山行日:2020.1.14
コース:秩父鉄道皆野駅=皆野町営バス=秩父華厳の滝前バス停(8:50)~奈良尾集落(9:20)~2.5万図沢沿いの破線道560m付近で断念・戻る~530m付近より藪入り・途中まで踏み跡あり~606m峰北鞍部(9:50)~780m付近のトラバース道に入るもルート違い~820m圏・「城峯山東尾根」(10:40)~奈良尾峠(11:00)~車道~藪入り・城峯山東尾根に復帰~鐘掛城(11:45)~石間峠~(12:15)城峯山(12:40)~石間峠~鐘掛城手前より巻道~西門平バス停(13:50)=皆野町営バス=皆野駅
皆野駅前バス停には大勢の高校生が並んでいた。バスの席は埋まり、立ち乗車。高校生は全員「長生荘」で下車し、俺一人が残った。
俺も「秩父華厳の滝前」で下車し、無人のバスは去って行った。
バス停前より、秩父華厳の滝→に導かれ、僅かに歩くと、
秩父華厳の滝が見えてきた。

小振りながら、なかなか良いではないか。釜も見事だ。

上から。カエデの木が何本かある。そのシーズンはいいかもね。

秩父華厳の滝を通り過ぎると、奈良尾に向かう舗装道に合流。舗装道を登る。寒くないので助かるが、真冬だと言うのにこの暖かさは気になる。取り敢えずは晴れている。
奈良尾集落に入り、2.5万図にある奈良尾峠に直登の沢沿いの実線道に入る。
奈良尾集落奥の実線道入り口。大きな岩が覆いかぶさっていた。

大岩の下から。凄まじい褶曲地層。

実線道は破線道に続く。560m付近で踏み跡が怪しくなりだす。進行方向には倒木と大きなスラブが見えた。今日は、帰りのバスの時刻を気にしなければいけない。面倒は起こしたくない。戻る。
今回は、沢沿いの道と、尾根Aコース、尾根Bコースを考えていた。沢コースは没。尾根Aコースは奈良尾集落で観察した所、民家があって取り付けそうになかった。しかし、沢コースから戻る途中で、尾根Aコース方向の明瞭な踏み跡を見つけたのだ。これを辿る事にしよう。
しかし、この踏み跡は墓地に続くものであり、すぐに消えてしまった。う~む、どうしよう。
磁石をAコース606m峰の北側鞍部に合わせ進む。すると土壁、石垣の雛壇が2段現れ、その上に広い扇状の緩傾斜地が現れた。
緩傾斜を登り、

尾根に乗り上げると、高度計は620mを示していた。ヤレヤレ、尾根コースAに到達したようだ。

尾根コースAを進むと、作業小屋、ドラム缶、一升ビンの散乱が現れた。フカフカの踏み跡もある。尾根に沿って登る。杉林ばかりであるが、枝打ちの残置が堆積しむしろ歩きやすい。
700m付近から急登になるも、歩くに困難は無い。
大岩が現れたが、簡単に登れた。これを過ぎると傾斜は緩んだ。

770m付近で、左手に明瞭なトラバース道が現れた。尾根は820m圏まで続くが、これ幸いと二つ目のトラバース道に入り込む。トラバースを終え、城峯山に続く主尾根に出た(と思っていた)。2.5万図にある道は無いが、白いビニール紐が点々と続いていた。間違いなかろうと、下る。そして、行き詰った。ムムムッ・・・、進むべき方向に超急斜面。ありゃ~。
ここで、磁石を地図に当てると・・・、間違えたのぉ~。そして右手に送電鉄塔がチラリと見えて、完璧なる誤りに気付く。
戻る。
しかし、トラバース道には入らず、小尾根を直登。
主尾根に復帰。少し北上すると、
「城峯山東尾根→」が現れた。本日2回目のヤレヤレ。

