2008年09月

山行日:2008.9.28
目的地:山王帽子山
コース:光徳(8:00)~山王峠(休)~山王帽子山(10:00)~山王峠~涸沼     (休)~刈込湖(12:20休)~湯元(1:50)

錫ヶ岳に行こうと予定していたが、案の定寝坊をして太郎山に変更。光徳に着くと、太郎山のハガタテコースは通行止めとなっていた。仕方なく、光徳から山王峠、山王帽子山を経て、太郎山に向かうことにした。山王帽子山はまだ行ったことも無いので、これもよしとするか。
人気の無い道を山王峠に向かう。峠に着くと寒風が吹いていた。気の早い木はすでに色づき始めている。異常に寒い。

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気の早い紅葉

一旦、山王林道に出て、少し光徳方向に下ると、太郎山登山口があった。初めこそ刈り払いされていたが、途中より笹深い道となる。白樺林となると、傾斜が緩み、楽になった。紅葉したツツジがあるなと思って近づくとそこが頂上だった。

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寒々とした山王帽子山の山頂 

とにかく寒い。涼しすぎる冷風が身にしみる。空は曇天だ。今日行くはずだった錫ヶ岳へ続く尾根が白根山の脇に見える。

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白根山の左は白檜山か

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プリン山もあまりに寒いので、ありがたみが少ない。

寒いので、これ以上高い所へは行きたくなくなり、太郎山は断念し、山頂を後にした。山王峠に戻ると、時間があまりにも早いので、久しぶりに切込・刈込に行くことを思いついた。切込・刈込は40年前と15年前に行ったきりだから、相当久しぶりだ。40年前は、夏の暑い盛りに蜂に襲われたり、斜面で足を滑らし谷に落ちそうになったりした。15年前は冬の寒い盛りにスキーで行き、切込湖の凍った湖上で昼飯を食ったことを覚えている。
早速、涸沼に降りた。窪地だと言うのに、寒風が吹き寒い。正面に見える於呂具羅山はいつか登りたい山だ。

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いつかは行きたい於呂具羅山

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涸沼と山王帽子山 

早々に退散し、切込・刈込に向かう。
切込・刈込に着くと、団体客が騒いでいたが、幸い、帰り支度をしている所だった。静寂の湖に戻ると、やっぱり寒い。カップヌードルを掻き込み、ここも早々に退散。

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寒々とした刈込湖

湯元に向かう道は階段の連続。それも予想外の登りだ。辟易したところで小峠に着く。緩く下ると湯元温泉の源泉だった。暖かし。

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降りついたのは、日光湯元温泉の源泉だった。


それにしても、錫ヶ岳に向かわずに良かった、良かった。




 

いよいよ、9月21日に国道289号線の甲子道路が開通する。これまでの登山道国道甲子温泉~下郷村の道はどうなるのだろう。

たまたま、先週、那須旭岳の帰りに甲子温泉の玄関口に、宿の方がいたので二言三言声をかけた。
私の疑問は、甲子温泉の直前から登山道までの約100mの間が温泉の敷地のようであり、道の様相を呈していないことである。
温泉宿の方に聞くと、「玄関前は国道」とのこと。
それでは「お宅の敷地ではないのですか」と聞くと、
「そのようなもの」とのこと。

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道とは思えない温泉前の国道

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温泉の奥の山門のような所をくぐると登山道となる。

第二の疑問は甲子道路が開通した時に登山道国道はどうなるのか。聞くと、
「来週、登山道入り口の国道標識は取り外す。」とのこと
でした。

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木に打ち付けられた国道標識は本当に明日で無くなるのか???・・・。

山行日:2008.9.15
目的地:那須旭岳
コース:甲子温泉(8:00)~甲子山(10:00休)~旭岳(11:20休)~甲子山~甲子温泉(15:00)

今年の3月「雪遊び」と言うホームページを開設しているイガクミさんと那須大白森山で出会った。彼女は鎌房山の山頂で「赤崩れ山だ~。」と叫んでいた。その隣の観音山にも行ったという。観音山は無理としても、赤崩れ山(旭岳)には行きたいものだと思った。旭岳の山容は個人的に、那須連山随一の美しさだと思うのだが。

今日も寝坊気味で甲子温泉を出発したのは8時であった。白河の町から全く那須の山は見えなかったが、薄日が差してきた。温泉神社を過ぎると、緩い坂の九十九折れの道だ。足の弱いおいらにはうれしい。
猿が鼻を過ぎると背中のあちこちが痛痒くなった。背中を掻きながらの登りとなった。シャツの中から巨大な蟻がてできた。
痒さからようやく開放されると甲子山に着いた。曇天の中、旭岳が現れた。ルートとなる尾根を観察すると、恐るべき急斜面に見える。

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甲子山の登りよりようやく旭岳が見えてきた。

甲子山を小さく下るとすぐに案内板があり、新道と旧道に分かれていた。「入っちゃいけないよ」の赤紐で旧道を塞いでいる。人気の無い事を確認し、旧道に入った。すぐに赤土の急斜面となる。補助用のトラロープが延々と張られ、何とか登る。
ここで、思い出した。15年ほど前、茶臼岳から縦走し、坊主沼で1泊。朝起きると季節外れの大雪で、このトラロープにしがみついて下ったことを。そのとき手が冷たく、つらかった事。そうそう、茶臼岳では、人事部長に偶然会ったことも。
そんなことを考えながら登っていると、分岐らしきところに着いた。どうやら左は旧道で坊主沼への道のようだ。しかし、今はヤブに覆われ、廃道寸前のようだ。と言うよりも、公式には廃道なのだが。一方、右の道はしっかりしている。15年前は確かこんなはっきりした踏み跡は無かったはずだが。
右の道を選択し、登り出すと、なんと刈払いまでしてあるではないか。道のない山としてやってきたのだが、思ってた以上に簡単に山頂に着くかもしれないと、内心ほくそえんだ。が、すぐに、赤土の急斜面となり、木の枝、草、トラロープにしがみついた。踏み跡こそしっかりしているが、山頂までそんな登りだった。

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これが別名「赤崩れ山」の由縁か。山頂への道より。

ようやく山頂に着いたが、曇天で景色はさえない。それでもスダレ山から三本槍の尾根、二股山、小白森、大白森、鎌房山などが見えた。旭岳の北側に延びるゴツゴツした尾根がどうなっているのか見たかったのだが、山頂からは見えなかった。
昼飯を食っていると、三本槍の方で怪しげな黒雲がわいてきたので、山頂を後にする。この後が地獄だった。登るに苦労した道は、下るにはその数倍の労力を要した。何しろ道が急で赤土なので、降りにくいことこの上ない。しかも赤土は粘土化している。腰を引き、つかめるものは何でもつかまなければ下れない。ところが、トゲ棘のアザミ?が多く、そうも言っていられない。つかむ物を探すだけで時間が過ぎていく。そして、とうとう足を滑らせて転んだ。あわてて脇の草をつかんだが、アザミだった。洒落にならない。結局、登りに要した時間以上に降りに時間がかかった。
甲子山に着けば、道はハイウェイ並だ。何せこの登山道は国道289号線なのだ。アット言う間に甲子温泉に帰着した。

結局、旭岳は登山道が「赤崩れ」だった。

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雪の旭岳はなお美しい。

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