2019年10月

行った日:2019.10.26
コース:西武鉄道下山口駅(9:00)~荒幡富士~鳩峰八幡宮・久米水天宮~将軍塚~八国山緑地~西武園駅前~遊園地西口駅前~山口城址通り~西武下山口駅(12:10)


昨日も大雨だった。
先週に続いて、狭山丘陵の南部を歩いてみた。

西武鉄道狭山線の下山口駅で下車。
トイレにいくも、どうも残便感が漂いスッキリしない。
取り敢えず、缶コーヒーを飲んで荒幡富士に向かって出発。

地図を見ながら複雑な道を進む。先週のコースよりも指導標が多く助かる。
森の道に入ると、いきなりスズメバチの歓迎を受ける。そぉ~と、早足で、すり抜けた。
道は多く分岐するが、「荒幡富士→」だけに従う。


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荒幡富士に到着。富士山がデッカク見えた。


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富士山の右手に奥多摩の山々が連なるも、木々が育ったのか大岳山などは見えなかった。


赤城山や日光連座も見えた。


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荒幡富士を下る。下は浅間神社。氏子の方々だろうか、何か作業をしていらっしゃいました。




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富士下山道にて。




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富士下山道にて。狂い咲き。





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荒幡富士を下山し、振り返る。


ここで、猛烈な便意を覚える。
「トイレ→」を発見し、急行。が、その先で道が二分。ママズイ!勘で右へ。
何か施設が見える。
何とか間に合った。かなり危なかった。
ここは「いきものふれあいの里センター」だった。パンフレットがあったので、一枚いただく。この地図が簡潔かつ非常に正確で、以後この地図をたよりに歩く。

ゴルフ場脇の道に出るも、浅い谷の道で水が湧きだしていて歩きにくい事。昨日の大雨だ。贅沢は言えない。



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地図に導かれて、鳩峰八幡宮に到着。



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鳩峰八幡宮にて。「新田義貞兜掛松」の碑。鎌倉幕府討伐軍は、すぐ北の小手指原で戦った。




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すぐ隣の久米水天宮。祝詞の声が聞こえる。



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道々にて。ネギ畑の向こうにスカイツリーらしきものが見えた。



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八国山緑地にて。将軍塚。ここは討幕軍新田義貞が旗を立てた所との事。




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将軍塚にて。



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八国山緑地にて。




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低くなだらかな尾根道(丘稜)を行く。


登山者がしばしば「里山」という言葉を使うが、俺には違和感があった。登山者のいう里山は、あまりにも険しく標高が高すぎるのである。俺の「里山」のイメージは、まさにこんな所。




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二ツ池。



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再びトイレを捜して、広々とした所に出た。




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今回はそれほどの切迫感は無い。



トイレを見つけて、安心。




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車道に出て、西武遊園地。




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狭山公園(多摩湖)で一服。




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富士山を拡大。



ここより、車道山口城址通りを北上。



DSC08161山口城跡
西武狭山線脇の山口城土塁跡?


山口城は、さしたる成果も無く、車道を進む。ラーメン店を見つけるも満席で諦める。


下山口駅に戻り、そのまま電に乗る。

新秋津駅前のラーメン屋で異常ラーメンを食って、帰宅。

行った日:2019.10.20
コース:西武鉄道西武球場前駅(10:00)~多摩湖~山口観音~狭山不動尊~狭山湖~藤森稲荷~(トトロの森)~堀口天満宮~西武球場前(12:20)


台風被害の報道の無い、狭山丘陵に行ってみた。


西武球場前駅を降りると、いきなり


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西武球場が現れた。


駅前から、広い道路を多摩湖を目指して南下。湖に向かっているのに上り坂。すぐに暑くなり、上着を脱ぐ。
わずかな歩きで、


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多摩湖近くのサイクリング道に出て、




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多摩湖を望む。


道に迷い気味に、


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山口観音五重塔。


狭山湖へ向かう。
途中、狭山不動尊の看板を見かけ、



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狭山不動尊に立ち寄る。




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狭山不動尊にて。




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狭山湖へ向かう。




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狭山湖堰堤に到着。北の空は晴れていた。




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西の空は曇っていた。期待していた奥多摩の山々は山頂部が雲に隠れていた。




