこの堀切と殿平の削平面だけであった。土塁跡などもあるらしいが、暑くてそれを捜す気力は萎えていた。
展望がよいとされる富士見台に寄ってみたら、よく見えるのは直ぐそばの工場の敷地であった。何か大きな音が轟いている。うるさい。土日は静かなのかもしれない。目をこらすと、うっすらと富士山が見えているような気がした。
富士見台から。左の小さなわだかまりが柏木山のようだ。
燧山の小ピークを越える。もう一つ小ピークを越えて、下りとなる。
道の途中に、熊ヨケの鐘と金槌が吊るされていた。こんな所で熊が出るのかねぇ~。
すると、何と出たのである!
スワ、熊か!
距離10m。
やっこさん、じっとしている。
首にぶら下げていたカメラをメクラ押しして、後ずさり。視界から消えた所で走って逃げた。
ムムムッ・・・・。
ナンダ今のヤツ。
暗くてよく見えんかったのだ。
イノシシにしてはスマート。犬にしてはでかすぎる。やっぱり熊かいな。
上の写真は、帰ってから明るく加工したもの。カメラはメクラ押ししているので、ピントは手前の木に合ってしまっている。
すぐに龍崖山公園に出た。カメラを確認。写りが暗くてよく判らん。熊かもねぇ~、と思った。
公園の上の方からランニングのオッサンがやってきたので、
「この辺に熊がいるのですか」と聞くと。
「熊はいないけど、カモシカならいるよ」との事。続けて「二頭いたが、一頭は沼にはまって死んだ」と。
ムムムッ・・・、またしてもカモシカか!(岩櫃山でカモシカを熊と間違えた)
しかし、飯能でカモシカは驚きだ。
上の写真の階段を登るのが正解だったようだが、おバカな俺は安易に楽な下り階段を下ってしまった。
県道28号線に出てしまった。
ここから道に迷い気味にさまよう。
ようやく柏木山の登山道を見つける。どうも昭文社の地図に出ているトイレの位置が違うんじゃぁね~の。と人のせいにする。
登山道とは言っても御覧の通り。工場の敷地に沿った道をしばらく歩く。向こうに見える左端が龍崖山。中央が燧山だろう。工場では小型のポールミルが轟音をたてて稼働していた。
赤根ヶ峠に到着。立ち入り禁止が旧の峠道のようだ。
解説板からは飯能と青梅を結ぶ峠道だったようだ。今は工場で分断されている。龍崖城は15世紀の城跡と推定されているので、ここいらの親分三田氏(青梅)の配下だったのかもしれんなぁ。などといつもの妄想を巡らすのであった。
赤根ヶ峠は五差路になっていた。取り敢えず「フェンス道」なる尾根上の道を行く。
ボールミルの音が遠ざかれば・・・、結構いい所ではないか。
暑苦しいがアジサイが。
そして、大岳山が見えた。
僅かで柏木山に到着。先着に2名の爺さんが。地元の方だった。
柏木山はすこぶる展望がよかった。左に川苔山。中央手前に棒の折れ山。右に蕎麦粒山。
その他に、秩父大平山、七跳山まで見える。残念な事に三つドッケは見えなかった。
柏木山には花が植えられていた。先着の2名が去ると、地元の老人1名とご夫婦1組が現れた。大分長居となった。地元のご老人に帰り道を聞き山頂を去る。
昭文社の地図にある「永坂」は地元の人は知らなかった。富士見平と言っていた。現地にも「富士見平」とあった。富士見平で左折。イチゴの実のあふれる道を下ると、
茜公園。ここから車道に出て、
八耳堂に達した。本来ここから登る予定であった。
八耳堂。
八耳堂から炎天の車道を飯能駅に向かった。
家に帰り、「東京アラート」の発出を知る。
いやはやこの先どうなるのか。
今夏は久しぶりに北アに繰り出そうかと思っていたのだが、山小屋は三密のルツボであろうな。居酒屋さんしかり、山小屋しかり。俺の悩みなど取るに足らないものなのかもしれないねぇ~。
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