2010年05月

山行日:2010.5.30
コース:銅親水公園(7:10)~久蔵雨量局取り付き~社山南尾根(8:20)~1182.3m峰(8:40)~1568m峰(9:50)~社山(10:40)~阿世潟峠(11:30休)~久蔵沢林道(12:10)~銅親水公園(13:30)

以前、足尾のエキスパートであるたそがれオヤジさんから、赤倉山から半月山のコースを推薦して頂いたことがある。それまで足尾から日光の山に登ると言う発想は無かった。改めて地図をながめてみると、なるほど面白そうに見えた。松木川から、長い尾根がいくつも中禅寺湖南岸尾根に突き上げている。
いずれも、道記号は無く、一癖ありそう。

と言う訳で、今回は社山好きを自認している事もあり、赤倉山とは久蔵沢を挟んだ社山の南尾根を登ってみることにした。

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荒れた山。松木川流域の山は肉眼で見るとまさに荒れていた。

銅親水公園で車を降りると、かすかな霧雨が感じられた。今日は藪山なので歩き出しから雨具のズボンを身に着けた。どうせならガンガン雨が降ればよい。ならば、諦めもつくというものだ。しかし、今日は中途半端。天気予報では、一日曇りと言っていた。

林道を分け、久蔵沢沿いに歩く。すぐに砂防堰堤が見える。その先で林道は久蔵沢を渡る。

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沢を渡り、少し歩くとこんな標識が。この順路に従い、山腹に取り付く。

ところが、鮮明な踏み跡がなく、少々戸惑う。あたりを観察し、同じような標識を遠くに捜しだす。次第に尾根型となりかすかな踏み跡が現れこれを辿る。左に深い谷、右に浅い谷。右側に鮮明な踏み跡が何回となく現れるがいずれも藪に埋没した。どうやら鹿道のようだ。薄いヒト道は尾根上を忠実にいくのが判ったのは大分たってからだ。

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薄い踏み跡だが、藪は少なく尾根を辿ればよい。

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あたりが明るくなったなと思ったら、社山から南に派生する尾根に辿りついた。テープ類は一切なし。もしもの時のため、赤布を縛らせてもらった。久蔵雨量局は見つからなかった。

松の茂る尾根だった。鹿糞に満ちていた。それにまじり、緑褐色のモンブラン(お菓子の)的糞がある。何者だ!
意外にも尾根上には鮮明な踏み跡があった。眼前に1182m峰と思われる頂が見えた。踏み跡は左へ巻いている。現在位置確認のため、1182mへ向かう。

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1182m峰。三角点を確認。今日は高度計のズレがない。ガスで展望なし。

踏み跡に戻ろうと左よりに歩くが、先ほどの鮮明な踏み跡は二度と現れなかった。尾根上を忠実に行く。
鹿道か、ヒト道か。現れては、消える。尾根が広がると、踏み跡は無くなった。磁石を手に持ち歩く。

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いつしか、白樺の尾根となる。藪的なものは殆ど無い。歩きやすい。


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1240m付近の「降り要注意地点」で、ツツジが咲き乱れる。

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そして、また白樺林が続く。白樺は貧栄養の土壌に生える初期の樹相だそうだ。松もそうらしい。公害の影響か?

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まだ、シロヤシオには早いのだろか。僅かに咲いていた。

1568m峰は、下から登ってくるとT字路だ。磁石で方向を確認し、右手に下った。ガレ場が現れ、鮮明な鹿道を辿る。このあたりより雨が本降りとなる。ここまで来たら、帰るに帰れない。

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何となく、社山ぽい雰囲気。

と思ったら人の声が聞こえ、間もなく社山西側の草原に飛び出した。

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社山西側には、オッサン3人。あらぬ所からおいらが出てきたので、ビックリしていた。
「どこから来たの。」
「足尾の銅親水公園から。」
「それって何処?」
オッサン達が地図を広げたので、簡単に説明した。
展望0。タバコを一本吹かせて、オサラバ。阿世潟峠に向かう。


