2011年10月

さて、記憶力の無いおいら。何処まで書いたっけか。ビールも飲んでしまった。まずいなぁ~。

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笹が深く、下半身がズブ濡れとなるが、雨具のズボンで大丈夫。なのだが、靴だけはいかんともし難い。今日もカポカポでの歩きとなる。

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社山を振り返る。

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仮称白樺平。これほど気持ちの良い窪地に名前が無いのはへんだ。いや、名前はあるのかもしれない。おいらが知らないだけなのか。

仮称白樺平で昼飯とする。
誰もおらんし、来ない。いつものように、

~今はもう秋~
~誰も居ない海~           ここは山であるが・・・。
~しらん顔して~人が行き過ぎても~  人は行き過ぎんのだが・・・。

などと、へ理屈ぽっい思いとともに、歌ってしまうのだ。

そして、「北国の春」へと、いつの間にか変わっているのだ。

一陣の風が吹き、ボブ・デュランの「風に吹かれて」に変わり、

いつの間にか、野本直美の「風に吹かれて」に変わる。

平和なひと時を過ごし、腰を上げる。

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名残り惜しく、仮称白樺平を振り返る。

靴の中の水分は激増した。足の裏がふやけたのか、軽い痛みを感じる。

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足尾側に雲が出始める。

大平山の別れを過ぎると、黒木の森に突入。黄/赤の標識に導かれる。ここは、踏み跡を辿ってはいけない。黄/赤の標識かテープを追うしかない。ここで迷ったらこの薄暗い森から永遠に出られないような気がする。そして、黒檜岳へ。
今日は時間があるので、本当の黒檜岳へ行ってみた。行ってどうのと言う山頂ではない。三股山方向におびただしいテープが見えた。いつかは、三股山へ行かねばなるまい。鈍足のおいらは、こちら方面へ向かう事におおいなる躊躇があるのだ。迷い狂いそうな恐怖もあるのだ。

以前の黒檜岳山頂に戻り、一服。さて、出発の段になりカメラが無い事に気が付いた。本当の黒桧岳に戻りカメラを捜した。ナイ、ナイ、ナイ!もう一度、ザックをまさぐったら、出てきやがった。人騒がせな!すべて、一人芝居。もうろくしたもんだ。

しばらくは黒木の森を下る。足裏が痛い。水疱ができたな。がに股で歩くしかない。
石楠花が現われ、次いで広葉樹の森に変わると、紅葉にまみれた。喜々として写真を撮りまくる。


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しかし、結果は知れたもの・・・。

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それでも、撮りまくる。

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やがて千手ヶ浜に到着。

千手ヶ浜の紅葉は、意外にも落葉が進んでいた。ややガッカリ。ガッカリ気分が足裏の痛みを増長させる。

千手ヶ浜の船着場から菖蒲ヶ浜に向かう。すると、紅葉の森に変化した。ムフフ・・・。

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写真は、イマイチだが、良く紅葉していた。


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真紅の紅葉はいいねぇ~。

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紅葉は、菖蒲ヶ浜まで続いた。

竜頭の滝を少し見て、菖蒲ヶ浜の船着場へ向かった。国道に渋滞は無かった。天気予報があまりにも悪かったせいであろうか。
菖蒲ヶ浜で船の乗車券を買おうとしたところ、本日は船の故障により欠航との事。ありゃまぁ~。
気を取り直し、バス停に向かう。バスは直ぐに来た。さすがに座れない。まぁ、渋滞も無いし、立ち木観音入り口までは直ぐであろう。
と、おもっていたら、あっという間に渋滞に巻き込まれた。バスの進みが余りに悪いので、二つ目の停留所でバスを降りた。バスを降りたとたんに、バスは走り始めた。渋滞が大幅に緩和されたのだ。おいらは地団駄を踏んだ。足裏が異様に痛んだ。

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小雨が降り出す中、歌ヶ浜に到着。すでに薄暗くなっていた。

中禅寺湖、ほぼ一周か・・・。
秋の中禅寺湖を堪能しすぎた。足裏は怖くて見ることができなかった。

山行日:2011.10.23
目的地:中禅寺湖南岸尾根
コース:歌ヶ浜(6:10)~阿世潟(7:00)~阿世潟峠~社山(8:40)~(10:20)白樺平(11:00)~黒桧岳(11:50)~千手ヶ浜(14:10)~竜頭の滝(15:30)~菖蒲ヶ浜船着場(15:40)=バス=丸山~歌ヶ浜(16:30)