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狭山湖堰堤にて。セイタカアワダチソウも時には美しい。堰堤の真下に所沢の街並み。




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狭山湖堰堤にて。


狭山湖堰堤の北端より藤森稲荷を目指す。道路標識に「狭山湖通り」の標示を発見。道を間違えた。
戻る。



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茶畑の向こうに所沢の市街。




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道々にて。


迷い気味に、藤森稲荷を発見。極小さな社であった。

地図にコンパスを当て、進む。



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トトロの森の一角に侵入。




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この辺、完全に何処を歩いているのか?  結構、ヤバイと思いながら歩いている。




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心ならずも、堀口天満宮に至る。そこそこの規模の神社であったが、外人さんが一人、スマホをいじっているだけの閑静さ。



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茶畑より、堀口天満宮を振り返る。


予定では、山口城跡を見に行くつもりであったが、あまりの道迷いに疲れ、いつもの「もういいや」が頭をもたげ、西武球場駅に向かう。、




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西武球場前より、山口観音方向。


駅近くでラーメン屋を発見し、ラーメンを食って帰途に着く。
磁石持ってきておいてよかったなぁ~。



追記。
トトロの森周辺は道標が乏しく、散策するには地図とコンパスを持っていた方がいいと思いました。



山行日:2019.10.10
コース:赤面山スキー場跡(8:10)~スキー場トップ(9:15)~赤面山(10:00)~スダレ山鞍部往復~赤面山(11:20)~赤面山スキー場跡(12:50)


右足のシビレが続いている。そして、しばしば右足のスネがツルのである。従って、車の運転は控えていた。しかし、8月頃からスネがツル事はなくなった。

たそがれオヤジさんやみー猫さん、ふみふみぃーさんの東北の紅葉記事を見るに及び、いてもたってもいられなくなった。車運転の封印を解こう。

という訳で、那須の赤面山に向かった。
本日は好天予報。今日を外せば台風襲来だし。

旧名赤面山スキー場(白河スキー場)跡には8台もの車が停まっていた。折しも2組が出発。天気は良いし、風もない。寒い。

スキー場跡地は、様変わりしていた。荒涼とした荒れ地であったが、植林がなされたらしく背の低い針葉樹やススキが生い茂っていた。足元は以前と変わらずゴロゴロ石だ。いやそれに赤土のツルツルが加わっていた。

1本目のリフト最上部で、迷う。先行の老夫婦に正解ルートを教わり事無きを得る。1本目のリフト降り場からは右手に下り気味に進むのがルートであった。以前は樹木も無く、見晴らしの利く斜面を登るだけだったが、今は違う。ここは、標識が欲しい所。

首筋に直射日光を受けて、暑くなる。
ヒーヒー言って、スキー場最上部に到着。上着を脱いでタバコを吹かす。
老夫婦は、休みもせずに登って行かれた。

ここからは、まともな山道だ。しかも、スキー場登りで標高差の半分以上は稼いでいるので、あとはのんびり歩けばよいだろう。

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細身のブナ林を抜けて。ムフッ・・・、期待が高まる。



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カエデ紅葉。



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途中の展望地より。ムムムッ・・・、肝心の灌木の葉が無いではないか!


