山行日;2019.10.6
コース:秩父鉄道秩父駅=バス=栗尾バス停(9;15)~地蔵寺~観音院仁王門(9:50)~観音院(10:05)~牛首峠分岐~(10:50)観音山(11:10)~牛首峠分岐(11:20)~日尾城跡~牛首峠(12:10)~観音院仁王門~地蔵寺~栗尾バス停~小鹿野車庫バス停(14:10)=バス=秩父駅



10月に入ったというのに30℃越えの日が続く。10/6、天気予報では、関東は曇りながらようやく気温が下がるとの事。
そんな訳で、遠望は期待せず、奇観が連続するという小鹿野の観音山に向かった。

秩父駅からバスに乗り小鹿野市街に入ると、かなり激しい雨が降ってきた。これでは山歩きはダメかなと思ったが、終点栗尾バス停付近で雨は収まった。国道299号線の舗装道路は濡れていない。局地的な雨だったのか。
栗尾から脇道に入る。ユルユルと舗装道を登る。岩殿沢集落の家並は尽きない。ようやく家並が尽きると、地蔵寺に着いた。




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本日最初の奇観、地蔵寺の水子地蔵群。


舗装道を挟んで、両側の山の斜面の高い所まで、水子地蔵でビッシリと埋め尽くされている。あまりいい気分とは言えないが、圧倒される景観ではあった。

短いトンネルをくぐて、


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観音院山門に到着。両脇の仁王像は石造り。


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山門をくぐると、シュウカイドウが咲き誇っていた。



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シュウカイドウの咲く石段を延々と登る。



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ようやく観音院を見上げる位置までやってきた。脇にモノレール軌道があったが、使われている様子は無い。




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観音院に到着。



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巨大なオーバーハングの庇の下に本堂。



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その脇に聖浄の滝。かつての水量が失われているそうだが、半円状の巨大な一枚岩だけでも圧倒される。



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岩壁に囲われた周辺には、無数の石仏が。



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周辺は1700万年前の地層が露出しているそうだ。小さい石はノジュール。本堂の上の庇に巨大窪みがあったが、あれもノジュールの落下跡なのか。



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東奥の院に廻り込み、対岸の岩壁を見る。穿たれた岩棚にも石仏群が。



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東奥の院より。右上が観音山か。


東奥の院から戻り、観音山へ向かう。山腹をトラバースし、牛首峠分岐標識で「観音山→」に従う。石像工房跡、石切り出し跡を通過。観音山の背後に廻り込んで、


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観音山山頂に到着。大汗をかいた。




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観音山山頂より、旧吉田町を見下ろす。倉尾、日尾方面か。


観音山山頂からは、旧吉田町の運動会の拡声機音が明瞭に聞こえた。各地区対抗の玉入れが行われていた。1チーム15名の対戦だ。2区と5区は、大差で5区の勝ち。
誰も居ない山頂でタバコを吹かせながら、運動会を楽しんだ。



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観音山山頂から北側を望む。見知らぬ山々である。


三区と八区の玉入れが始まった所で、オサラバ。


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山腹にある牛首峠分岐に下り、牛首峠に向かう。ちょうど尾根に乗り上げた所。



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尾根は岩がちだった。


やがて、ここは城郭ではないかと思われる所(567m)に達した。日尾城の縄張り図を持ち忘れてしまって確信は持てなかったのだが、山道から外れた尾根上に顕著な削平面があった。山道に戻り、僅かに進むと、



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日尾城跡の石碑があった。


日尾城は、埼玉の戦国史に良く現れるが、実際は不明な点が多いらしい。
取り敢えず長尾景虎が初めて越山した折には、他の北関東国人衆と同様に越後勢に組みしたらしい。その後、北条方の南図書による乗っ取り事件があり、北条氏に属したといわれる。神川の武州御嶽城(金鑚神社)が武田氏に攻略されて以降、北条方の拠点となったらしいが、御嶽城とは随分山波を挟んでいるし、実際はどうだっのか。武田方山県三郎兵衛に攻められたという伝承があるようだが、西上野方面の監視の役割があったのだろう。



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日尾城Ⅰ郭。してみると、途中の平坦部はⅡ、Ⅲ郭だったか。



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日尾城Ⅰ郭




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倉尾集落→を辿ると、数段の段切り跡に伴う腰郭があった。Ⅰ郭に戻る。



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Ⅰ郭から牛首峠に向かう。写真では分からないが、3段ほどの平坦部が設けられていた。




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そして、異常な岩堤が現れ、




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岩堤が尽きた所が、牛首峠だった。


ここも日尾城跡に含まれるが、人為的な堀切では無いらしい。断層による切れ込みとの事。




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岩の下側は岩質が違うようで、えぐれている。




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切れ込みはかなり深い。これが断層というものなのか。山的にはキレット。ここも奇観であった。


この先も日尾城は続いているが、ここでオサラバ。下る。



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牛首峠付近。





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やっぱ、もう一回見ておこうと、牛首峠を振り返る。




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牛首峠を下る。




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かなり岩がちではあるが、歩くに支障はない。ここも断層の続きなのかと妄想を巡らしている。




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ここも断層の狭間ならば、すごいんじゃね~の、などと、妄想が果てしなく続くのであった。



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チョックストーン。



そして、ポンと観音院山門に帰還。
地蔵寺まで下ると、そば屋があった。


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山田屋というそば屋兼土産物屋で、蕎麦を食った。


ここの蕎麦は、俺の好きな太麺で、かなり美味かった。それにも増して、サービスで頂いた揚げたてのコロッケが旨かった。このコロッケ、中に長ネギの刻みが入っていた。玉ねぎはありそうだが、長ネギとはねぇ~。意外な組み合わせが、何ともいえずうまい。



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山田屋で売っていたかざぐるま。




蕎麦とコロッケに満足し、舗装道を下る。
栗尾バス停に戻るも、バスは1時間待ち。少し歩こう。

小鹿野車庫バス停に着くと、ザーッと雨が降り出した。あぁ、朝もこの辺は雨が降っていた。便所の軒先で雨宿り。ラッキーだ。

秩父駅に着く頃は、雨があがっていた。