2012年03月

山行日:2012.3.25
目的地:孤高の石灯篭、仙人ヶ岳
コース:黒川・唐沢尾根基部270m(7:30)~孤高の石灯篭(8:00)~林道550m(8:40)~仙ヶ沢・センガサー・前仙人ヶ岳・647.4m(9:10)~仙人ヶ岳(10:00)~黒川下降点620m(10:30)~コンクリート道400m(10:45)~唐沢尾根基部(11:00)

前仙人ヶ岳に至る唐沢尾根にハイトスさん、たそがれオヤジさんが立て続けに登っておられた。たそがれさんの「孤高の石灯篭」の写真に惹かれ、出かけてみることにした。取り付き位置などはハイトスさんのGPS軌跡が大変参考になった。と言うよりも、土地勘の無いおいらにこの資料が無ければ手も足もでなかったであろう。兎に角ネットとはありがたいものである。

大田・桐生ICよりどうやって取り付き地点に行ったらよいのだろう。カーナビ無し。ヒントは群大工学部グラウンドと桐生市立菱幼稚園。随分曲がらなければならないようだが、大丈夫だろうか。取りあえず群大グラウンドの脇を通り過ぎた。菱幼稚園は見つからなかった。菱小学校前でUターン。向こうからやって来たナイスミセスに菱幼稚園を聞いた。助かった。菱幼稚園前を通過。道が二分するが、勘で右側へ進む。道が狭くなる。ハイトスさん、たそがれさんの記事にあった鳥居を発見。ハイトスさんの(注)に従い、手前数十mの空き地に駐車した。随分気疲れするアプローチであった。これで今回の登山の8割方を消化した気分だった。

たそがれさんの鳥居からの取り付きは怖そうなので、ハイトスさんコースで脇のコンクリ道の所から取り付いた。

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唐沢尾根末端の取り付き地点。

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灌木と松の細い尾根だった。岩がちの分、笹などが無く、歩きやすい尾根だった。

石灯篭を見逃してはならぬと、尾根上を忠実に辿った。
そして、意外に早くご対面する事ができた。

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孤高の石灯篭。520m付近。

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う~ん、なかなかよろしいなぁ。

桐生の町?を一人見下ろす姿は哲人を思わせる。

「嘉永三年庚戌年 六月一八日 御神(光)」とある。実際には、(光)は(金)ヘンが着いていた。
石灯篭に似ているが、石灯篭とは違う様子。良くは分からないが、ここでは石灯篭としておく。

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チョットしつこいが、なにしろ気に入ってしまったので・・・。

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すぐ上には二基の石祠が。

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二基の石祠と石灯篭を見下ろす。

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少し上にウワサの大岩が。猛者のたそがれさんはここを直登したそうだが、おいらは右手に回避。

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さらに上に、屋根無しの石祠が一基。

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真新しい林道に飛び出る。左手の切り株に座り一服。オフロードバイクが二台通り過ぎやがった。

真新しい林道を突っ切った所から踏み跡が現れた。緩やかな杉林の森となる。のんびりと幾つかのピークを越えた。25000図にある梅田町2丁目に下る道は見過ごしたのか気が付かなかった。


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そして、仙ヶ沢・せんがサー・sengasa・前仙人ヶ岳647.4mに到着。展望は良くない。

前仙人ヶ岳には北に下る明瞭な踏み跡があった。初めこちらに進みかけたが、なぜか不審に思い磁石をセットし直すと磁針は違う方を指した。危ない所だった。良く見るとハイトスさんが下ったと思われる方向にもかすかな踏み跡が見られる。

こまかいピークを上下すると、右手に黒川への下り標識があった。帰りはこれを使おう。

僅かに登ると、上からオッサンが降りてきた。行田からの人だった。ハイトスさんのホームページを見ているとの事ですよ!
さらに少し登ると白葉峠への分岐があった。行田の方は「シラッパ峠」と発音されていたなぁ。
道なりにピークを巻き、尾根に戻り、緩く登る。すると、・・・。

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何んと!今日じゃぁないの!

すぐ先に山頂が。ビニールテープで通せんぼ。
仙人ヶ岳山頂には数人の役員と思われる人々がいた。おいらはビニールテープに面喰っていた。どうすんベー。しばらくカタマリ考えていた。役員殿は何も言ってこない。何故か怒りが込み上げて来た。山頂標識前に役員が数人占拠していた。ランナーがやって来た。「がんばれー」だとさ。テープをかいくぐり、山頂を踏んでおさらば。

どうもこの手のお祭り事は苦手である。早々に来た道を戻る。

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すみれ山好会さん、ありがとう。

25000図にある黒川に下る道はあった。細かく折れながら程よく湿った歩き易い道だった。あっという間に広い道になり、コンクリ道、舗装道に変わる。右の山腹を見て、このあたりにハイトスさんがくだったのかなぁ。左の急な尾根を見て、あそこたそがれさんが下ったのかなぁ。などと思っていたら、