そして、赤面山に到着。
天気は、この上なく良い。しかも微風。オレ、この山で吹かれなかったの初めてじゃぁね~の。
しかし、肝心の紅葉は、お寒い有様。



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阿武隈川源頭部。灌木の葉は無く、僅かな高木が黄葉しているのみ。ガクッ。



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茶臼岳と朝日岳。こちらも同様。


山頂付近にいた写真家のオッサンは、「ピークはすでに過ぎた」とのたまわった。


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スダレ山方向に進出。こちらは幾分、残余の光が。



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クスンだ灌木とスダレ山。


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クスンだツツジ。



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黒川源頭部。どうにかこうにか。




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中の大倉尾根。


こりゃぁ、どうしようもないワサ。スダレ山の基部から引き返す。


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スダレ山基部から赤面山。



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灌木ごしに、黒川源頭部。



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須立山と旭岳。



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スダレ山の斜面。


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赤面山。天気がいいのに残念。



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須立山と旭岳と阿武隈川源頭。



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阿武隈川源頭部。



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スダレ山の斜面。




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旭岳。オバサンが、あの山は薮が凄くて登れないと言っていた。




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赤面山に戻って、阿武隈川源頭部。


赤面山に戻ると、平日だと言うのに大勢の方々で賑わっていた。
俺は会話には加わらず、岩陰でタバコを吸った。

「昨日は、風が強くて這うように降りたんだよ」
「今日を逃すと、台風だからねぇ」
「峠の茶屋の駐車場が一杯で、こっちに来たのだよ」
「紅葉には早過ぎたねぇ~」
「いや、今年はこんなもんじゃないのかね」
「葉っぱが散っちゃって、終わりかもね」

俺は、葉っぱが散っちゃって終わりだと思う。



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赤面山を下る。矮小カエデ灌木。



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赤面山を振り返る。こんなに天気がいいのに、世の中甘くないのである。



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赤面山を下る。



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赤面山を下る。



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赤面山を下る。




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岳樺の白さだけが目立っていた。



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赤面山を下る。


スキー場跡地のゴロゴロと赤土に苦しみ、駐車地に帰着。


山行日;2019.10.6
コース:秩父鉄道秩父駅=バス=栗尾バス停(9;15)~地蔵寺~観音院仁王門(9:50)~観音院(10:05)~牛首峠分岐~(10:50)観音山(11:10)~牛首峠分岐(11:20)~日尾城跡~牛首峠(12:10)~観音院仁王門~地蔵寺~栗尾バス停~小鹿野車庫バス停(14:10)=バス=秩父駅



10月に入ったというのに30℃越えの日が続く。10/6、天気予報では、関東は曇りながらようやく気温が下がるとの事。
そんな訳で、遠望は期待せず、奇観が連続するという小鹿野の観音山に向かった。

秩父駅からバスに乗り小鹿野市街に入ると、かなり激しい雨が降ってきた。これでは山歩きはダメかなと思ったが、終点栗尾バス停付近で雨は収まった。国道299号線の舗装道路は濡れていない。局地的な雨だったのか。
栗尾から脇道に入る。ユルユルと舗装道を登る。岩殿沢集落の家並は尽きない。ようやく家並が尽きると、地蔵寺に着いた。




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本日最初の奇観、地蔵寺の水子地蔵群。


舗装道を挟んで、両側の山の斜面の高い所まで、水子地蔵でビッシリと埋め尽くされている。あまりいい気分とは言えないが、圧倒される景観ではあった。

短いトンネルをくぐて、


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観音院山門に到着。両脇の仁王像は石造り。


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山門をくぐると、シュウカイドウが咲き誇っていた。



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シュウカイドウの咲く石段を延々と登る。



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ようやく観音院を見上げる位置までやってきた。脇にモノレール軌道があったが、使われている様子は無い。




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観音院に到着。



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巨大なオーバーハングの庇の下に本堂。



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その脇に聖浄の滝。かつての水量が失われているそうだが、半円状の巨大な一枚岩だけでも圧倒される。



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岩壁に囲われた周辺には、無数の石仏が。



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周辺は1700万年前の地層が露出しているそうだ。小さい石はノジュール。本堂の上の庇に巨大窪みがあったが、あれもノジュールの落下跡なのか。



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東奥の院に廻り込み、対岸の岩壁を見る。穿たれた岩棚にも石仏群が。