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阿世潟峠までの間に何組もすれ違った。社山に人気が出てきたのか。そういえば、ここの所、登山道の荒れ方がひどくなりつつある。
阿世潟峠で、握り飯を雨滴とともに流し込み足尾側に下る。すると、朽ちかけた看板に「危険。くだるな」とあった。ムムッ。どうしよう。だめなら阿世潟峠に戻ればよい、と、考え、そのまま下る。
始めこそ道は良かったが、沢筋に降りついた頃より怪しくなる。沢を渡るところで道を失いかけた。周りを観察して、道を見つけること2回。崩壊地1箇所。

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なんとか、林道にたどり着いた。

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林道も荒れていた。岩石の押し出し箇所多数。幅員20cm1箇所。

松木川本流までトボトボと歩いた。出会うものはツツジと鹿のケツだけ。
いつしか、雨はあがっていた。

銅親水公園は、そこそこの賑わいを見せていた。



天気が悪かったが、なぜか満足して帰途に着いた。
たそがれオヤジさん、ありがとうございました。

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山行日:2010.5.16
目的地:細尾峠~茶の木平
コース:細尾入り口(8:50)~旧道入り口(9:15)~(途中タクシー)~細尾峠(9:50)~明智平分岐(11:00)~茶の木平(11:15)~中禅寺湖(12:10)

今日こそは、アカヤシオを見たい。
茶ノ木平に向かった。

東武日光駅8:30前に着。
念のため市営バスの停留所でバス時刻を確認。やはりダメか。東武バスの「奥細尾行き」も15分前に発車していた。

「中禅寺湖行き」のバスに乗り、「細尾入り口」で下車。国道を細尾峠に向かって歩きだす。なかなかの上天気。

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国道に別れを告げ、旧道へ入る。クルクルと廻って、足尾に繋がる国道を見下ろした。

旧道はやたらとカーブが多い。「かなわん。」と思い、多少、藪に入り、短絡する。車が脇を通り抜けていく。誰か乗せてくんないかなぁ、などと思いながら歩いた。嫌気が指した頃だった。前方からタクシーが山を降りてきた。思わず、手を挙げてしまった。シマッタと思ったが、タクシーは止まった。細尾峠まで、タクシーに乗ってしまったのだ。

峠には、いつものように多くの車が停まっていた。しかし、今はヒトケが無い。茶の木平に向かった。この区間は未踏。


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新緑の道。都笹?は、タチがよい。まことに歩きやすい。

木々はまだ芽吹いたばかり。これならアカヤシオに出会えるかもしれない、という思いが膨らんだ。

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現代の日光修験道の痕跡。

そしてアカヤシオが、咲いていた。

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ピンクのアカヤシオにお会いできて、大いに満足した。咲き始めは濃いピンクらしい。今は淡いピンク。ぎりぎりだったかもしれない。

大勢の集団が降りてきた。おいらは、笹の中を上った。おばちゃんが、
「どこから来たの?。」
「細尾から。」
「峠から来たの?」
「いや、細尾から。」
「へ~。そりゃぁ大変た゛。」
おいらは、途中でタクシーに乗った事を言いそびれてしまった。後味悪いな。歩きながらのすれ違いだもの、しょうがないか・・・。

まだ、つぼみも出ていないツツジの尾根を行く。その時季はきっとすばらしいツツジ尾根だろう。

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二基の石像があった。ここは、篭石か?

石像から傾斜が緩み、茶の木平の一角に着いた。しかし、ここは道がわかりにくい。大回りして、ロープーウェイ跡と思われる所に腰を下ろした。

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社山、黒桧岳の奥に皇海山。

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是非とも行きたい、錫が岳~白根山の国境尾根。

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男体山。

ここで、握り飯を食う。天気はいいが、風が冷たい。大集団が現れ、肉を焼き始めた。もう少しいたかったが、降ることにした。

中善寺湖畔には、アット言う間に着いた。湖畔に出る前に、蕎麦屋の婆さんに声を掛けられた。蕎麦屋で、ソバとビールを注文。
婆さんの話では、木曜日に雪が降ったそうだ。店の中では、ストーブが焚かれていた。

