山行日:2013.11.3
目的地:女峰山、四本龍寺
コース:霧降高原(5:30)~赤薙山(7:10)~赤薙奥社跡(8:00)~ヤハズ(8:30)~一里ヶ曽根(9:00)~(10:10)女峰山様(10:15)~(10:55)唐沢宿(11:10)~箱石金剛(11:40)~(12:15)遙拝石(12:35)~八風(12:35)~白樺金剛~水呑みの碑~稚児ヶ墓(13:50)~殺生禁断碑(14:10)~行者堂(14:35)~四本龍寺(15:10)~東武日光駅(15:35)


今年の正月休みに鳴虫山から滝ヶ原峠への尾根道を歩いている時に、発作的に日光連山(大谷川流域の山々)の周回を一年かけてやってみようと思い立ってしまった。もちろん、日光修験三峯五禅頂の夏峯ルートを視野に入れての事だ。
途中、春の試験に落第したと思い秋の再受験に向けて山遊びどころではないなと思っていたが、思いがけず合格通知が届き再び歩きはじめた。周回は9月中には終わるかと思っていたが、土曜出勤や天候がおもうにまかせず、この日まで引きずってしまった。

最後の女峰山様は、長丁場。黒岩尾根往復を考えていたが、ここまで時季が遅くなると昼間の時間が少ないので鈍足のおいらには無理である。日帰り可能なのは霧降~黒岩尾根だった。但し、15:45までに日光駅に辿り着かなければならない。車の回収が必要なのだ。


霧降高原に来たのは10何年かぶりである。その時は、電車とバスでやって来て9:00頃から歩いて田母沢のバス停で16:00代のバスに乗っている。う~ん、体力の衰えは確実に進行している。

辺りの様子は以前とは全く異なっている。暗くて何処が登山口か判らなかった。自販機の光が見え、吸い寄せられるように缶コーヒーを飲んだ。若いアベックが目の前を通り過ぎていく。そして、軽い音をたてながら階段を登って行った。
おいらも階段に近づき、そばの案内板を見た。どうやらこの階段が今話題の階段のようだ。


ヘッドライトを灯し、階段を登った。300段くらいでバテた。アベックが途中で写真を撮っていた。
すでに夜は明けていた。


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階段を登りきった。30分を要した。標高差約300m。このペースで登ったら死んじゃうよ。


高原山は晴れているが、こちらは高曇り。風は強いが、寒気はそれほどでもない。


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あれ、同じような写真を繰り返してしまった。栗山ダム?がヤケに目立つ。



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紅葉はすでに終わり。


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女峰山様が見えてきた。


山頂とも思えない赤薙山を通過。赤薙奥社跡で一服。その先の下りはヘコたれるよな~。


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一里ヶ曽根付近から赤薙奥社跡下の崖をみる。


以前、シッタカをコイテ、当ブログで「霧降コースからは崖は見えない」と偉そうに書いてしまった事があるが、大間違いでした。


思いのほか、細かいピークがありバテバテとなる。強風に鼻水を飛ばしながらの歩きとなった。
足音が聞こえたので振り向くと、青いウインドブレーカーを着たオバチャンだった。アッと言う間も無く姿が見えなくなった。


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やっとこさ着いた女峰山様。

山頂にはオッサンが一人。青いウインドブレーカーのオバチャンは何処に去ったのだろう。
山頂は風が強く、一段下の所で一本吸ってオサラバ。


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唐沢の宿で、握り飯2個を食う。

15:45に日光駅に着かなければとの思いのせいか、行動はセワシない。かと言って、歩きが早くなる訳でもないのが悲しい現実。


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箱石金剛到着。この屋根、以前からズレていましたっけ?


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遙拝石到着。


今回は時間が無く、前女峰はカット。ちょっと心に引っかかる。


八風の下から五葉ツツジの紅葉が点在するも、茶色く枯れてしまった木々が目立つ。


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唐松は元気。


白樺金剛、水呑みの碑を通過。


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おおっ、突然的に青空が!


唐松林の森から笹とツツジの斜面に出ると、東の空が晴れていた。


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一人はしゃいでいたら、5,6人グループが登ってきた。ウヘッ、お恥ずかしい。


稚児ヶ墓で一服。ツツジの森から杉林へ。多くの木が倒れていた。今秋の台風の影響は大きそうである。


殺生禁断碑を横目で見て通過。


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行者堂着。

ここから、西参道ではなく左手の石畳み道へ下った。

石畳み道へ下ってみると杉の巨木が2箇所に渡って倒れていた。滝尾神社のすぐ下である。現在石畳み道上部は通行不能。車道へ出た。


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日光山内。

車道を下り、開山堂を見て右の道に入り、つきあたりを左に少し行って、右に曲がり、駐車地を突っ切るように進み、突き当りを左へ行って、勘を働かせ右に行ったら幼稚園が左手にあり、幼稚園の下の怪しげな道を左に行ったら、


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四本龍寺に着いた。


神橋から日光駅までの人混みは凄かった。掻き分けるように先を急いだ。

大笹牧場行き最終バスの10分前に駅に着いた。




そして、明日は中禅寺湖南岸の紅葉を見ましょうと、携帯で天気を確認。ヤヤッ、雨予報である。残念だが、このまま帰る事にしよう。

判っちゃいるけど、大渋滞に巻き込まれ帰宅は遅くなってしまった。





なにはともわれ、11ヶ月を要した日光連山周回の旅が終わった。日光修験三峯五禅頂夏峯ルートを意識してのものだったが、いろいろと不十分な点があった。一応不足な点を記録しておこう。

①茶の木平からの下りは現在の登山道を利用。
②今年は中禅寺湖南岸を歩いていない。
③大和田沢から黒檜岳へ登っていない。
④今年はヤジノ沢右岸尾根を登っていない。
⑤於呂俱羅山の下りは現在の踏み跡を利用。
⑥山王帽子山の登りは現在の登山道を利用。
⑦御沢金剛峡は今年未訪。
⑧大真名子山の登路は別ルートをとった。
⑨小真名子山の登路は別ルートをとった。
⑩男体山山頂から弁ノ石には行っていない。
⑪大多和宿へは、林道から最短距離で訪れた。志津からの直接コースは未踏。
⑫女峰山の下りは現在の登山道を利用。
⑬今年は前女峰山へ登っていない。
⑮今年は掛合宿に行っていない。

特に③と⑧は心残りであった。
まぁ、性格がいいかげんなのでこんなものだろうと思う。
そして、こんな事を考えつかなければ良かったとも思うのであるが、同時に冬峯を含め六巡もされたという池田正夫氏の凄さをヒシヒシと感じてしまうのである。