天気が悪そうだが、とりあえず行って見よう。雨降りならば中禅寺湖の散策に切り替えるつもりだった。
歌ヶ浜駐車場で目覚める。寒くないし、人出はないし・・・。とりあえず雨は降っていない。ならば登って見るか。
前日の雨で山々は湿っていた。紅葉シーズン真っ只中というのに人は少ない。まして登山者は皆無だった。ビショビショになるのは嫌なので、今日は普通のコースで登る事にした。しかしながら、初めから雨具のズボンをはいた。

紅葉はいい感じだ。八丁出島の紅葉もいいのだが、いかんせん辺りが暗すぎていい写真が撮れなかった。


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曇天の早朝。色付いているが、いい感じでは撮れん。


阿世潟に着いて、タバコを吹かせていると、なにやら森の中がうるさい。動物達が一斉に鳴きだした。鹿以外判らん。3種類位騒いでいる。強烈な鼻息が含まれていた。おいらはタバコをもみ消し、警戒態勢に入った。あたりを見廻したが何も見えなかった。激しく手を打った。すると、枯葉を蹴散らして逃げていく音がした。姿は見えない。鼻息はまだ聞こえる。もう一度手を打った。またしても枯葉をかき乱す音がした。鼻息は消えた。
阿世潟峠に恐る恐る向かった。猿の群れがおいらと並行して進んでいた。鼻息は奴らではないな。鹿がキョイ~ンと鳴いた。

阿世潟峠で、今度はゆっくり一服。落葉松の紅葉が美しかった。


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落葉松が切れると足尾側の斜面が見えてきた。おおっ。今年の足尾側はいい感じで色着いているではないか。

薄日が射してきたので、紅葉が映えだした。

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ヒトケの無い尾根をひたすら登った。

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兎に角、足尾側が良い。

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中禅寺湖は、青空がないと鉛色になってしまう。

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またしても、足尾側。

社山に着くと、先客の御夫婦がいらっしゃった。南岸尾根で人に会ったのはこれだけ。御夫婦は阿世潟峠の方に下って行った。

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天気は少しづつ回復傾向。黒桧岳まで行って見よう。

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社山下のツツジ。葉はすでに色褪せていた。

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大日尾根合流点。おおっ、青空だ。ついているかも!

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喜んで、大日尾根を少し下った。

ここから、笹深くなってきた。すぐに靴に水が染みてきた。

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中善寺湖が青くなった。るんるん気分となる。

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水際は、紅葉していそうだ。帰路が楽しみだ。


今日は疲れたので、お仕舞い。     つづく。

2011.10.16

紅葉を楽しもうと4時に家を出たが、激しい雨だった。即、帰宅。今は、雨降りの日には山に行かないのだ。
秋は短い。困った。


これまで、何度か秋の山で雪に降られて難儀したことがある。

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谷川岳 11月25日 雪が深く、この時はコースを天神尾根に変えた。ジェットコースターのようなラッセル跡が踏み固められ、苦労する事無く山頂へ達した。アイゼン・ストック携行。楽しい事もある。


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八方尾根 10月10日頃 2日間悪天候で八方池山荘に沈殿。3日目に快晴。三段染めが美しかったのだが、余りの雪の深さに、丸山ケルンで撤退。冬装備なしで出かけていた。


山小屋で朝起きてビックリというケースが多い。

11月、那須の坊主沼避難小屋で朝起きたら雪が積もっていた。雪山装備なし。甲子山の下まで雪が続いた。急斜面の下りが怖かった。

11月、会津田代山の太子堂で朝起きたら雪が積もっていた。山上湿原は完全に雪原と化していた。木道が全く見えず、雪まみれで下山口を捜しまくった。冬山装備なし。

9月末、一の越山荘で朝起きたら小雨。雄山の登りの途中より激しい雪となった。強風を伴い、顔面を雪礫に叩かれ、雄山神社に転がり込んだ。


十勝岳の時が一番ひどかったかもしれない。
工場立ち上げの応援で、室蘭に半年ほどいた事がある。北海道の山を楽しめると内心ホクソ笑んでいたが、忙し過ぎてそれどころではなかった。ようやく休日が取れて、9月末日十勝岳凌雲閣に泊まった。風呂に入り、山の上部を見ると雪が見える。紅葉もいい具合だった。呑気なものだった。夕方より小雪がちらついていた。