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中禅寺湖では、桜が咲いていた。


冷風に吹かれ、中禅寺湖をあとにした。

山行日:2010.5.9
目的地:岩屋観音・銭沢不動尊・四本龍寺
コース:東武日光駅(8:40)~志渡淵川渡渉~岩屋観音~鳴虫山~合峰~化星の宿~銭沢不動尊~神橋~本宮神社~四本龍寺~ラーメン屋~東武日光(14:15)

先週、ハーさんから鳴虫山でツツジが咲いているとメールがあった。ならば、行かないわけにはいかない。アカヤシオを堪能するのだ。
コースは未知の中曽根コース。中曽根コースの入り口は、イマイチはっきりしない。アキ爺さんのレクチャーを受け、安心して出かけることと相成った。

春日部に到着した「快速日光行き」は、超満員だった。通勤列車並み。後で知ったのだが、鹿沼で「さつきマラソン」なる催しがあったようだ。鹿沼で大半の乗客が降りた。ようやく座れたが、日光駅に着いた時はすでに足にきていた。

東武日光駅で、出すものを出し、吸うものを吸い、出発。
多くの人は、鳴虫山を目指している。アカヤシオへの期待が高まる。
鳴虫山登山口の標識をやり過ごし、車道を進む。舗装道が左にカーブし志渡淵川を渡ろうとしたとき、やや遠めの所からオッサンに呼び止められた。おいらに何かしきりに合図を送ってくる。何のことやら判らず、道を戻る。オッサンは、鳴虫山の登山口の位置を丁寧に教えてくれた。おいらは、
「それは中曽根の道ですか?」
「うん、うん。頂上から化け地蔵に行けばいいから。」
「それは、岩屋観音への道ですか?」
「あそこに見える電柱の所から入ればいいから。」
「なるほど。」
「標識を立てておいたから。」
「ご親切に、ありがとうございます。」
おいらは、丁寧にお礼を言い、先へ行った。電柱の所へ行くと小さな標識に、鳴虫山へと書かれていた。
う~んっ。これは、おいらが目指すルートではないなぁ。振り返ると、オッサンがこちらを見ていた。おいらは、その道を覗いてみた。違うな。「オッサン、おいらが行きたいのはこの道じゃあないのですよ。オッサン、申し訳ない。」心の中でつぶやいた。
先へ進むと、沢の合流点があった。アキ爺さんにレクチャーして頂いた所に相違ない!

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沢の合流点で、より小さい沢を渡った。簡単に渡れた。

小沢を渡り周りを観察すると、右手に小道が見えたのでこれを辿る。急だが良く踏まれた道だった。右手下方には、日光・宇都宮有料道路が間近に見えるようになる。


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女峰山と男体山。手前の緑の尾根は、イノシシ像から化星の宿の尾根?

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800m付近で左から小尾根をあわせる。そこに石の道標らしきものがあった。字が刻まれているが、読めない。

怪しいなと思い、周りを観察すると、左手に踏み跡がある。もしやと思いこれを辿ってみた。

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小尾根を廻り込むと、本日のメイン、岩屋観音があった。目の悪いおいらは観音様が良く見えなかったが、なぜか満足する。

石の道標に戻り、鳴虫山を目指す。ここからは、やや踏み跡が薄くなる。

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ミツバツツジが咲いている。

お目当てのアカヤシオは、道端にボタボタとその花を落としている。
急坂で小枝を掴み、なんとか登ると傾斜が緩んだ。

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「入っちゃいけませんよ」のロープをくぐり、現在の登山道に合流。鳴虫山山頂は近い。

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鳴虫山山頂で僅かに残っていたアカヤシオ。

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鳴虫山から男体山。

鳴虫山には、大勢の方々いる。休まず通過。合峰へ向かう。
合峰で、一服。銭沢不動尊へのルートには「入っちゃいけませんよ」のロープが張ってある。人が居るので、10:30だったが時間つぶしにニギリ飯を食った。食い終わっても次々に人が訪れ休んでいく。人目を忍んで行きたかった。が、仕方ない。ロープをくぐった。
異常な急坂を2箇所下る。傾斜が落ち着くと、石祠があった。さらに下ると化星の宿に着いた。

