2011年09月
紆余曲折の末、外山(とやま)に登る
山行日:2011.9.24
目的地:大岳~白桧岳 →丹勢山に変更 →外山に変更
コース:西の湖入り口(5:50)~柳沢林道分岐(立ち入り禁止の為、撤退)~弓張り峠(7:00)~小田代ヶ原~(8:30)赤沼駐車場=車移動=表男体林道入り口(通行禁止の為、撤退)=車移動=外山表参道(10:00)~外山(10:20)~外山表参道(11:00)=車移動=神橋駐車場(美術館)~興雲律院~神橋駐車場
目的地:大岳~白桧岳 →丹勢山に変更 →外山に変更
コース:西の湖入り口(5:50)~柳沢林道分岐(立ち入り禁止の為、撤退)~弓張り峠(7:00)~小田代ヶ原~(8:30)赤沼駐車場=車移動=表男体林道入り口(通行禁止の為、撤退)=車移動=外山表参道(10:00)~外山(10:20)~外山表参道(11:00)=車移動=神橋駐車場(美術館)~興雲律院~神橋駐車場
金曜は出勤だった。昼休みに北関東の天気予報を見ると晴れに変わっていた。奇跡的に17:00に退社。ならば懸案の大岳~白桧岳に行ってみよう!
22:30に赤沼駐車場に入った。異常な寒さだった。無数の星がまたたいていた。セーターを着て、寝袋に入った。
今朝も寒かった。寝袋から出られない。5:30のハイブリットバスに乗らなければならない。
バスの座席は9割がた埋まった。大半の人々は小田代ヶ原で下車した。そんな中、弓張り峠を下ったあたりで2名が下車。ムムッ・・・。あの御仁は、日光博物学の大家●●爺さんではなかったか?
バスの座席は9割がた埋まった。大半の人々は小田代ヶ原で下車した。そんな中、弓張り峠を下ったあたりで2名が下車。ムムッ・・・。あの御仁は、日光博物学の大家●●爺さんではなかったか?
西の湖入り口の手前で、降車ランプが点灯したが、運転手がモゴモゴ言って、停留所を通過。おいらは、あわてて、「降ります、降ります。」と叫んだが、停まったのは次の西の湖入り口であった。何人かが下りた。おいらは、不満顔で林道を戻った。
1つ目の西の湖入り口には、「伐倒 立ち入り禁止」と書かれていた。う~ん、困った。しかし、侵入を防ぐロープも鎖も無し。取り敢えず先に進んでみた。
1つ目の西の湖入り口には、「伐倒 立ち入り禁止」と書かれていた。う~ん、困った。しかし、侵入を防ぐロープも鎖も無し。取り敢えず先に進んでみた。

柳沢林道分岐の直前にロープが。
困ったな。右手には、一昨年登った大岳への尾根が見える。今回は時短を考え、柳沢林道を奥深く辿り1605m経由を考えていた。目の前の尾根から取り付こうか迷ったが、やめた。予定のコースでも11時間を想定していた。それ以上となると、出発時間が遅すぎる。
来た道を戻る。オッサンがやってきた。宿堂坊山へ行くそうである。どうぞ御安全に。あとは、自己責任の世界である。
来た道を戻る。オッサンがやってきた。宿堂坊山へ行くそうである。どうぞ御安全に。あとは、自己責任の世界である。
赤沼行きのバスは8:00である。待ち時間が長すぎる。バス道をトボトボと戻る。ヤケに背中の荷物が重い。最悪、白根山の避難小屋に泊まる用意はしてあった。
●●爺さんが下車したあたり。ツメタ沢に向かったのかな?ここで、またしても迷いが生じた。ツメタ沢を詰め、大岳~白桧岳の間に出る。おいらにしては、いい案である。が、●●爺さん達の足元は沢用の準備がなされていた。それに、堰堤記号が連続している。やはり、今日はやめいおこう。こんな日に限って弩ピーカンだから、癪にさわる。
弓張り峠着。ここからも外山へ続く尾根がおいでおいでをするように、緩やかに伸びている。しかし、上部の等高線は密である。おとなしくしておこう。
結局先週同様、小田代ヶ原に来てしまった。

