山行日:2012.12.1
目的地:53号鉄塔道を辿る
コース:浦山大日堂(7:10)~広河原谷の林道~ワサビ田作業道(8:05)~新秩父54号鉄塔分岐~1つ目のワサビ田~2つ目のワサビ田~新秩父52号鉄塔分岐・53号へ(8:40)~新秩父53号鉄塔(9:30)~(10:50)蕎麦粒山(11:30)~仙元峠(11:50)~仙元尾根~浦山大日堂(14:00)

おいらにとって、浦山大日堂は上高地である。
武甲山は焼岳である。小持・大持山は西穂高岳である。鳥首峠は新中尾峠である。有間山は奥穂高岳、蕎麦粒山は北穂高岳である。三つドッケは槍ヶ岳、七跳山は大天井岳である。大平山は常念岳、大ドッケは蝶が岳である。地蔵峠は徳本峠である。ん、霞沢岳と六百山が無いねぇ~。鳥首峠の位置がおかしいか。

そんな妄想にとりつかれておったら、浦山大日堂に着いてしまった。

今日は、東電新秩父53号鉄塔に至る鉄塔道を歩いてみよう。この鉄塔道の出発点と53号鉄塔の位置は知っているが、何処をどう辿るのかは知らない。予想としては、広河原谷が北北西屈曲した所から伸びる尾根を982m経由で辿るのではないかと思っていた。そして蕎麦粒山まで行ってみるのだ。

浦山川は浦山大日堂(川俣)で細久保谷と広河原谷に分かれる。広河原谷の林道を1時間ほど歩き、ワサビ田作業道に入る。

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ワサビ田作業道。

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壊れた橋の先に新秩父54号鉄塔の黄色い道標がある。

新秩父54号鉄塔経由のルートは、以前の昭文社の地図で、破線記号で示されていた。かつて辿った際は、草深く殆ど踏み跡らしきものには出会わなかった。最近の昭文社の地図には秩父側から蕎麦粒山へ至るルートは消えてしまった。

54号鉄塔の案内を見送り広河原谷を進む。

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セン道を進む。

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やがて、一つ目のワサビ田が現れる。この辺りより一工場谷と呼び名が変わる。

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橋を渡り、

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もう一度、橋を渡ると52号、53号鉄塔の分岐となる。二つ目のワサビ田付近。

(52号への道を辿った際は滝の大高巻きの足場が悪く、ヒヤヒヤした覚えがある。52号の道を途中まで辿りそのまま谷を詰めれば、日向沢の峰近くに出る事が出来る。)

ここで53号の踏み跡に入る。すぐに小谷を渡り小尾根に取り付く。予想ではもう1つ谷を渡り982mのある尾根に向かうものと思っていたが、鉄塔道は小尾根を登り続けた。地図を見ると、この先とんでもない急斜面になってしまう。
そして、とんでもない急斜面に出た。しかし、道は九十九折れに続き、急斜面に苦労する感じはなかった。黄色いポールが確実に現れるとともに、大ぶりのピンクテープが導いてくれる。

鹿が鳴き、猿が騒いでおった。
岩場が現れたが、道は岩を左手に巻くようにつけられていた。高度計は1040mを示していた。

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こんな感じの尾根を登ると、

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東電新秩父53号鉄塔に到着。1160m付近。

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仙元尾根から大平山峠の尾根に続く鉄塔。下に見える谷から登ってきた。

天気予報に反して、天気が悪いねぇ~。
有間山の方を写そうとしたら、いきなりガスがかかりやがった。

傾斜の緩んだ尾根を行く。藪は無く、以前行った54号ルートよりはるかに歩き易い。

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ガスに巻かれた。あれれ・・・。白いものが落ちてきたよ。

雪はしだいに濃密になってきた。たまらず雨具を着込む。こんなはずではなかったのだが・・・。
風が横殴りになり、耳の中に雪が入っていく感じ。顔面が耐えがたくなりフードを引っ張りだす。

再び急斜面となる。白骨化したスズ竹を掴みながら登るが、ボキボキ折れてしまう。
やがて、見覚えのある風景となった。54号鉄塔道(蕎麦粒山北尾根)とすでに合流しているようだ。合流点は見落としてしまった。

若者が軽装で降りてきた。ムムッ、本当にここを下るつもりなのだろうか?登りはまだしも、下りはかなり難解なコースと見た。声をかけようと思ったが、かけそびれてしまった。少々後悔あり。

最後はスズ竹を掻き分け掻き分け登るはずであったが、スズ竹は絶滅したようで、緑色のものは皆無。藪山らしからぬフィナーレでアッサリ蕎麦粒山に着いてしまった。

いったい、この山域のスズ竹はどこも壊滅的状態のように見受けられる。有間山、小黒、大平山、そして蕎麦粒山。どこもかしこもスズ竹藪が無くなっている。数年前と比較にならないほど歩き易くなっているのだが、なにか山に異変が起こっているのだろうか?あまり好きではないスズ竹ではあるが、こうなると心配である。

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蕎麦粒山山頂。幸い雪が小降りになった。


蕎麦粒山には次から次へと人がやってきた。皆様、日原、川乗橋からのようである。寒い寒い、早々に降りていかれる。
おいらは、⑦の醤油ヌードルを食って、しぶとくタバコを3本吸っておったら、またしても横殴りの吹雪となる。う~ん、耐えられん。おさらば!

安全な帰り道は仙元尾根しかないのが泣き所。

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あらまぁ~。樹氷だか、霧氷だか、できているじゃぁないの。急いで仙元峠に向かう。

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仙元峠。このはなさくや姫を祭る。寒いので、通過。仙元尾根に入る。

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ありゃ~、積もっちゃったよ。ゴム底に雪が付着して高下駄となる。歩きにくい事、この上なし。

顔面を打ちつける雪に耐えられん。ほっかむりして下る。大楢から山腹道となり、一服。

再び尾根に出ると、あれ、先行者の足跡がある。めずらしや。


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天気は急速に回復しつつあるようだ。

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最後のモミジを見て。

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おお、晴れた!

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おいらのアイドル槍ヶ岳、じゃぁなくて三つドッケが拝めたよ。

明るい浦山大日堂に到着。
なんと、3台もの車が止まっていた。上高地化のきざしか?


蕎麦粒山を秩父側から登るのに、新秩父53号鉄塔コースは、まことにおあつらえ向きのルートだった。前半は黄色いポールとピンクリボンが導いてくれる。後半は、スズ竹が壊滅した尾根を辿ればよい。下りに使う場合は、派生尾根が多くやや危険な感じがした。
それにしても、スズ竹はどういう事なのだろう???