山行日:2011.4.29
目的地:夕日新道を辿る
コース:蕗平(7:20)~905.5m峰(8:40)~1071m峰(9:20)~1294m峰・オオホノチ・オオボッチ(9:50)~(11:30)夕日岳(12:40)~古峯神社(13:40)
目的地:夕日新道を辿る
コース:蕗平(7:20)~905.5m峰(8:40)~1071m峰(9:20)~1294m峰・オオホノチ・オオボッチ(9:50)~(11:30)夕日岳(12:40)~古峯神社(13:40)
夏季の計画停電、使用電力の制限が予想され、GWは交代出勤となった。従って、休日はブツ切れとなった。楽しみにしていた、春スキーは今年も大幅な計画縮小を余儀なくされた。
今日は、1日だけの休み。何処に行こうか迷った末に蕗平経由の夕日岳に行くことにした。
今日は、1日だけの休み。何処に行こうか迷った末に蕗平経由の夕日岳に行くことにした。
ネットで蕗平を検索すると、オーハシスポーツさんのサイトがヒットした。やや古い記録であるが、懐かしい顔などが見え、ニタリとする。
次いでアキ爺さんの記録。春のアカヤシオが凄い。そして、アキ爺さんをして「疲れた」は気になる一言であった。
次いでアキ爺さんの記録。春のアカヤシオが凄い。そして、アキ爺さんをして「疲れた」は気になる一言であった。
計画は、蕗平から夕日岳に登り、薬師、丸山、大木戸山を縦走し、大小松尾根を大滝に下るというもの。まず無理だろう。この計画では、昨年たそがれオヤジさんが金網デスマッチに誘い込まれたルートよりもやや長めである。多分、途中で諦めるだろうな、との確信的思いがあった。
東大芦川の林道を行き過ぎたりして、右往左往の末、蕗平沢の分岐に辿り着いた。

このお地蔵さん裏手から尾根に取り付いた。

お地蔵さんのすぐ上にある祠。
藪の無い杉林のやや急な尾根上を行くと、やがて藪っぽくなった。少し掻き分けるとすぐに林道に出た。多くの人々は蕗平の集落跡より、この林道を辿っているようだ。林道を右に行く。

林道が平坦な尾根上となり、再び尾根が盛り上がるところに踏み跡があった。640m付近。左の踏み跡を辿る。
尾根形が乏しくなると伴に、踏み跡が無くなる。810m付近で右手からの尾根に合流。進路を西よりに変える。

尾根が平坦になると、905.5mの三角点に到着。一服しよう。
なだらかな尾根からやや急な斜面とる。

1071m峰付近。自然林となる。向かいの山が1296mオオボッチだろな。

おおっ。待望のアカヤシオではないか。

おいらは、アカヤシオが大好きなのだ。

しかし、少し登ると蕾みが目立ち始め、やがて、硬い青芽のツツジだけになってしまった。

それでも、雑木林は美しい。ユルユルと登る。
幅広の美しい尾根を辿ると、右手から尾根が合流。昨秋たそがれオヤジさんが辿った大滝からのルートであろう。

頂きに立つ。木の裏側に有名なオオホノチの標識があった。この標識に出会えて嬉しかった。
アキ爺さんの推定では「オオボッチ」。妥当であろう。この標識は、木の板にプラスチック板の字が打ち付けられているものである。恐らく文字の一部分が脱落し「オオホノチ」となっているに違いない。
急速に曇ってきたが、夕日岳も近くに見える。あと一息だろう。と、思ったのは、大間違いだった。
オオボッチからし地図上では、しばらく平坦地が続くはずであったが、急降下と急登の連続攻撃を受けた。下れそうも無い斜面が現れ途方にくれる。左下の山腹に道が見え、強引に下ってみたものの、幻の道で、影も形もなかった。多分大木の陰か何かが小道に見えたのだろう。とりあえず、山腹をトラバースし下れなかった斜面をやり過ごし、尾根に復帰する。この後もとんでもない上下動が続く。
オオボッチからし地図上では、しばらく平坦地が続くはずであったが、急降下と急登の連続攻撃を受けた。下れそうも無い斜面が現れ途方にくれる。左下の山腹に道が見え、強引に下ってみたものの、幻の道で、影も形もなかった。多分大木の陰か何かが小道に見えたのだろう。とりあえず、山腹をトラバースし下れなかった斜面をやり過ごし、尾根に復帰する。この後もとんでもない上下動が続く。

さらに追い討ちを掛けるように、こんな標識が現れた。
とんでもない急斜面を木の根を掴みながら登る。皆様この斜面を下っているのだから信じられない。

東大芦川の最上流部に下る標識があった。こんなルートがあったのか!