小田代ヶ原の水位は先週よりもさらに上がっていた。木道の一部が水没。ひどいところでは木道が浮き橋の様になっていた。足を少し濡らせば、危険は無い。

笹が水草になっている。

えも言われぬ美しさだ。先週と同じような写真を撮り捲った。
しかし、おいらのイライラが納まったわけではない。
赤沼への道すがら何処へ行こうか考えていた。この上天気、菅沼から白根山へ行ってみよう。そうと決まれば歩きも軽くなる。
赤沼への道すがら何処へ行こうか考えていた。この上天気、菅沼から白根山へ行ってみよう。そうと決まれば歩きも軽くなる。
赤沼駐車場は、車で溢れ返っていた。大型バスの駐車地にまで普通車を係員が誘導している。それでも、駐車待ちの車が・・・。菅沼の駐車地も一杯の可能性が高そうだ。白根山を諦め、未踏の丹勢山に行く事に変更した。丹勢山が混んでいるはずはないだろう。
清滝の駐在所から表男体林道を探しながら車を走らせた。工事用の大型車がウンカの如くいる。何事か!
どうやら、住宅地を根こそぎ取り壊しているようだ。社宅地かなんかだったのだろうか?
肝心の表男体林道の標識を見つけ、曲がる。もう一度曲がる。その先でトラロープが張られ、「通行止め」とあった。あ~ぁ。
どうやら、住宅地を根こそぎ取り壊しているようだ。社宅地かなんかだったのだろうか?
肝心の表男体林道の標識を見つけ、曲がる。もう一度曲がる。その先でトラロープが張られ、「通行止め」とあった。あ~ぁ。
どうすんべぇ~。
あきれた。
時間もソコソコの時間だし。
あきれた。
時間もソコソコの時間だし。
最終手段。人が居そうも無く、未踏の山。しかも、30分で登れる山。外山に行こう。外山は、前白根山近くの外山ではなく、日光山内稲荷川の対岸の外山(トヤマ)。標高は800mダイ。
稲荷川を渡り、左折。登山口が見つからない。犬の散歩(ヨーヨーではない)をしていたオッサンに登山口を教えてもらった。適当な駐車地無し。人には言えない所に駐車し、外山を登る。

まずは、古そうな石祠が。
3丁目、5丁目、6丁目の石柱を確認。その他、見つからず。
急な尾根に幾筋も道が交錯している。えぐられた道ではあるが、歩きやすい。
急な尾根に幾筋も道が交錯している。えぐられた道ではあるが、歩きやすい。

そして、おかしな岩があった。
手摺りが現れると展望地。鳴虫山が見える。
展望地のすぐ先に山頂が見えた。
展望地のすぐ先に山頂が見えた。

山頂からは、北側が開けていた。切り株などが多数あり。無理矢理の展望地の感じがする。

山頂には石仏多数あり。


先客として、妙齢の御婦人が二人。雲の掛かった女峰山を写生していた。話をうかがうと、この山に詳しかった。この山は、輪王寺の管轄だそうだ。毘沙門天を祭っているらしい。興雲律院の場所を聞くと、詳しく教えてくれた。しかし、この寺では、観光客は歓迎されないと言っていた。なんでも興雲律院の住職から古文書の読法を教わっているそうだ。興雲律院傍に秘密の花園があるそうだが、秘密なので、場所は教えてくれなかった。
下山後、神橋駐車場に車を置き興雲律院に行ってみた。