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十勝岳温泉付近。朝。富良野岳を見る。

朝起きると、雪は凌雲閣にも積もっていた。ジーパンに軽登山靴で来ていたが、行ける所まで行こうと出発。小雪は、やがて吹雪に変わった。なおも上に向かって歩いた。お一人下山してきた。その方の話では、上はとても歩ける状態ではないと言っていた。

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おバカなおいらは、冬装備無しでさらに登った。

雪は益々激しくなった。気が付けば、膝下の雪だったのが股まで達していた。視界が無いワイ。顔面が耐えがたくカミホロカメットク山手前で、ようやく撤退を決意した。遅すぎるワ。
視界が極端に悪く、自分の踏み跡もどんどん埋まっていく感じ。ようやく、アセリを感じた。アセリを感じるのが遅すぎた。下り始めたが、自分の踏み跡など全く消えてしまった。やがて樹木の切れ目が現れ、ホットした。下るに従い道型が現れた。安心すると足が異常に冷たい事に気が付いた。凌雲閣で冷えた体を温めて、車に乗り込んだ。
そして、深夜、吹雪の日勝峠を越えた。こちらも怖かった。まさか、9月にこれ程の雪に出くわすとは思わなかった。


さて、窓の外を覗くと、青空が覗いているじゃぁないの!さっきまでの雨はなんだったのよ。
やっちまったかな。

2011年10月9日


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槍ヶ岳山荘早朝。富士山が見えた。今日も快晴!寒さはユルイ。

2日連続で18:00代に寝たのだから、嫌でも早起きになってしまう。
外に出ると、水平線様の向こうがオレンジ色に輝いていた。日の出には早すぎる。小屋の中でタバコを吸えないので、外で2本吸う。便意を催す。小屋泊まりの嫌な所は、便所の渋滞である。1回目はすんなり入れた。ユル腹のおいらは、食事前1回、食事後1回が日課である。圧力上昇は異常に早い。

朝飯を食い、外へ出て、再び2服。

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日の出だ。久々に見た。

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槍の穂が赤くなった写真を撮りたかったが、2回目の便意が・・・・。

便所は、案の定行列ができていた。

3たび外へでると、すでに完全に白んでいた。

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小屋の裏手に行くと、北アの深い山々が見えた。右奥に立山、その手前が野口五郎、その左に黒い水晶、さらに左に三俣蓮華、奥に薬師・・・。だと思う。

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もう一度、あの山々を歩きテーッ。でもテントは担げないのだ。左は黒部五郎、手前に双六、樅沢か?東スポ的な表現になってまうなぁ~。

今日は、下るだけ。だけど長い下りで嫌だねぇ~。

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ギクシャク下る。新しい冬靴の足首が当たって痛いのだ~。

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それにしてもいい天気だ。ハイトスさんに申し訳ない。これもハイトスさんと同じアングルだった。

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多くの人々に抜かれる。それでも道が良いのであっという間にグリーンバンド・モレーンの先端までやってきた。槍が小さくなりつつある。

次々に人々が登ってくる。老若男女、様々だ。山ガール様と思われる方々も多い。この方々が山ガール様であれば、やはり見るのははじめてだよな。彩りがカラフルなお方達だ。

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槍沢のU字谷。昨日の氷河公園分岐は近い。

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紅葉は大はずれだったが、秋の実はちゃんと成っている。

途中、便意を催す。槍沢ロッジで用を足す。

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横尾に降り立った。涸沢の圏谷が僅かに見えた。こちらも、紅葉は大不作のウワサが・・・。

徳沢で昼飯を食ったら、再び便意が・・・。便所を捜しまわる。

明神でも便意が・・・。クソッタレ!