しかし、ここの下りは登山道有りとは雖も、かなり急斜面で、カニ歩きで下った。
奈良尾峠に到着。

奈良尾峠からは時短のため途中まで車道を歩いた。北の樹間に白い連嶺が見えた。
小ピークをやり過ごした辺りから、薮に入って、城峯山東尾根の登山道に復帰した。なんと横着な事か!
鐘掛城への登り比高200mはキツかった。
尾根脇に2箇所ほど平坦面を見るも、鐘掛城の郭跡の保障は無い。

ヤットコさ登り着いた鐘掛城。山頂付近に城跡の雰囲気は微塵も感じられなかった。

鐘掛城の下りは「関東なれあいの道」の階段だった。え~、帰りにここを登るのかと思うとウンザリした。
下りきって、石間峠。車道を横断。

最後の登りをヒーコラ言って、
城峯山に到着。

ピンボケ写真。左の小ピークが笠山。中央右寄りに武甲山。

左奥に木賊山・甲武信ヶ岳・三宝山。両神山。右下は城峯神社だろうか。

北の方角は、白霞みに埋没しかけた上越国境の山々と志賀高原、草津の山々が見えた。
握り飯2個を食って、煙を吸って・・・。さ~て、どうすんべ~。
予定では、城峯神社に下ってから城峯山南東斜面の車道を利用して鐘掛城に戻るつもりでいた。しかし、バスの時間には余裕が無い。右足の動きがにぶくなってから、下りだと昭文社のCTの2倍を要する事がある。ここは城峯神社はカットしよう。往路を戻る。
鐘掛城基部。おおっ、巻道があるではないか!「関東なれあいの道」の道標もあるので、大丈夫だろう。

とても歩きやすい道を門平集落に下る。
途中の鉄塔から、朝登った奈良尾峠東方820m圏を見る。

上の写真の拡大。下図のように間違えた。トホホホッ・・・。

順調に下り、やや大きめの神社に到着。

神社の先は門平集落だった。先週登った小峰山。

民家の庭先に蝋梅。

そして、なんと、バスの発車時刻の1時間前に西門平バス停に着いてしまったのだ。
城峯神社に寄る時間は充分にあったのだ。
こうなると、やることは煙を吸う事以外にない。
1時間後、誰も乗っていないバスがやってきた。そういやぁ、今日は山中で誰とも会わなかった。静かでよかったのだが、杉林ばかり見ていた。車道を随分横断したな。山の鉄塔は好きではないな。
秩父鉄道に乗って、野上辺りから小林山の鈍重な姿を見るのが好きだ。雑木に覆われた冬枯れの森がいい。そして、辿った尾根のヒダヒダを目で追うのが好きだ。

手書きで精度は悪いです。
コース:秩父鉄道皆野駅=皆野町営バス=秩父華厳の滝前バス停(8:50)~奈良尾集落(9:20)~2.5万図沢沿いの破線道560m付近で断念・戻る~530m付近より藪入り・途中まで踏み跡あり~606m峰北鞍部(9:50)~780m付近のトラバース道に入るもルート違い~820m圏・「城峯山東尾根」(10:40)~奈良尾峠(11:00)~車道~藪入り・城峯山東尾根に復帰~鐘掛城(11:45)~石間峠~(12:15)城峯山(12:40)~石間峠~鐘掛城手前より巻道~西門平バス停(13:50)=皆野町営バス=皆野駅
皆野駅前バス停には大勢の高校生が並んでいた。バスの席は埋まり、立ち乗車。高校生は全員「長生荘」で下車し、俺一人が残った。
俺も「秩父華厳の滝前」で下車し、無人のバスは去って行った。
バス停前より、秩父華厳の滝→に導かれ、僅かに歩くと、
秩父華厳の滝が見えてきた。

小振りながら、なかなか良いではないか。釜も見事だ。

上から。カエデの木が何本かある。そのシーズンはいいかもね。

秩父華厳の滝を通り過ぎると、奈良尾に向かう舗装道に合流。舗装道を登る。寒くないので助かるが、真冬だと言うのにこの暖かさは気になる。取り敢えずは晴れている。
奈良尾集落に入り、2.5万図にある奈良尾峠に直登の沢沿いの実線道に入る。
奈良尾集落奥の実線道入り口。大きな岩が覆いかぶさっていた。

