2010年02月

山行日:2010.2.20
目的地:深山巴の宿、三枚石、地蔵岳(敗走)
コース:古峰ヶ原登山道入り口(9:00)~古峰ヶ原~深山巴の宿~古峰ヶ原~三枚石~古峰ヶ原(12:00)~敗走~古峰ヶ原登山口(13:10)


今日は、欲張った計画を立てた。
古峰ヶ原まて゛車で上がり、ここを起点に深山巴の宿、三枚石をそれぞれスキーで往復し、山靴に履き替え地蔵岳を往復する。でるかねぇ~。

昨晩、寝るのが遅く早起きに失敗する。
古峯神社はるか手前の大鳥居から雪道となる。しめしめ。
ところが、古峯神社に着くとその先「冬季通行止め」。早くも目論見が崩れた。

古峯神社の大駐車場に車を入れる。車道を運動靴で少し登ってみると薄いが雪が繋がっているようだ。なのでスキー靴を履いた。スキーにシールを貼っていると、次々に工事車両がゲート脇から登っていく。一台の工事車両を止め、様子を聞くと「除雪してあるから上がれるよ。上がるんなら自己責任ということになるけどね。」と言うではないか!
スキー靴を脱ぎ、車に乗り込み車道を上がる。雪は薄い。古峰ヶ原への登山口のすぐ先にゲートがあった。ここも半開き。どうしようかな。このゲートは鍵がかかる仕組みになっている。まずいなと思い、これ以上車で上がることを諦めた。

しかし、良く見ると、このあたり、車道には全く雪のない事に気が着いた。日当たりの良いところには雪が無いのだ。
気がつくのが遅すぎる。
スキーを諦め、山靴を選択。ワカンは無用。アイゼンは一応携行する。何やんかんやで出発は9:00となってしまった。

スキーではないので、道は登山道を選択。天気はすこぶるよい。

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すぐに、へつり地蔵着。呑気なタヌキがいるが、恐ろしい伝説をもつお地蔵様。

雪は5cm位か。意外に少ない。えっちらおっちら登ると古峰ヶ原に着いた。


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古峰ヶ原も雪は少ない。合流した車道にも全く雪が無かった。

深山巴の宿に向かう。
なんと、途中で工事車両が入り、工事中。ショベルカーが山道の脇をほじくり返している。

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深山巴の宿に到着。雪の積もった石橋を渡れば、そこが宿の跡。

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蝋燭が残っていたので、火を着けてみた。ちゃんと消しておきました。

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日光修験道、三峯五禅頂の冬峰で長期間ここで修行を行った後に、地蔵岳・薬師岳・鳴虫山を越え、日光山内にもどる。
おいらは、不謹慎にもタバコを吹かせた。修行とは大違い。

古峰ヶ原に戻り、行ったことの無い三枚石に向かう。なだらかな尾根をゆるゆると登る。いくらか雪が増えたようだが踏み跡があり足元はもぐらない。道も判り易い。
「天狗の庭」の標識があつた。大き目の石がゴロゴロある。ここを過ぎると美しい平坦地となった。

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こんな感じの所が、好き。

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そして、三枚石到着。見事な、三枚の石だ。

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三枚石に寄り添うお堂の中は、三枚石の内部に繋がっている。雪になれた肉眼では見えなかったが、写真を撮るとなにか秘密めいたものが写っていた。

三枚石周辺は、銅像やら石仏やら多くの宗教じみたものがゴロゴロしていた。いずれも新しい。現在も信仰の場になっているようだ。このありから、安蘇山塊、桐生の山々にかけては信仰の山がゴロゴロあるようだ。全くの空白域なので、いずれこの先にも足を伸ばしてみたいのだが。

三枚石の裏側に廻ると、雪が良く着き、つま先を蹴り込むと簡単に登れた。

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三枚石の上からはピラミダルな鋭鋒が見えた。地図とコンパスで確認すると皇海山だった。

方塞山に向かったが、密林が続き気力が失せ、三枚石に戻った。すぐに下山。
トントンと快適に下る。


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下山中に見えた中禅寺湖南岸尾根。ようやく南面にも雪が着いたようだ。しかし、積雪はどれくらいなのだろうか。

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樹間からの男体山。お隣の女峰山は雲がかかっていた。

あっという間に古峰ヶ原に帰着。しかし、12時を過ぎていた。
オッサンが一人あずま屋で休憩していた。古峯神社より車道を歩いてきたそうだ。おいらと同様、古峰ヶ原まで車で上がる予定だったそうだ。禅頂行者道に興味があり、少しずつ歩いているそうだ。地蔵岳はもう無理そうなので、どこかいい所は無いかと聞かれた。禅頂行者道に興味があるのならばと思い、深山巴の宿を紹介したが、あまり興味が湧かないようだ・・・。ムムッ。(おかしい。)ならば、「三枚石は簡単に登れますよ。」
おいらも、時間は早いが、地蔵岳となるとやや難がある。やや難ではあるが、行けない事もない。が、帰りの道が凍りついたら嫌だなぁ。帰る理由を見つけて、喜んで下山する。なんと、まぁ。
適度の積雪の下山は早い。あっという間に駐車地点に帰着。