何となく、厭な予感がする地名である。しかし、この後は穏やかなルートとなりる。
そして、ようやく夕日岳に着いた。
オーハシスポーツの記録では4時間弱。アキ爺さんは4時間。おいらは、4時間10分を要した。
オーハシスポーツの記録では4時間弱。アキ爺さんは4時間。おいらは、4時間10分を要した。

夕日岳山頂より。

山頂に放置された、夕日新道の標識。
そもそも、山頂に無造作に転がっている「夕日新道入り口」の標識が、このルートに興味を引かれた原因だ。初めて見た時は、確かちゃんと木か何かに打ち付けられていたと思う。随分前から山頂に転がっているが、しぶとく山頂にとどまっている。木にプラスチック板の文字が打ちつけられている造りは、「オオボッチ」「胸突き」「岩タア」と同じである。
山頂にはオッサンがお一人。おいらが、あらぬ所から現れたので、何処から来たのか聞かれた。オッサンが地図を広げたので簡単に説明した。そして、話がはずんだ。この辺りで一番綺麗な所として、社山で一致したから。花・キノコ・鳥に精通していらしゃった。
昼飯を食っていると、白いものが落ちてきた。何かの間違えかと思ったが、オッサンが「雪だねぇ」とおっしゃった。おいおい、洒落にならない。大分雲が増え、男体山は雲の中。
昼飯を食っていると、白いものが落ちてきた。何かの間違えかと思ったが、オッサンが「雪だねぇ」とおっしゃった。おいおい、洒落にならない。大分雲が増え、男体山は雲の中。
おいらは、不安になってきた。この後の長丁場をこなせるのか。雪か雨が本格的になったらモタンと思った。
古峯神社に下るというオッサンに、思い切って聞いた。蕗平まで、車に載せてくれないかと。オッサンは快諾してくれた。
そうとなれば、長居は無用。二人して駆けるように山をくだった。
古峯神社に下るというオッサンに、思い切って聞いた。蕗平まで、車に載せてくれないかと。オッサンは快諾してくれた。
そうとなれば、長居は無用。二人して駆けるように山をくだった。

親切なオッサン。オッサンありがとう。
オッサンの足は異常に早かった。急斜面ほど早くなる。飛ぶように下る。九十九折れはショートカット。岩から岩へ飛び移る。一方のおいらは、下りが苦手。必死にオッサンを追う。オッサンに逃げられては一大事。火事場の馬鹿力。何とか追いすがる。雨足が強まる頃、古峯神社に到着。夕日岳から古峯神社まで1時間で下ってしまった。
オッサンの車で蕗平まで乗せてもらう。オッサンが磁石の使い方を教えてくれと言うので、蕗平で教えてあげた。地図に磁石を載せ、目的地に→を合わせ、西偏7°へクルクルと廻し・・・。などと偉そうに。
オッサンにお礼を述べ、深深とお辞儀をし、見送った。その頃、再び青空が広がっていた。
やや、軽く夕日新道を計画してしまっが、オオボッチから夕日岳までは地図に現れない頭峰が多く急峻であった。個人的には、単独で夕日新道を下ることは避けたいと思った。
905.5mからオオボッチにかけては、ツツジのトンネルが期待できそう。オオボッチまでは、もう一度行きたいと思った。
それにしても、三の宿山まで廻ったたそがれオヤジさんの快速には驚きを禁じ得ない。
905.5mからオオボッチにかけては、ツツジのトンネルが期待できそう。オオボッチまでは、もう一度行きたいと思った。
それにしても、三の宿山まで廻ったたそがれオヤジさんの快速には驚きを禁じ得ない。