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鳥居に着いた。

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石段を登ると二基の石祠が。そして、ここからたそがれさんは登ったのかと、山腹を見上げた。

駐車地はすぐそこだった。

迷い迷い、太田・桐生ICに向かった。

山行日:2012.3.19
目的地:鷹巣山
コース:中日原(8:50)~稲村岩鞍部(9:40)~(12:30)鷹巣山(12:50)~六石山(14:30)~羽黒三田神社(16:40)~奥多摩駅(17:00)

土日月の3連休。aki takayaさんの記事に触発され、観音沼を起点に流石山か観音山にスキーで行ってみようと気合いが入っていた。しかし、ここ数年の例に漏れず天候不良の予報。今年もこの3連休はスキーに行く事はできなかった。
幸か不幸か、月曜日のみ太平洋側に晴れの予報。ドタバタで決めた行く先は安全牌のはずの鷹巣山となった。とは言え、前回、なめてかかってアイゼンなしで苦労した所。アイゼン位はリュックに押し込んだ。

始発電車に乗っても、中日原着は8:30を過ぎていた。タバコを吸い、靴紐を締め、バス停前にある引き水を飲んだり、グズグスして出発は9時前となった。先行者は高齢の下のオッサンと高齢の上のオバ様。

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日原街道から稲村岩。天気は良い。雪は無し。日原川に下るのはいやだねぇ~。


巳の戸橋を渡ると、木の杭を背負った人々に出くわす。登山道整備か?随分大勢である。


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日原川を渡り、山腹を辿った後、小沢を登る。

小沢を離れると、凍った雪の登山道となる。土や枯れ葉の堆積を求めて登る。高齢の上のオバ様に追いつき、抜かす。稲村岩鞍部で休憩。タバコを吹かしているとオバ様が登ってきて、一言二言言葉をかわし、通り過ぎて行った。
もう一本吸って、出発。すぐ上でオバ様休憩中。

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雪が増えてきた。しかも凍りついている。

踏み跡はツルツルの氷だつた。氷を避けながら登る。やたらに時間を食う。

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徐々に氷を避けがたくなる。

仕方なくアイゼンを装着。おいらのアイゼンは古く、太い紐でぐるぐる廻しで締めつけなければならない。手間取っていると、オバ様が軽アイゼンとストックで軽快に通り過ぎて行った。なんか、調子がでんのぉ~。いつものボヤキがはじまった。その後もアイゼンの締め付け具合が悪く、締め直したりしてモタツイていた。
再びオバ様に追いつき抜かすが、なんかしっくりせんのぉ~。昼飯食いのタワあたりでハッキリとパテた。中々山頂が近付かん。


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鷹巣山に到着。期待していた富士山は見えなかった。こちらは御前山と大岳山。

先発のオッサンと男女の若者が丁度出発直前。
握り飯を食っていると、オバ様到着。「年々、時間がかかるようになっちゃうのよぉ~。」とのお言葉。おいらが、オバ様の歳になったら鷹巣山には登れないだろうなぁ~。と真剣に思った。

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弩グサレ雪の石尾根を下る。

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早春を感じたりして。



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アイゼンが邪魔になり、とっととはずす。が、日原側に道が巻き始めると巻き道はガチガチに凍りついていた。もう一度アイゼンを着ける気にもならず、足を滑らしながら何とか歩いた。


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六石山。あっという間に曇ってしまった。うす暗くなった。握り飯を食っておさらば。

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御前山や大岳山を正面に下る。

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羽黒三田神社。

ここより、昔日の面影が無くなった車道を下る。へとへとで奥多摩駅到着。缶コーヒーを飲んでいると、オバ様も到着。

行った日:2012.3.18
目的地:安行植物振興センター

せっかくの3連休と言うのに、この天気では・・・。

2、3日前、水戸で梅が開花したとテレビで言っていた。随分遅いな。ここは水戸ほど寒くは無いので梅は咲いているだろう。ぶらぶらと安行へ梅を見に行った。

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最後は盆栽を見て、家路に就いた。


明日は、何処へ行こうか・・・。

山行日:2012.3.3
目的地:社山
コース:歌ヶ浜(8:00)~(9:30)阿世潟(9:45)~1557m(11:10)~社山・黒檜岳分岐(13:00)~(14:00)社山(14:30)~阿世潟峠(15:10)~歌ヶ浜(16:40)


那須旭岳の尾根続きの観音山にスキーで登ろうと出かけた。前日の冷たい雨で下郷町の車道がどうなっているのか心配で、他の山に転戦できるようにと山靴とワカンを一応持って車に乗り込んだ。
東北道に乗ると、いきなり白河~福島飯坂雪の為通行止め・白河IC渋滞の掲示。

こりゃぁ甲子峠の先の車道の見通しがたたんと思い、社山に変更した。

高速道路からは、アルペン的に白くなっている古賀志山や篠井富屋連峰が見えた。雪のいろは坂をソロソロと上がった。歌ヶ浜の駐車場には4台位停まっていた。数名のグループと単独者1名が出発準備中。

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不思議な事に白根、錫の国境稜線が見えた。中禅寺湖以東は曇り空。

数名グループが出発し、その後に出発。

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社山は快晴。おおっよく見ると中禅寺湖が凍っているではないか!