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化星の宿の石祠。

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時間があったので、化星の宿のそばを歩きまわってみた。なにやら人工の石垣らしきものがあった。このほか、切削された平坦地なども見受けられた。

化星の宿を下りると、やや左手に尾根をはずしテープ類が目に付く。これに従い進むと主尾根に復帰し、小峰に登ると、「銭沢不動尊へ」の目立つ標識があった。イノシシ像、もしくは日光金谷ホテルに続く主尾根とここで別れ、銭沢不動尊を目指す。
昨年このルートを覗いた時は藪道に見えたが、実際入ってみると明瞭な踏み跡があった。ここもツツジ尾根で、すでに一部シロヤシオなどが咲いていた。多くのツツジはつぼみを膨らませていた。

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小ピークとの鞍部に銭沢への標識があった。

標識に従い、グチョグチョの沢を下る。シマッタ。二宮へ行くのを忘れていた。先ほどの鞍部から小ピークを経て二宮へ行こうと思っていたのだが、時すでに遅し。

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銭沢不動尊へ着いてしまった。案外歴史は浅く、江戸期に成立したようだ。

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銭沢不動尊周辺には、多くの石像があった。

ここからは、道は明瞭になり、日光宇都宮有料道路をくぐる。T字路をなんとなく勘で左に折れると、「歴史の道」の標識が現れ、市内に向かう。

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途中、八重桜が見事に咲いていた。

神橋から、本宮神社、四本龍寺に向かった。

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本宮神社より、四本龍寺三重の塔を望む。

四本龍寺にて、今年の日光詣でのご挨拶をし、去る。

駅に向かう途中の外国人御用達のラーメン屋で、ビールとラーメンを注文する。店のバアさんと小一時間、世間話をし店を出る。

ビールを飲みながら特急スペーシアに揺られた。
アカヤシオにまともにお目にかかることはできなかったが、満足して帰宅した。

山行日:2010.5.3
目的地:柴灯森
コース:湯殿山スキー場(5:00)~スキー場トップ(6:00)~濁沢(7:10)~1302m峰(8:30)~1479m(9:30)~1619m峰(9:50)~(10:30)柴灯森(11:00)~1302m峰(11:20)~濁沢(11:50)~湯殿山スキー場(12:30)

暗がりの中、モソモソと起きた。今日は早く出発しなければならない。

2007年、2008年と同じコースを歩いた。2007年は1302m峰で、2008年は1619m峰で敗走した。最初の年は、地図を見ながら濁沢渡渉点を探したり、小ピークの巻きで雪切れに出会ったりして時間切れとなった。2回目は、1619m峰で休んでいるときに大集団が3組も滑り降りてきて雪面を荒らした。曇天で風が吹き、もういいかと、いつもの癖がでてここから下った。

おいらは努力とか挑戦という事に殆ど無縁と思っていたが、今回はささやかながら挑戦の意味合いが含まれているような気がした。たぶん、このコースに来るのはこれが最後になると思ったいたから。
たかだか月山の脇にあるモグサのような峰。多くの人は、ただの通過点でしかないはずだ。おいらは、このモグサがここ数年、気になって仕方が無かったのだ。

早起きしたとてグータラなおいらは、ぐずぐずとして出発は5時になってしまった。

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湯殿山スキー場。なんとか上まで雪が繋がっていてくれたらいいなぁ。以前はGWでもリフトが動いていたような気がするのだが。とりあえず、シールで登る。

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幸い、雪はつながっているようだ。まだ月がでている。

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スキー場トップ。品倉尾根が見えてきた。靴ずれが痛いので、靴を脱ぎバンドエイドを貼る。

品倉尾根が収斂する所が1619m峰。柴灯森はその先。遠いなぁ。
中台の台地をユルユルと登る。昨日大勢下ったのか、シュプールが多い。以前あったピンクリボンが全く見当たらない。コースをそれているのか?とりあえずシュプールを追う。