興雲律院はひっそりしていた。「観光客はお断り」が掲げられていた。

駐車地に戻る道すがら、四本龍寺三重の搭が見えた。
最後は、とうとうお寺参りのようになってしまった。まぁ、これも嫌いではないので・・・。
光速を超えたニュートリノで物理学会は迷走をはじめるのかな。おいらの日光迷走旅はあっさり終わった。
渋滞の神橋を抜け、とっとと帰宅した。
奥日光散策 -小田代ヶ原絶景-
山行日:2011.9.18
目的地:小田代が原
コース:竜頭の滝上(8:20)~高山(9:20)~高山鞍部(9:50)~林道(10:10)~小田代が原(10:20)~泉門池(11:00)~戦場ヶ原~竜頭の滝上(12:20)
目的地:小田代が原
コース:竜頭の滝上(8:20)~高山(9:20)~高山鞍部(9:50)~林道(10:10)~小田代が原(10:20)~泉門池(11:00)~戦場ヶ原~竜頭の滝上(12:20)
手帳には、この3連休、大岳から白桧岳が早くから書き込まれていた。しかし、どうも天気がはっきりしない。金曜昼の段階で、北関東は曇りマーク。迷った末に計画は断念した。土曜日の夕方、日曜日の予報が良いほうに変わったが、時すでに遅し。すでにビールを飲んでいた。早朝のハイブリッドバスに乗るには、前夜発が必要なのだ。寝不足でロングの藪ルートは、御免なのだ。
ピンチヒッターとは言え、小田代ヶ原には行きたかったのだ。アキ爺さんの情報によれば、小田代ヶ原に湖が現れているらしい。アキ爺さん曰く、湖の出現はめずらしくは無いが今回は規模が大きいとの事。おいらは、水没した小田代ヶ原は未見。是非見てみたい。
朝起きると、快晴。外環道からは富士山まで見えた。久喜からは男体山が見えた。しかし、栃木ICあたりから曇り、第二イロハ坂も雲の中。あ~ぁ、と思って明智平のトンネルを抜けると、何と快晴!中禅寺湖より上は見事に晴れ上がっていた。中禅寺湖南岸尾根が、南からの雲をせき止めているように見える。
白桧岳に行けば良かったとの思いが込み上げるが、仕方ない。
白桧岳に行けば良かったとの思いが込み上げるが、仕方ない。

竜頭の滝の上から出発。まずは、高山に向かう。中禅寺湖南岸尾根が雲の侵入を堰き止めている。
快晴だが、蒸し暑い。この天気が続くとは思われない。すぐに汗だくとなる。早くも下山者とすれ違う。

大真名子山。樹間から、男体山、太郎山、中禅寺湖などがチラチラ見える。このチラリズムが何とも言えん。高山は、そんな山である。

高山山頂。
高山で家族連れが憩っていた。展望は無いが、いい雰囲気の山頂である。

高山を下った鞍部からは、おいらの大好きなプロムナード道となる。太郎山の眺めは絶品である。

白樺と青空は良く似合う。
一旦、林道に出る。

小田代ヶ原の一角に到着。ん、みずうみは何処だ?

おおっ、ミズウミが見えてきた。

ムムッ。興奮するワサ。想像を絶する光景だった。影太郎山だぁ~。

角度が変わると青い山脈に変わった。

木道の下には、天然のアクアリウムが出現していた。

う~ん、声もでん。

兎に角、写真を撮る事に夢中になってしまった。

戦場ヶ原に向かおう。おおっ、女峰山様の一角が見える。

戦場ヶ原からの太郎山。あのタワミに行きたいのだけど、なかなか行けないでいる。

ここからの男体山も捨てがたい。

錫ヶ岳までお出ましになられた。
戦場ヶ原を抜け、湯川沿いに下った。

湯川。もう駐車地は近い。
山々は湿っていたが、久しぶりにカラットとした気分の歩きができた。短いコースながら満足して帰宅した。
杣添尾根から横岳往復
山行日:2011.9.10
目的地:横岳
コース:杣添尾根入り口(8:20)~枯れ木帯(10:30)~稜線(11:30)~(11:50)横岳奥の院(12:50)~杣添尾根入り口(15:20)
目的地:横岳
コース:杣添尾根入り口(8:20)~枯れ木帯(10:30)~稜線(11:30)~(11:50)横岳奥の院(12:50)~杣添尾根入り口(15:20)
先だってから、一般的な山に行きたくなっていた。青年小屋泊で編笠・権現に行こうかと計画したが、折り悪く、テレビ東京で同じようなコースが放映された。ほとぼりが冷めるまでやめとこう。
そんな訳で、まだ辿った事の無い杣添尾根から横岳に行く事にした。横岳は30年ぶり位か。八ヶ岳自体、10年程前に東天狗・西天狗に行って以来だ。

なかなかの上天気ではないか!
杣添尾根入り口の標識を見つけ、登りだす。標高が高い割には暑い。体も重い。すぐに不調である事がわかった。スリットダムで軽い渡渉。さらに小沢を渡ると杣添尾根に乗ったようだ。道はしっかりしている。小沢渡渉後は、笹が全く無い。笹の無い山があったんだ!