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上高地着。

yamasanpoさん御夫妻は今頃どこを歩かれているのだろう。この快晴だもの、記事のアップが楽しみだ。

バスの行列に並ぶ。バスはどんどん来る。3台目に乗車。待ち時間は20分位か。

帰りは、中央道の渋滞を恐れ、長野道~上信道~関越道と繋いで帰った。結局渋滞にはまった。
幸い、渋滞中に便意は催さなかった。


快晴の槍の頂きに立ち、大いに満足した3日間だった。
しかし、紅葉当たり年の氷河公園へ行きたいという、欲望が渦巻いてしまったのだ。さらに北アの深い山々がおいらを呼んでいた。ような気がした。

山行日:2011.10.7~9
目的地:氷河公園、槍ヶ岳
コース:上高地(10:00)~横尾(12:30)~(13:50;泊)槍沢ロッジ(6:10)~天狗原分岐(7:50)~氷河公園(8:30)~稜線(10:30)~南岳(10:50)~中岳(12:40)~大喰岳(13:20)~槍ヶ岳山荘(14:10)~槍ヶ岳(14:50)~(15:50;泊)槍ヶ岳山荘(6:30)~殺生(6:50)~槍沢ロッジ(9:10)~横尾(10:30)~上高地(13:10)


10月7日は休みが決まっていた。3連休前の休日で、4連休。ムフフフッ・・・。年初から、この日に槍ヶ岳に行こうと決めていた。
槍ヶ岳には2回登っている。1回目は燕岳からの縦走。2回目は薬師岳からの縦走。テントを担いでの最後のピークであったが、いずれも8月の冷たい雨に打たれての登頂だった。
晴れた日に槍ヶ岳の山頂に立ってみたい。最近になって、つくづく思うようになってしまったのだ。寄る年波のせいであろうか・・・。

10月7日
2日間、雨が降った。ネットを見ると槍に雪が降ったようだ。この時季の北アルプスで、何度か痛い目にあっている。しかたない、アイゼンをリュックに納めた。しかし、連休中の天気予報はこの上なく良い。三段染めか。ほくそ笑みを隠せないままに出発した。

平日というのに、上高地には人が多かった。登山届けに記入していると、係員がおいらの届出用紙を覗き込み、「昨晩、2900m以上で雪が積もったので、槍沢ロッジで山頂方面の事情を聞いてから行動するように」と厳しく言い含められた。
河童橋に大勢タムロしている。天気予報とは裏腹に穂高の稜線は雲に覆われていた。

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しかし、梓川の上流はまずまずの天気。

横尾にも大勢の人々がいた。大多数の人々は涸沢に向かうようだ。期待はずれの紅葉をみながら、槍沢ロッジ着。ロッジに泊まった。小屋前からは樹間越しに槍の穂先が見えた。雪は無いようだ。
ロッジでは、8人のスペースに5人が割り当てられた。超混雑と言う訳ではないが、そこそこの入れ込み状態のようだ。
ビールを飲みながら、隣りのオッサン二人組みから雪頭山という聞きなれない山を勧められた。いつか行ってみよう。
そして、早々と寝た。


10月8日
朝起きると、快晴である。氷河公園で、紅葉の逆さ槍を見る事も今回の重要事項である。快晴の槍山頂か、逆さ槍か。悩ましい問題であるが、逆さ槍を優先させた。当初の主目的と相反するねぇ~。
ハイトスさん御夫妻が、同じコースで先月槍に登られていたなぁ。

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槍沢ロッジより。槍の穂先が見える。ハイトスさんと同じアングルじゃぁないの。この後の写真も同じアングルが続出だった。

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朝の槍沢の道を行く。雪は見えんなぁ~。

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氷河公園分岐より、槍沢を横断すると再び槍ヶ岳が見えてくる。紅葉は、全く冴えんなぁ。

なんでも、早霜の影響で、葉がみな黒ずんでしまったそうだ。今年の北アの標高の高いところは、紅葉の大不作とのウワサが聞こえてきた。

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しかし、いい天気である。

黒い岩肌のピークの左側を登り、少し下ると氷河公園・天狗池が現れた。すでに人々がタムロしている。

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天狗池は、凍っていた。

天狗池の氷を先客が、必死で割っていた。氷に映った槍は濁ってしまうのだ。

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何枚か撮った。逆さ槍を撮ろうとすると、人影が入ったりしてなかなかうまく撮れん。まぁ、こんなもんでしょう。

とりあえず、満足して氷河公園を去る。雪田が現れたり、思いがけない急斜面が現れたりした。ルートを失ったりもした。雪が現れた。足元がおぼつかないが、アイゼンを着けるような状態では決してない。