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東奥の院より。右上が観音山か。


東奥の院から戻り、観音山へ向かう。山腹をトラバースし、牛首峠分岐標識で「観音山→」に従う。石像工房跡、石切り出し跡を通過。観音山の背後に廻り込んで、


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観音山山頂に到着。大汗をかいた。




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観音山山頂より、旧吉田町を見下ろす。倉尾、日尾方面か。


観音山山頂からは、旧吉田町の運動会の拡声機音が明瞭に聞こえた。各地区対抗の玉入れが行われていた。1チーム15名の対戦だ。2区と5区は、大差で5区の勝ち。
誰も居ない山頂でタバコを吹かせながら、運動会を楽しんだ。



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観音山山頂から北側を望む。見知らぬ山々である。


三区と八区の玉入れが始まった所で、オサラバ。


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山腹にある牛首峠分岐に下り、牛首峠に向かう。ちょうど尾根に乗り上げた所。



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尾根は岩がちだった。


やがて、ここは城郭ではないかと思われる所(567m)に達した。日尾城の縄張り図を持ち忘れてしまって確信は持てなかったのだが、山道から外れた尾根上に顕著な削平面があった。山道に戻り、僅かに進むと、



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日尾城跡の石碑があった。


日尾城は、埼玉の戦国史に良く現れるが、実際は不明な点が多いらしい。
取り敢えず長尾景虎が初めて越山した折には、他の北関東国人衆と同様に越後勢に組みしたらしい。その後、北条方の南図書による乗っ取り事件があり、北条氏に属したといわれる。神川の武州御嶽城(金鑚神社)が武田氏に攻略されて以降、北条方の拠点となったらしいが、御嶽城とは随分山波を挟んでいるし、実際はどうだっのか。武田方山県三郎兵衛に攻められたという伝承があるようだが、西上野方面の監視の役割があったのだろう。



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日尾城Ⅰ郭。してみると、途中の平坦部はⅡ、Ⅲ郭だったか。



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日尾城Ⅰ郭




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倉尾集落→を辿ると、数段の段切り跡に伴う腰郭があった。Ⅰ郭に戻る。



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Ⅰ郭から牛首峠に向かう。写真では分からないが、3段ほどの平坦部が設けられていた。




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そして、異常な岩堤が現れ、




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岩堤が尽きた所が、牛首峠だった。


ここも日尾城跡に含まれるが、人為的な堀切では無いらしい。断層による切れ込みとの事。




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岩の下側は岩質が違うようで、えぐれている。




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切れ込みはかなり深い。これが断層というものなのか。山的にはキレット。ここも奇観であった。


この先も日尾城は続いているが、ここでオサラバ。下る。



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牛首峠付近。





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やっぱ、もう一回見ておこうと、牛首峠を振り返る。




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牛首峠を下る。




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かなり岩がちではあるが、歩くに支障はない。ここも断層の続きなのかと妄想を巡らしている。




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ここも断層の狭間ならば、すごいんじゃね~の、などと、妄想が果てしなく続くのであった。



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チョックストーン。



そして、ポンと観音院山門に帰還。
地蔵寺まで下ると、そば屋があった。


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山田屋というそば屋兼土産物屋で、蕎麦を食った。


ここの蕎麦は、俺の好きな太麺で、かなり美味かった。それにも増して、サービスで頂いた揚げたてのコロッケが旨かった。このコロッケ、中に長ネギの刻みが入っていた。玉ねぎはありそうだが、長ネギとはねぇ~。意外な組み合わせが、何ともいえずうまい。



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山田屋で売っていたかざぐるま。




蕎麦とコロッケに満足し、舗装道を下る。
栗尾バス停に戻るも、バスは1時間待ち。少し歩こう。

小鹿野車庫バス停に着くと、ザーッと雨が降り出した。あぁ、朝もこの辺は雨が降っていた。便所の軒先で雨宿り。ラッキーだ。

秩父駅に着く頃は、雨があがっていた。

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