ゴロゴロの岩、針葉樹とひねくれた岳樺の森をユルユルと登る。
寝不足か、頭痛がする。足が重いワイ。などと思いながら歩いていると、先行の屈強5人組みに追いついてしまった。道を譲られてしまったが、「ゆっくり行きますから」とお断りした。しかし、「どうしても」と言うので前に出た。まずいなぁ。汗ダクで登る。
すると、またしてもアンチャン2人組みに追いついてしまった。「ここは、どこですか?」と聞かれた。
「ん、知らん」 おいらは、ザックを下ろし休憩した。これ以上抜きたくない。俺は不調ナンダヨ!
タバコを吹かし、立ち上がる。10分もたたずに追いついてしまった。奴ら、休憩してやがる。仕方ない、脇をすり抜ける。
すると、またしてもアンチャン2人組みに追いついてしまった。「ここは、どこですか?」と聞かれた。
「ん、知らん」 おいらは、ザックを下ろし休憩した。これ以上抜きたくない。俺は不調ナンダヨ!
タバコを吹かし、立ち上がる。10分もたたずに追いついてしまった。奴ら、休憩してやがる。仕方ない、脇をすり抜ける。
やがて、潅木と石楠花となる。相変わらず展望0。潅木が道に覆いかぶさる。腰の悪いおいらは、腰を曲げて歩くのが苦手。なんか、手こずるなぁ。スピードがさらに鈍る。
が、前方からチリンチリン音が聞こえてきた。這い松帯に出た所で、陽気なオッサン2人組みに追いついてしまった。おいらはザックをホッタリ投げた。オッサンらもザックを下ろしてしまった。ここは、絶対先行せんぞ、との気合を入れ、タバコを吸いまくった。
が、前方からチリンチリン音が聞こえてきた。這い松帯に出た所で、陽気なオッサン2人組みに追いついてしまった。おいらはザックをホッタリ投げた。オッサンらもザックを下ろしてしまった。ここは、絶対先行せんぞ、との気合を入れ、タバコを吸いまくった。

這い松帯から、上を見る。どうやら稜線は近そうだ。まてよ、赤岳が見えないではないか!山はガスに覆われてしまっている。
オッサン2人が出発してから、腰を上げる。しかし、なんと一名が靴紐を結び直している。あ~ぁ、結局また先行。後ろからのプレッシャーはいやなのヨ。鈍足のおいらが人様を抜くことは殆ど無いのだ。まして、体調不良なのに。どうかしているヨ。
這い松帯から稜線までは、わずか10分少々だったような気がする。稜線に立ち安堵する。人々が行き交っている。あいかわらず、頭がガンガンしている。

おおっ、あれが横岳本峰か?すぐに本峰に向かう。

ハシゴを2つ登ると横岳本峰奥の院に達した。大勢の人々がいる。

人が多すぎてかなわん。大同心・小同心をカメラに収めて直ぐにおさらば。
隣りの閑散とした小ピークで、一人握り飯を食った。赤岳を楽しみにして来たのだが、ガスで全く見えない。無風。9月の2800mにしては暑い。などと思っていると、いくらか風が出てきた。行者小屋などが見え出した。少しネバッテみよう。と思う間も無く、霧が動き出した。

御小屋尾根が見え出したと思ったら、直ぐに阿弥陀岳が現れた。

次いで、赤岳も姿を現しだした。いい感じだねぇ~。

権現岳だぁ~。

そして、赤岳が完全に現れた。

横岳本峰もスッキリ。
満足して杣添尾根を下った。とは言え、下りは油汗となった。

杣添尾根の這い松帯からは富士山が良く見えた。
油汗に悩ませられながら、休み休み下った。2名の方に抜かれた。本来のパターンに戻ったようだ。
中央道の激渋滞にハマリ、藤野より和田峠を越え圏央道に出て帰宅。疲れましたなぁ~。