山行日:2015.8.22
目的地:(仮称)梵字岩尾根
コース:千手ヶ浜バス停(8:30)~(8:35)千手ヶ浜(8:45)~中禅寺湖梵字岩(9:40)~仮称梵字岩尾根~中禅寺湖南岸尾根・1792m峰(12:15)~(13:00)仮称白樺平(13:15)~黒檜岳分岐(14:00)~千手ヶ浜バス停(16:10)


今年の春先から、事情により長時間家を空けられなくなり、ショボイ歩きの休日を過ごしてきた。先週から腰の具合が悪くなり、臀部から足首にかけて鈍痛にみまわれはじめた。俺の腰は週一の長時間歩きを怠ると具合が悪くなるのだ。春先からの短時間歩きでは、どうやら不足と言う事か。


そんな訳で、久々に多少とも長めの歩きに出かけた。他の人から見れば大した長時間歩きでは無いのだろうが、今の俺には予想以上にコタエル歩きとなった。


向かった先は中禅寺湖南岸尾根である。お盆を過ぎれば、山は一気に秋めいてくるもの。そう信じて出かけたのだが、やっぱり今週も暑かった。


ガラガラのハイブリットバスに乗って千手ヶ浜で降りた。


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朝の千手ヶ浜。微妙な天気である。



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湖畔に咲く。


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中禅寺湖南岸の梵字岩の標識。


千手ヶ浜から湖畔を歩き、中禅寺湖南岸の梵字岩の標識の所までやってきた。「梵字岩」とあるが、それらしい岩は見当たらない。ここより中禅寺湖南岸尾根1792m峰に繋がる尾根が伸びている。今日は、この尾根を辿ってみよう。

尾根末端を傾斜が緩むように廻り込むように取り付いた。すぐに石楠花藪が現れた。どうにもならないほどの事は無いし、予想もしていたので、今の所さほど苦にもならない。


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1333m峰。

登り出してすぐの1333m峰は石楠花ピークだった。写真の先は、急斜面且つ濃密な石楠花藪で、突破できず、山頂から10mほど後戻りし、東側を巻いた。道様があり驚く。この尾根、記録を見ないが、道らしきものがあった。鹿道ではないと思う。鹿道ならば、いつしか山腹に消えるものである。石楠花を切り落とした跡が、僅かに確認された。断続的ではあるが、1792m峰付近まで続いていた。ただ、藪がきつい所では、見失う事が多く、道(のようなもの)があるからと言って、楽しく歩けるような所ではなかった。


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1333峰東側の岩の基部を巻いた。


その後も、断続的に石楠花藪につかまる。道が見つからず、やっとの思いで石楠花藪を突破すると、脇の石楠花藪から道が顔をのぞかせ地団駄を踏むのである。そんな繰り返しで、やたらと体力を消耗する。高度計を見ても、ちっとも標高が上がっておらず、ガッカリする。密林続きで展望も宜しくない。
そして、しだいに暑くなってきた。休む回数が増えて、その度に水を飲んでしまう。


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ようやく展望地に着いた。後で判ったのだが、この時高度計がすでに狂っていたと思う。換算で約1700m付近だと思う。


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上の写真と同じ位置で。


この時は、1600m付近と思っていた。高度計の狂いに全く気が付いておらず、先の長さに不安を覚え始めた所。


大日尾根の石楠花の状態から、もう石楠花藪からは開放される標高であろうと予想した。後は、きっと美しい笹原帯となるであろうと。


ところが、どっこい、


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どっか~ん!ゲゲゲッ~。


超ド級の石楠花藪が現れた。
クソッタレ。ここも道が見つからず、正面突破。あぶなく石楠花に絡め取られそうになった。藪から出ると、やつぱり近くに踏み跡様が見えるのである。ガッカリ。


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山は暑かったが、やっぱり秋めいているのかねぇ~。五葉ツツジがウッスラと色付いていた。


ガスが出てきやがった。最後の石楠花を突破して、いかほども無く、明瞭な踏み跡が目の前に現れた。ムムッ、何なのか?
すぐにガスが切れた。すると、見覚えのある景色が広がっていた。中禅寺湖南岸尾根に辿り着いたのだ。辺りを見回すに、間違い無く1792m峰である。方や、高度計は1700mを示していた。ガクッ。


取り敢えず、仮称梵字岩尾根を登りきったが、ヘトヘトであった。午前中には白樺平に着くと思っていたが、とんでもなかった。
梵字岩尾根は、下から上まで断続的な石楠花藪があった。一つ一つの石楠花藪はたいした事が無いのだが、12Rジャブを浴び続けたような感じで、ヘタリ込んでしまった。


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中禅寺湖南岸尾根に着き、ヘタリ込んでいると、ガスが切れた。



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気を取り直して歩き始める。振り返って1792m峰。



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白樺平でパパッと飯を食い、黒檜岳に向かった。


最終バスの時間が気にかかる。そんなはずではなかったのだが。


黒檜岳は休まず通過。汗みどろで下る。


途中、道をロスト。登り直す。

最後の沢沿いは大分道が荒れていた。数年前の倒木は無くなっていたが、新たな倒木や、覆いかぶさるような石楠花に悩まさせられる。


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ようやく穏やかな道になった。


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今日登った仮称梵字岩尾根の末端部。1333m峰が見えた。


最終バスの5分前に千手ヶ浜バス停に着いた。


バスに座ると、臀部が異常に痛かった。腰痛である。かがんだり、腰を曲げたり、足を上げたり・・・。



体力不足と腰痛と五十肩の後遺症では、梵字岩尾根はチトキツかった。