行った日:2014.7.13
目的地:吉見観音、ポンポン山、川幅日本一
コース;東武東上線東松山駅=バス=百穴入口(8:15)~岩室観音堂~吉見百穴(8:30)~北向地蔵(8:50)~吉見観音・安楽寺(9:15)~八丁湖(9;40)~黒岩横穴墓群(10:00)~高負彦根神社・ボンボン山(10:30)~荒川土手(11:10)~糠田橋~JR北鴻巣駅(12:50)


「山と渓谷社・新分県登山ガイド・埼玉県」に「ポンポン山」なる項が設けられている。標高は30mとでている。恐らく、この手のガイド本で扱われる山としては、最低標高争いでかなりの上位に食い込むはずである。

ちなみに、過去に大阪府高槻市のポンポン山に3度ほど登っている。こちらの標高は、今調べたところ678.7mもあった。どちらも、山頂付近で足踏みをすると、ポンポンと音がするとされている。高槻市のポンポン山は、確かにポンポンと音がした。はたして、埼玉県吉見町の方はどうなのか?


東松山の駅でクソをして、歩こうかと思ったが、余りのクソ暑さにアキレ、バス停に向かってしまった。「鴻巣免許センター」行きのバスに乗って、180円で「百穴入り口」バス停。市野川を挟んで、武蔵松山城祉のこんもりした森が見える。

その森の際にあるのが、


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岩室観音。この山門をくぐっても松山城祉へ行けます。


車道を挟んで、


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吉見の百穴。入場しようと思ったが、開場まで10分待ち。10分が待てなかった。



所で、山渓社の分県ガイドでは、ガイド地図と2.5万図が一致せず、いったいどうやって歩けば良いのかが、ハッキリしなかったのである。ポンポン山の位置すら、正確に読みとれていなかった。


吉見百穴の入場口の横にウォーキングコースの案内と、薄茶色の案内ポールがあった。どうやら北向地蔵なる所へ向かえばいいらしい。薄茶色のポールには「北向地蔵→」が示されていた。昨晩考えていたコースとは異なるが、薄茶色のポールに従う事にしよう。


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吉見百穴を巻くように薄暗い森の道がつづく。


やがて畑地と民家が現れる。二車線道路に突き当り、薄茶ポールに導かれて左折した。しばらく歩いたが、薄茶ポールが現れず少々アセル。住居標示も無く、「ここは何処」と言った感じ。磁石も無し、太陽も出ていないので、どの方向に進んでいるのか判らない。

「吉見観音・八丁湖」の看板があったと思ったら、そこが北向地蔵だった。正面に八坂神社。ここを右折。蒸し暑いのぉ~。太陽が出ていないだけ救われているのか?

JAがあって、グチャグチャと曲がってうっそうとした森に向かうと、


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吉見観音・安楽寺があった。なかなかの風情である。カエデが結構あるじゃぁないの。ムフフッ・・・。
秋が楽しみになってしまった。


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安楽寺三重の塔。安楽寺は七〇〇年代に創建された古刹だそうだ。


戦国時代、上杉氏と北条氏の争いに巻き込まれて、大伽藍が全て焼失したそうだ。現在建っているのは、いずれも江戸時代に再建されたものとの事。


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安楽寺に咲く。


安楽寺の山門から石段を下り、安楽寺を巻くように進むと、八丁湖が見えてきた。


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八丁湖。



八丁湖の湖畔を歩いていたら、小雨が降ってきた。森が深くなり、濡れる事はなかった。

谷間に入ると、向かいの斜面に黒岩横穴墓群が見えてきた。草を掻き分けそばまで行ってみたが、草に埋もれかかった幾つかの横穴があった。穴群の規模は吉見百穴よりも大きいそうだ。

薄茶のポールに導かれて、車道や薮っぽい道を歩いて、「ポンポン山公園駐車場」なる所に出た。薄茶ポールを追って、



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緑の草原が現れ、その先に、



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が、あった。



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高負彦根神社(たかおひこね)。こちらも700年代創建の古社。


神社のすぐ裏の


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岩の高みがポンポン山だった。


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ポンポン山から荒川方向を見る。

山頂から神社に戻る途中、足踏みをすると、確かに「ポンポン」という軽い振動を感じた。


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ポンポン山公園脇にて。


神社の脇の便所でもう一クソ。助かった。

便所前から参道にかけて、地元の人々が草を刈っていた。ご苦労様です。


便所脇に薄茶ポールが「荒川→」を指している。
参道を3~4分下ると、平野に出た。



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ポンポン山の全貌を仰ぎ見る。古代、荒川はポンポン山の基部を流れていたそうだ。


「荒川→」が要所にあり助かる。


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大粒の雨が降ってきた。傘をさして歩く。


そして荒川の堤防に着いた。川幅が広く、川の流れは見えない。遠く吉見丘陵が見えた。

雨が降ってきたので、予定変更で、糠田橋を渡る。




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糠田橋より、上流を見る。左荒川。右武蔵水路。(だと思う。)


武蔵水路は、利根川と荒川を結んでいる。


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糠田橋より、下流を見る。遠くかすかに御成橋が見えた。その辺りが、川幅「日本一」との事。ちなみに、吉見町の土手から糠田橋経由で反対側の土手(鴻巣市)まで20分かかった。


橋を渡りきる頃には雨はあがったが、一度萎えた心をたて直す事ができず、JR北鴻巣駅に向かう事にした。



本コース、夏向きとは言い難いが、なかなかの好ルートであった。