暑いくらいの陽気で、朝あった車道の雪は殆ど消えていた。
そば屋でソバを食い、消化不良で帰宅。

この山域で、スキー登山は、まず無理。ということが判った。

山行日:2010.2.7
目的地:ウノタワ
コース:名郷大鳩橋(7:30)~石灰工場(8:00)~鳥首峠(9:10)~(10:10)ウノタワ(11:00)~(11:50)大持山(12:20)~妻坂峠(13:10)~大鳩橋(14:10)


先週の2回の雪で、奥武蔵の山々にも少しは雪が積もったろう。だから、ウノタワに行ってみよう。

名栗川沿いの道は大幅に付け替えられ、旧名栗村では一部を除き殆ど広い道に変貌していた。道に雪は無い。鳥首峠と妻坂峠の分岐点で車を止め、歩き出した。相変わらず日曜日にもかかわらず、石灰のローリーが行き交う。ご苦労な事です。白岩入りの舗装道を行く。底抜けの青空だ。

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白岩入りの舗装道のドン詰まりに石灰工場がある。事務所の脇が登山道だ。ここで昨年と同じように、100円の自販機で「おしるこ」をいただく。総務課長様、申し訳ありません。

軌道沿いに道が着けられている。「写真撮影禁止、撮影希望者は事務所に申し出てください。」とある。
結構いい図柄の写真が撮れるのだが、まぁ、よしておこう。

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工場を登り切ると白岩の廃集落に着く。

廃集落から白岩に向かって木段が見えるが、こちらは正規ルートではない。左手にやや下り気味に行く。
少し雪が増える。小沢を3つ程渡り、九十九折れの道となれば鳥首峠は近い。

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鳥首峠に出ると、長沢背稜の山々が見える。おいらのアイドル三つドッケが良く見える。たそがれオヤジさん注目の大ドッケ・大平山も近い。おいらも狙っています。最近行った酉谷山も見える。今まで酉谷山は判別できなかったのだが、一度行くとよく分かる。

昨年より雪は少ない。これから急坂の連続だが、雪が少ないのでアイゼンを着けずに登った。雪が少なく、雪下の小石に乗り往生する。

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杉林から解放されると照葉樹の卓越した尾根道となる。青空がまぶしい。風が強い。ブボーという風きり音がすさまじい。

小岩を越えるとウノタワは近い。


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今日もウノタワに足跡を着けたのはおいらだけだった。ここは、風が弱いので少々早いが昼飯とした。

飯を食っていると、キャンキャンと犬の声がする。横倉山の山腹から白い犬が走り出た。次いでもう2匹。緊張が走る。幸い犬達は横倉入りの方に走り去った。人は現れなかった。何だったんだろう。

紅茶などを飲み、タバコを吹かせる。風がとまれば、静寂そのもの。いつまでも居たいのだが、手足が冷たくなり、歩きだす。

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ウノタワの先にアイドル三つドッケが見えるではないか。

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白樺と青空は良く似合う。

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美しい尾根を行く。ちなみに、足跡は犬のものと思われる。

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兎に角、青空が美しかった。

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そして、飛行機が横切っていった。

尾根が急になったのでアイゼンを着けた。若者が一人下ってきた。一言二言、言葉を交わし、行き過ぎた。

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やがて、大持山に到着。奥秩父の連山が良く見える。甲武信岳・三宝山から十文字峠あたり。十文字峠の奥に八ヶ岳の峰が見える。

タバコを吹かせていると、お一人登ってきた。長者屋敷尾根からだそうだ。ご苦労様。和名倉山を狙っているとの事。近頃、マニアックな方が増えている気配を感じる。
あまりに眺めが良いので、長居をしてしまった。そろそろ下ろう。
妻坂峠への嫌な下りも雪さえあればエスカレーターのように下れる。が、今年は雪が少ない。足裏に地面を感じながら、ギクシャク下る。
妻坂峠は北風の通り道なのか、猛烈な風が吹き抜けていた。休まず下る。
沢型に出た所でアイゼンをはずす。すぐに車道に出た。
谷間に風は無い。うっすらと積もった雪道に足を取られながら下る。一陣の風が吹く。氷の爆撃を受ける。頭に被弾した。杉の木に積もった凍った雪が落ちてきたのだ。その後も何度か被弾した。
駐車地点に戻ると、車のワイパーに封筒が。「駐車代700円。大鳩園」、なんとたくましいことか。

帰路にて、富士山や日光の山が遠望された。行く場所、間違えたかな。でも風が強かった。杉林に守られて、それほど苦労しなかったので良しとしよう。

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