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浜辺を歩いてみた。どうやら、昨日の雪が湖面に積もったもののようだ。

好ましくないが、数名グループを抜かしてしまった。向こうから写真家がやってきた。鮮明な踏み跡はこの方のもののみ。

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男体山は半分雲の中。

阿世潟で休憩。パンをカジル。すると、数名グループの先頭の方が到着。大日尾根から社山に向かうと言う。おおっ、同じだ。このルートでまだ人に会った事は無い。
パラパラと数名グループの方々が到着。おいらは、ワカンを装着し、先行出発。

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男体山から雲が取れる。

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阿世潟付近。

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おいらは、こんな感じの森が好きなのだ。

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阿世潟より橋を2本渡り、2本目の橋の目の前の尾根に取り付く。

最初の内はどうと言う事も無く登れたが、しだいに雪が深くなり、スピードが鈍る。すると、数人グループのお一人が追いついてきた。「前を替わりましょう」と言っていただき助かった。スノーシューでグングン登っていかれる。2番は天国のように楽だった。先頭を入れ替わりながら石楠花ピークに達し、ここで休憩。するともうひと方登ってきた。あとの方々は阿世潟峠に向かったとの事。益子からの来たグループの方々だった。益子→雨巻山で思い出した。yamasanpoさんのブログによく登場するディダラボッチさんを。はたして、当のご本人だった。びっくり仰天。世間は案外狭いものである。もうお一方は、これまたyamasanpoさんのブログに登場するhosoyaさんだった。お二方とも、気さくな方で、馬力も充分。社山までご一緒させていただいた。結果から言えば、このお二人に会えなければ、社山に到達できなかった事は明白であった。

1557mは素通り。平らな尾根を行く。そして、急斜面へ。いきなり深雪となる。先発したおいらが、急斜面で喘いでいると、hosoyaさんが前に出てくれた。そして、ディダラボッチさんが前に。とにかく、これまでの中で一番雪が深かった。そして、ここは下は密笹地帯なので、雪+笹で異常に潜るのである。おいらの小ぶりなワカンでは歯が立たなかった。ディダラボッチさん、hosoyaさんの先頭回数、時間が多くなってしまった。

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樹間から中禅寺湖。凍っておるなぁ。

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益子勢の皆様。凄いパワーでした。

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もう少しで南岸尾根だ!

傾斜が緩むも、深雪は変わらず。時間は押している。最も景色のよい立ち枯れ地帯には寄れなかった。

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社山・黒檜岳分岐に到着。社山がドーンと現れる。

ここから社山鞍部に下る。ここでおいらのワカンが腸捻転のようにヨジレタ。着け直しに手間取り、益子勢の方々に遅れる。
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鞍部より。

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社山直下でようやく追いつくも、先頭へ出る余力なし。

社山の登り返しはキツかった。直下でも深雪で、その上急斜面。益子勢の皆様も手間取っている。おいらは、余力なし。申し訳ないなぁ~。

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社山手前の展望地に辿り着いた。皇海山、庚申山が見える。石塔尾根は霞んでる。

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社山着。何と6時間を要した。とは言え、登れたのは益子勢の方々のおかげ。本日の登頂者はどうやら我々3名のみのようだ。

益子勢の方々は朝阿世潟峠に向かわれたお仲間と合流すべく、休む間も無く下っていかれた。凄方だねぇ。別れ際に丁重にお礼を言った。

シャリパテ気味のおいらは、ここで飯を食った。しかし、いざ食おうと思うと中々ノドを通らなかった。結局、菓子パン1個を食い、やたらと水を飲んだ。そして、タバコを立て続けに吸い、ようやく重い腰を上げた。

帰り道は当然阿世潟峠に向かった。


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益子勢のトレースが残り、楽に歩ける。

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中禅寺湖を見ながらズンズン下る。下りは早い。

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男体山もくっきり。

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しかし、チョットした登り返しでパテる。

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阿世潟峠着。何とか、明るい内に下山できそうだ。


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社山の肩に日が沈みかけて、歌ヶ浜に帰着。

ディダラボッチさん、hosoyaさん、ありがとうございました。

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