大岩の下から。凄まじい褶曲地層。

実線道は破線道に続く。560m付近で踏み跡が怪しくなりだす。進行方向には倒木と大きなスラブが見えた。今日は、帰りのバスの時刻を気にしなければいけない。面倒は起こしたくない。戻る。
今回は、沢沿いの道と、尾根Aコース、尾根Bコースを考えていた。沢コースは没。尾根Aコースは奈良尾集落で観察した所、民家があって取り付けそうになかった。しかし、沢コースから戻る途中で、尾根Aコース方向の明瞭な踏み跡を見つけたのだ。これを辿る事にしよう。
しかし、この踏み跡は墓地に続くものであり、すぐに消えてしまった。う~む、どうしよう。
磁石をAコース606m峰の北側鞍部に合わせ進む。すると土壁、石垣の雛壇が2段現れ、その上に広い扇状の緩傾斜地が現れた。
緩傾斜を登り、

尾根に乗り上げると、高度計は620mを示していた。ヤレヤレ、尾根コースAに到達したようだ。

尾根コースAを進むと、作業小屋、ドラム缶、一升ビンの散乱が現れた。フカフカの踏み跡もある。尾根に沿って登る。杉林ばかりであるが、枝打ちの残置が堆積しむしろ歩きやすい。
700m付近から急登になるも、歩くに困難は無い。
大岩が現れたが、簡単に登れた。これを過ぎると傾斜は緩んだ。

770m付近で、左手に明瞭なトラバース道が現れた。尾根は820m圏まで続くが、これ幸いと二つ目のトラバース道に入り込む。トラバースを終え、城峯山に続く主尾根に出た(と思っていた)。2.5万図にある道は無いが、白いビニール紐が点々と続いていた。間違いなかろうと、下る。そして、行き詰った。ムムムッ・・・、進むべき方向に超急斜面。ありゃ~。
ここで、磁石を地図に当てると・・・、間違えたのぉ~。そして右手に送電鉄塔がチラリと見えて、完璧なる誤りに気付く。
戻る。
しかし、トラバース道には入らず、小尾根を直登。
主尾根に復帰。少し北上すると、
「城峯山東尾根→」が現れた。本日2回目のヤレヤレ。

しかし、ここの下りは登山道有りとは雖も、かなり急斜面で、カニ歩きで下った。
奈良尾峠に到着。

奈良尾峠からは時短のため途中まで車道を歩いた。北の樹間に白い連嶺が見えた。
小ピークをやり過ごした辺りから、薮に入って、城峯山東尾根の登山道に復帰した。なんと横着な事か!
鐘掛城への登り比高200mはキツかった。
尾根脇に2箇所ほど平坦面を見るも、鐘掛城の郭跡の保障は無い。

ヤットコさ登り着いた鐘掛城。山頂付近に城跡の雰囲気は微塵も感じられなかった。

鐘掛城の下りは「関東なれあいの道」の階段だった。え~、帰りにここを登るのかと思うとウンザリした。
下りきって、石間峠。車道を横断。

最後の登りをヒーコラ言って、
城峯山に到着。

ピンボケ写真。左の小ピークが笠山。中央右寄りに武甲山。

左奥に木賊山・甲武信ヶ岳・三宝山。両神山。右下は城峯神社だろうか。

北の方角は、白霞みに埋没しかけた上越国境の山々と志賀高原、草津の山々が見えた。
握り飯2個を食って、煙を吸って・・・。さ~て、どうすんべ~。
予定では、城峯神社に下ってから城峯山南東斜面の車道を利用して鐘掛城に戻るつもりでいた。しかし、バスの時間には余裕が無い。右足の動きがにぶくなってから、下りだと昭文社のCTの2倍を要する事がある。ここは城峯神社はカットしよう。往路を戻る。
鐘掛城基部。おおっ、巻道があるではないか!「関東なれあいの道」の道標もあるので、大丈夫だろう。