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品倉山の基部に到着。写真で見るよりかなり急。ここを滑る奴がいるのだから信じられない。

品倉山の基部から尾根を回り込むのだが、シュプールは少し上を行っている。雪が少ないので沢近くを行けないのかもしれない。ここもシュプールに従う。これまでは、踏み跡などが無く、自力で濁沢下降点を探していたのだが、シュプールがあると助かる。濁沢への下降点は前回、前々回よりもいくらか上流だった。

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無事、濁沢に降りたつた。やはり雪は少ないようだ。そこかしこから水の流れる音が聞こえる。

濁沢を少し辿り、S字状を登った所で、右岸の段丘に上がる。ここよりシュプールは激減。皆様色々なコースを下っているようだ。

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濁沢右岸より品倉尾根上部を見上げる。上はまだまだ高い。

段丘より、左手の尾根に取り付き、ジグザグに這い上がる。

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品倉尾根にあいている大孔。何ですかねぇ。

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柴灯森に繋がる尾根に出た。午前の陽をまともに受ける。正面に1619m峰が。遠いなぁ。

直射に日光をまともに受け、手袋を外す。上着を脱ぐ。帽子を脱ぐ。
以前頭皮が日に焼け往生した。上島竜平ばりにタオルでホッカむりをする。

正面の藪ピークは、左に巻き気味にやり過ごす。

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1302m峰到着。1460m峰と1619m峰を越えねばならぬ。左手に月山モツクラ坂から弥陀ヶ原への連なりが見える。この尾根はいつか辿りたい。

僅かに下り、1460mを目指す。上から大集団が滑り降りてきた。クソッタレと、思わず言いそうになった。年配のリーダーらしき人に挨拶された。だまって頭を下げた。

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1460m峰到着。

1460m峰から1619m峰を見ると、尾根上に無数の亀裂が走っていた。近づくとかなり亀裂が深く見えた。尾根をはずし、右手のやや藪っぽい所を登る事にした。

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ここから見る月山は神々しい。

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濁沢と品倉尾根。だいぶ登ってきた。しかし、ややバテ気味。


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湯殿山とその奥に朝日連峰。

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1619m峰にバテバテで到着。ようやく貧弱な柴灯森(中央のモグサ)が見えた。これが目指す頂か!

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金姥。昨日滑ったコース①

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昨日滑ったコース② 湯殿山鞍部を目指す極楽コース!

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もう一息。

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細くなった尾根を歩いていると湯殿山神社の鳥居が見えた。ズームをいっぱいにして撮ってみた。


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ついに柴灯森に着いた。

柴灯森の山頂は泥だらけだった。時間は予想より早かった。雪の状態がシール向きだつたのだろう。小岩に腰掛け一服。たいした喜びは無かった。こんなものか。
ここから見る月山はなぜか神々しさに欠けているではないか!
スキーやスノーボードを担いだ人々が次々に通り過ぎていく。蟻の行列のように月山を目指す人々がいる。
シールを泥にまみれたザックにしまい、柴灯森をあとにした。

雪の状態は良い。最低スキーヤーのおいらでも下りは早い。少しの登り返しがあるが気にならない。

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あっという間に1460m峰へ。1302mへ滑り込む。

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1302m峰手前の広大な斜面。

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1302m峰を下り、1619m峰を振り返る。

なごりを惜しみ濁沢に下る。

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濁沢を下る。

品倉山の基部を巻き、腐った雪の中台を進む。

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スキー場上部に帰着。品倉尾根を振り返る。わずかに1619m峰が見えた気がした。

4年越しの思いも、ささやかな挑戦も終わってみればあっけなかった。
あっけなかったが、楽しかった。
あっけなく楽しいのが、山スキーのだいご味だろう。
4年間充分楽しめた。
もう、このコースに来ることは無いだろう。

