シゴー平からの廃道を辿って、ようやく都県境の尾根が見上げられるようになった。



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見上げると、都県境の尾根が。


それにしてもバテた。まぁいつもながらの事ではあるが。



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都県境尾根を三つドッケへ向かう。ここも数年前までは、スズ竹を掻き分けて歩く所であったが、今は一本たりとも残存していない。まさに、スズ竹が絶滅していた。


一般には、一杯水の水場へ向かい一杯水避難小屋の裏から三つドッケへ向かうのだが、都県境にもスズ竹に覆われた踏み跡があった。しかし、現在はスズ竹が絶滅し、あらわに土壌をさらした都県境の道がクッキリと見上げられる。



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岳樺の後ろに三つドッケⅠ峰。ゼーゼー言って登っている。



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そして、ようやく三つドッケⅡ峰(本峰)に登り着いた。後ろの鋭鋒がおいらのアイドル三つドッケⅢ峰である。かなたに武甲山が見える。


Ⅰ、Ⅱ、Ⅲ峰などと言っているが、それは俺が勝手に言っているだけで、誰もそんな風には言っていないので、ご注意ください。

まして、国土地理院は三つドッケなどとは書かずに、天目山と表記しているし、山頂標識もいくつかあるが全て天目山と書いてある。俺は三つドッケの響きが好きである。



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左に雲取山、右に芋の木ドッケ。



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中央に蕎麦粒山(手前に仙元峠があるが重なって見えにくい)、右奥に川苔山。


三つドッケには次から次へと人々がやってきた。
チョコパンを食い、お茶を飲んで、タバコを吹かして充分に休息した。


休息したからと言って、疲れが取れたと言った感覚は無く、今日も安易に仙元峠に向かった。
このころより、曇りがちとなる。



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仙元峠手前より振り返る三つドッケは、五つドッケに見える。


シャクナン尾根から三つドッケに登ると言う欲望があるのだが、あのゴツゴツを見るたびに、その気力は失われるのである。



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ヒーコラ言って仙元峠到着。ここの標識には三ツドッケの標記があり、何とはなしに嬉しい。


仙元峠で2回目の昼飯。なにせ疲れているもので。握り飯1個を食う。
峠とは言え、ここはピークであるが、人は来ない。皆様、巻いて通過している様子。何度も踏んだピークであるが、ここで人に会ったのは足尾のRR氏のみである。


さ~て、帰るとするか。長い下りの仙元尾根は正直あまり好きではない。



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仙元峠直下にて。



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ツツジは多くないが、なぐさめ程度には咲いている。



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そして、この尾根からの三つドッケの遠望が一番いいのだ。



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鉄塔そばに咲く桜。



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新緑が美しかった。



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やっと下り着いた浦山大日堂。



大渋滞に巻き込まれて、遅くに帰宅。



シゴー平から三つドッケへのルートは、少しずつ本格的な廃道への道を歩み始めているような印象を持った。倒木に古い赤テープが着いていたりした。破れ小屋の先は複雑なルートとなっている。GPS頼りで歩ける感じもしない。おそらくは、山仕事の人々が合理的なルートに道筋を着けていたのだと思う。そんな人々が居なくなってしまった。俺のような素人がこのルートをいつまで辿れるのだろうか。