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南岳に繋がる尾根に乗ると、北穂と前穂が見え出した。

殺生小屋がようやく下に見え出した。ヒュッテ大槍の赤い屋根も見える。この頃より、ナイスなオッサンと抜きつ・抜かれつの状態となる。このナイスなオツサンが、後でナイスなアシストをしてくれようとは・・・。

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そして、ようやく県境の尾根に飛び出した。

急に風が強くなった。やたらに寒い。野球帽から冬用の帽子に変えた。手袋もリュックからまさぐり出した。しかし、10月の3000mとしては、それ程の寒気では無く助かった。
とりあえず南岳に寄り道する。
南岳往復後、窪地を見つけ、ここで昼飯とした。あまり食が進まん。トン汁を食ってロールパン1個、コーヒーを飲んでお仕舞い。ナイスなオッサンが通り過ぎて行った。

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中岳山頂付近より。ピーク毎に休憩。ナイスのオッサンもピーク毎に休憩。

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大喰岳付近。ムムッ。怪しげな雲が。さっきまで見えていた笠ヶ岳はすでに雲の中。二頭を追ったが、裏目に出るのか・・・。

槍沢ロッジで、「全く雲の無い山は、絵にならん」と誰かが言っていたが、素人のおいらには、快晴が一番である。何とか持ってくれ~っ。悲痛な叫びである。この手の雲が出始めて、あっという間に乳白色の世界なんて、良くある事だから。

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槍の肩到着。おおっ、雲は去った。大勢の人々が槍の穂に取り付いている。

宿泊の手続きをし、早速槍ヶ岳山頂を目指した。

前を中高年の御夫婦が登っている。オッカサンは「足を置くところが無い」とか「手が届かない」などと言っている。オトッツァンが、そのたびごとにアドバイス。バテていたおいらは、全く気にならない。ゆっくり登り、楽チンで山頂に達した。

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山頂の祠。

ナイスなオッサンが「写真を撮りましょう」と言ってくれたが、丁重に断わった。

北ア北部の山々が、やや霞みがちだが見えた。笠ヶ岳には雲が。しかし、満足できた。前回とは、比べ物にならない。兎に角、槍の真上は快晴だった。

ルンゼ状からヘルメット姿のクライマー2名が登ってきた。別世界の御仁だ。

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槍ヶ岳から、穂高連峰。

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常念岳

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影槍。

これ以上を望んではいけないだろう。満足して、山頂を後にした。
槍の下山では、クダンの御夫婦が滞っていた。それ程人が多い訳ではないし、まぁ、仕方ないな。と思っていたら、例のクライマー氏がおいらのすぐ上でイラついていた。下でオッカサンがマゴついてるので、おいらはハシゴの中段でストップ。すると、おいらの手に激痛が走った。クライマーの野郎がおいらの手を踏み付けやがった。今日も手の親指が痛いヨ。クソッタレ。
なんやかんやと言いながらも無事穂先を降りた。

小屋で指定された区画で下着を替えていたら、ナイスなオッサンが「一服しませんか」と声をかけてきた。「タバコですか?」と聞き返すと「いえ、こっちですよ」と[一杯]のお誘い。嫌いではないので、一緒に談話室風の一角でビールを飲んだ。あれやこれやと、山の話をしていた。
ナイスなオッサンが茂倉岳の話をし出したところで、背中合わせの席から女性が話に加わった。隣には御主人が。この女性も良く山に行っている事がすぐに判った。女性は、鳥海山、朝日、飯豊の話をしていた。あれ~、もしかして、と思い、ご主人にどちらから来られたのか聞いた。水戸からとの事。恐る恐る「もしかして、yamasanpoさんではありませんか?」と聞いてしまった。ご主人の目が点になった。まさにyamasanpoさん御夫妻であった。名刺を頂いた。雲竜・友知らずの写真が刷られていた。日光の山の写真が使われていたので嬉しかった。
御夫妻は、一日で山頂に達したそうだ。明日は大キレット越えで奥穂まで行くという。スゲーパワーだなと思った。夕食のコールがあり、解散。その後は大きな小屋の事、チラリと姿を見ただけになってしまった。


なには、ともあれ、満足な一日であった。そして、ナイスなオッサンありがとう。

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