山行日:2010.5.1
目的地:石跳川
コース:月山リフト(12:10)~姥が岳(12:40)~金姥~装束場~石跳川~月山荘前(14:00)

葉山・小僧森から余りにも早く下山してしまったので、月山リフトを使い石跳川を滑ろうと思い当たった。

弓張平で制服の方に車を止められた。「姥沢駐車場が満車なので、ここからシャトルバスをご利用ください。」「ムムッ。」
おいらの頭の中は真っ白になった。そして、当ても無いのに
「月山荘までいけますか?」
「月山荘までならいいですよ。」
「月山荘からバスに乗れますか?」
「判りません。定期バスなら乗れますが・・・。」
「ムムッ・・・。では、月山荘まで行きます。」
と、言ってしまった。

月山荘入り口には今まで気がつかなかった駐車場があった。ここからバスに乗れれば絶好の場所だ。なにせ、下山地点なのだから。
シャトルバス 11:00 志津発 とある。何とタイミングの良いことか!大慌てでスキー靴を履きリュックを背負った。しかし、シャトルバスに乗れるのか?

時をおかず、バスがやってきた。運転手と目が合った。バスは通過しそうになったが、バス停5Mを過ぎ、停まり、扉が開いた。超満員のバスに乗り込んだ。

最後に乗ったので、最初にバスから降りた。
すぐに歩き出すと、日焼けしたオッサンが、「スキーをお運びします。」「ムムッ・・・。」「いえ、無料ですから。」と。おいらは、ためらわずにスキーを渡した。バス停からリフト乗り場までは、結構な高低差と距離があるのだ。スキーは雪上車に放り込まれた。
スキーを担いでいないので、楽にリフト乗り場まで歩けた。が、いつまでたっても雪上車は来ない。ゾロゾロと空身のスキーヤーが集まってくる。ようやく雪上車のお出ましだ。おいらのスキーはなかなか出てこない。結局一番最後に掘り出された。

とはいえ、リフト待ちも無く上に上がる。

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ゲーッ。雪が少ない。純白でなければ月山らしくない。神々しさは感じられない。ウーム、無残!

姥が岳までロープ塔を使う気だったが、スノーボーダーが列を成しているので気後れしスキーにシールを貼った。登るつもりの無いところを登ると疲れる。
姥が岳は、大勢の人が居た。若者に、月山をバックに写真をたのまれた。シャッターを押しながら、「こんなもんじゃないんだよ。」と思った。

そのまま、金姥に向かう。金姥には山形弁の女性が佇んでいた。野太いスキーを履くと、華麗なテレマークターンで下っていった。
そういやー、最近のスキーはかなり太いなぁ。カービーングスキーがさらに太くなっているのか?おいらのスキーは15年前の秀山荘オリジナル激安セットスキー。今のスキーの横に置くとノルディックスキーと勘違いするほど細い。そろそろこのスキー、ブチ折れないものかと時に思うことがある。

金姥から一旦、四谷川側に少し滑り込み、柴灯森との鞍部に回りこんだ。

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金姥、柴灯森の鞍部へ滑り込む。

装束場への夏道近くをトラバース気味にスキーを滑らす。

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少し、下りすぎたようだ。小さな雪庇を越える。

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雪庇を越えると湯殿山を正面に極楽斜面が現れる。

喝采を叫びスキーを回す。

下にスノーボーダーが巨大な雪穴のヘリで曲芸を楽しんでいる。時代は変わったのだ!

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装束場到着。石跳川入り口でもある。


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石跳川に入るとブッシュが現れた。信じられない!無残!

石跳川を緩く下る。爺さんが一人、湯殿山を眺めていた。少し離れて、おいらも一服。雲量が増してきた。毛髪の無い頭頂部にポツリと雨粒が当たったような気がした。急いでスキーを着け下る。

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水流が現れ、左岸を行くとネイチャーセンターに着いた。

車道を渡り、再びスキーを付け滑り出す。雨が本降りとなる。月山荘前に帰着。

着替えていると、雨が上がった。明日は一日よい天気でありますように。
明日の出発地、湯殿山スキー場に向かった。

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