山行日:2014.5.4
目的地:窓明山
コース;保太橋沢左岸・巽沢山取り付き(6:00)~道捜し~巽沢山(7:30)~1260m付近・シール登高(8:20)~家向山西峰(9;30)~(12:10)窓明山(13:10)~(13:30)家向山西峰鞍部(13:40)~家向山西峰(14:00)~巽沢山~保太橋沢・国道(16:00)


いろいろと、迷った挙句に窓明山に向かった。2011年に滑って、あまりにも快適だったのが忘れられなかったから。


国体コースの記念碑の所に車を停めた。保太橋沢を渡ったすぐの所にある一本の杭が巽沢山登山道の目印だ。
少々藪っぽいが、道ははっきりしているはずであった。杭から30秒で、倒木などが多く道を失う。リュックにくくりつけたスキーが木に引っ掛かり難渋する。上を見ると赤いペンキが塗られた木が2本見える。取り敢えずそこに向かった。なんとなく道様の感じを見つけ進むも、崩壊地があり道様も失せた。崩壊地の下に出てみた。崩壊地の右手にしっかりした道を見つけた。この崩壊地国道から数十mである。全く進んでおらん!多分この3年の間に出現した崩壊地であろう。

まだ良く踏まれていない道のようだった。やがて古い木段が現れ、巽沢山への道と確信できた。
巽沢山の登りは急である。スキーが木に引っ掛かりママならない。
傾斜が緩むと雪が現れた。恐らく、上部で雪は切れ切れだろうと思い、そのままズックで歩いた。雪は硬く靴が滑る。


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巽沢山付近にて。


ようやく巽沢山に着いた。巽沢山山頂付近はやっぱり雪が消えていた。ここから家向山西峰ピークを目指す。尾根のサイドには雪があるのだが、尾根上は中々雪が繋がらない。
1260m付近のブナ林でスキー登高に切り替えた。あ~ぁ、肩が楽になった。

高齢の方が早くも山を降りてきた。前日窓明山から丸山岳に向かったそうだが、坪入山手前のブッシュにつかまり撤退との事。


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家向山西峰に繋がる尾根に合流。右奥の尾根を登ってきた。


家向山西峰から伸びる尾根との合流直下は急斜面に見えたので、雪庇の下を左に迂回して尾根に乗った。


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ここからは、三岩岳が大きく望まれた。


広い尾根を家向山西峰を目指して登った。


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家向山の雪庇。


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家向山西峰に到着。左三岩岳、右窓明山。



ここから、一旦下りとなる。シールを貼ったまま、カカトを固定せず滑った。オープンなバーンは何とかこなした。ブナとブッシュが現れ、おまけに急斜面。コントロールを失い転倒した。ムムッ、止らん。
ブナの木が目の前に。とっさにスキーを揃えブナの木に足の裏から激突した。そして根開きの中へ落ち込んだ。

ムムッ脱出できん。右足のスキーが異常なほどにたわんでおる。取り敢えず足は折れていないが、スキーが折れたら一大事。そお~っともがいて、何とか脱出した。

ここから臆病風が吹いて、スキーを脱いだ。スキーを担いで急斜面を下る。前回は何とかこなした所なんだがなぁ~。落ち込む。

鞍部で再びスキーを着けて登る。



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雪庇脇に無数の亀裂が走っていた。


やがて、見事なブナ林となる。ぜーぜー言って登っていると、これまた高齢男女4人組が降りてきた。こちらも丸山岳を目指し、窓明山でテン泊したそうだ。昨夜、大雨と強風に打たれ撤退との事。撤退とは言え、皆様凄いもんです。


やがて、ブナ林が切れると、尾根の頂稜部が灌木藪となる。藪を避け山腹進む。山腹の一部にブッシュが現れ、少し下ってまた登る。この登り返しで、シールが後ずさり。ムムッヤバイ。体を倒して、スキーを平行にして、何とか止った。谷におっこっちゃうよ~。雪が緩んだせいなのか?ここでも再び臆病風が吹いて、スキーを脱いだ。辛い登りになった。

尾根に復帰して、またまたスキーを履いた。

もう、バテバテだった。


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山頂は近いが、ちっとも前に進まない。



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やっと着いた窓明山山頂から三岩岳。


グーの音も出ないほど疲れた。
3年前でも5時間を要したが、今回はそれを上回る6時間超となった。これはマズイですよ。自から呆れるホカないだろう。

真っ青な青空のもと1時間ほど休憩。が、疲れは取れない。
誰も現れない。
少し遠くが白けてきた。

さぁ、帰りましょ。滑りにも一抹の不安があるが、とにかく滑降モードに切り替えて滑り出す。



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山頂直下で、足を引っ掛ける。汚いシュプールになった。



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溶けだした赤城シグレを蹴散らして! 快適だぁ~。



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白く輝いているシュプールは他人様のもの。前日誰かが滑ったのだろう。俺のは黒くて野太い。



疲れているとは言え、家向山西峰鞍部まで実質30分とかからず滑り降りた。
しかし、ここからの帰りは、長く苦しかった。



GWの山遊びもこれでお終い。矮小化した計画すら、こなすのがヤットという状況にアセリを感じてしまったのだ。