とても歩きやすい道を門平集落に下る。
途中の鉄塔から、朝登った奈良尾峠東方820m圏を見る。

上の写真の拡大。下図のように間違えた。トホホホッ・・・。

順調に下り、やや大きめの神社に到着。

神社の先は門平集落だった。先週登った小峰山。

民家の庭先に蝋梅。

そして、なんと、バスの発車時刻の1時間前に西門平バス停に着いてしまったのだ。
城峯神社に寄る時間は充分にあったのだ。
こうなると、やることは煙を吸う事以外にない。
1時間後、誰も乗っていないバスがやってきた。そういやぁ、今日は山中で誰とも会わなかった。静かでよかったのだが、杉林ばかり見ていた。車道を随分横断したな。山の鉄塔は好きではないな。
秩父鉄道に乗って、野上辺りから小林山の鈍重な姿を見るのが好きだ。雑木に覆われた冬枯れの森がいい。そして、辿った尾根のヒダヒダを目で追うのが好きだ。

手書きで精度は悪いです。
コメント
コメント一覧
その時は横隈山の方から奈良尾峠に向かい、その前段階で散々に苦しんだ記憶があります。苦しんだというのは、林道を辿れば楽なのに無理して尾根重視で歩いたせいですが、奈良尾峠から先も、ここまで来たなら尾根道をこだわって825mを経て歩いたせいか、なれあい道に出会った時にはほっとはしたものの、帰路はこれを登り返すのかと思うと、ヘナヘナな気分になりました。そこに巻き道があるのを知ってほっとしていたので、下りは気分的には時間のあせり以外は楽でしたけどね。
なるほど。秩父華厳の滝からですか。私も、地図を見る範囲では実線→破線ルートで奈良尾峠に出ようとするかと思います。破線路はヤバイ感じでしたか。で、よく巧みに峠の下まで出られましたね。先ずはご苦労さまです。
フィニッシュは蝋梅ですか。まだ一月半ばなのに、どんなものなのでしょう。やはり暖冬なのでしょうかね。
たそがれさんの記録を読み返しました。あれほどロングには歩けませんです。城峯山周辺も奥武蔵の例外に漏れず、車道が多すぎますね。山上集落が多いので、峠越えの車道は分からなくもないのですが、尾根上の横走りはなんともです。とか言って、今回は横走りの車道をちゃっかり使って少しばかり楽をしてしまいました。
秩父華厳の滝からの2.5万図の小道記号は、初めから大きな期待はしていなかったのでよ。道があっても片斜面の疲れる道だろうなと思っていたので、あっさり諦められました。
途中のルート外しは、やっぱり楽をしたかったからですね。今まで何度もトラバースの踏み跡に騙されておりますが、楽をしたい気持ちに打ち勝つのは難しいものです。鐘掛城のトラバース道を見た時には、たそがれさん同様に喜びましたです。
前回の破風山の記事に触発されて、ふと阿熊川両岸の尾根で城峯山でも周回してみようかと考えておりましたので、タイムリーな記事として興味深く拝見いたしました。ただ、林道と植林ばかりのこの界隈では、見るべきものは少なそうですね(笑)
それに花粉症持ちには苦痛の時季も近づきつつありますが、個人的には課題の多いエリアでもありますので、参考になりました!
阿熊川両岸尾根ですか!今、地理院地図で確認いたしましたです。壮大な計画ですねぇ~。自分には到底思いつかないし、実行もできそうにありませんが、素晴らしい着眼だと思いました。私の今回の思いつきとは桁が違います。是非チャレンジしてみてください。まだ花粉症の時節まで少しの猶予がありますし。
自分が歩いた所は杉林ばかりで、山歩きの楽しさは正直あまりありませんでした。唯一、山頂展望塔からの眺めが良かった事位が救いでした。