山行日:2013.9.22
目的地:竜池の宿、金田峠・深山之宿跡
コース:念仏平避難小屋(前夜泊 5:20)~山王尾根入口(5:40)~2274m峰(5:50)~2207m峰(7:10)~2130m圏(7:30)~2193m峰(8:30)~1971m峰(10:00)~(10:30)金田峠付近・深山之宿跡(11:45)~金田峠~1949m峰(11:30)~於呂俱羅山(12:30)~山王林道(14:00)~山王峠(14:20)~光徳(15:10)


本コース2011年8月に辿った事があった。その時は、2193m峰の下りで東側にコースをはずし、復帰に手間取り、金田峠の石祠探しに時間が取れなかった。今回はどうしても金田峠の石祠を発見したかった。

金田峠の石祠は永正15年(室町時代)奉納の日光修験道三峯五禅頂に関わる金剛堂との事。日光山中に現存・発見されている室町時代の石祠はここ深山之宿と男嶽の宿(ネギト沢のコル)の二基である。
日光市史によると、日光修験道の峰修行の研究は「現在登山道が無く、専門家による実地調査ができない」とされている。

永正年間の歴史年表をみると、古河公方の内訌に宇都宮氏が大きくかかわっている。また、宇都宮氏は蘆名氏との抗争で領地を拡大。佐竹氏との戦いでも勝利をおさめている。日光修験道にも勢いがあったに違いない。

素人のおいらが、金田峠の石祠をただ見たからと言って何の意味も無い。何の意味も無いのにしたがるのが趣味であろう。ただ、自己満足の世界があるだけだ。

などと、ホザキつつ。
朝3:30に目覚めた。月の光が窓から差し込んでいる。かたわらのタバコが目に入り一服。そして2度寝。ホザイた割にはこのテイタラク。


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念仏平避難小屋の2階の窓から。5:00頃。男体山が見えている。


4:00起床。
ドンベイのナントカカントカという炊き込みご飯、ケンチン汁を食う。クソをして、コーヒーを飲んで出発。


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おおっ、晴れている。取り敢えずこの天気が続いてチョーダイ。


山王尾根入口の看板から藪入り。


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のっけからこんな感じ。前途が思いやられますなぁ~。



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2274m峰を越える。

2274mを越えると、なんだか前回と様子が違う。なんか笹に勢いが感じられない。季節柄なのか、年較差なのか?石楠花は健在。今回はGPSを携行した。GPSを持っていると大胆に尾根をはずして藪を避ける事ができる。GPSのご利益は大きい。ただスイッチは入れたくないんだよなぁ~。

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なんか、嬉しくなるような上天気。温泉ヶ岳の脇に白根山がチラリ。


そして、なんと、尾根の北側に踏み跡を発見。ムムッ、鹿道には見えん。ただ、踏み跡は断続的なものだった。

竜池の宿も前回未見。恐らくだいぶ近づいているはず。尾根の北側を辿る。ヌタ場が数か所に点在。これは違うよなぁ~。と思っていたら・・・。


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推定竜池の宿か?

水の涸れた湿地が現れた。上下2段になっていた。「全踏査 日光修験 三峯五禅頂の道」によると「水草のゆれる池塘」とでていたような気がする。池塘では無く湿地ではあるが、位置、規模からここが推定竜池の宿であろう。

竜池の宿から一段上がった小ピークから2207m峰はすぐだった。2207m峰は2つのピークを持つ。ここの下りはやや難しいが、今日は天気が良く2つのピークの間から2193m峰を正面に見て下れば良いだけだった。やがて左手に尾根型を感じ、そちらに移った。

2130m圏にも2つのピークがある。今回は2130mピーク手前で右折。ここは判りやすい。
あとは、ひたすら2193m峰を目指す。

2193m峰に到着。ここまで順調だ。
アレッ、前回見た2つの赤テープが見つからないよ(汗)。
ここの下りで一度大失態をしているので不安感が募る。取り敢えず磁石をセットして下りはじめる。東側に行かないように気おつけたが、いつの間にか両側に見える森の方が高く見えるじゃぁないの!う~んGPSのスイッチを入れてしまった。見るとチャンと尾根に乗っていた。クソツタレ!
しかし、一度見てしまったGPSは手放せなくなった。その後もハッキリしない地形が続き、尾根がハッキリしたかと思うと密藪だったりして。

昔の修験者達はどうやってここを正しく下ったのだろうか?恐らくは大先達が秘伝の地図を油紙にでも包んで笈の中に大事にしまっておいたのか?ナタメでも打ち込んでおいたのか?

取り敢えずGPS様様で、2193m峰を下りきった。

1971mを越え、傾斜が緩むといよいよ金田峠の一角に入る。半返し縫いのように歩く。進んでは戻り、木の廻りをグルリと一周したり。
そして、前方にいきなり石祠が見えた。

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おおっ、ついに発見したドォ~。金田峠付近・深山之宿跡に佇む、石祠。


深山之宿に辿り着いた修験者一行は、ここで3日間滞在。灌頂の儀式を行う。灌頂とは大先達の任命を行う事と思われる。

全て、池田正夫著「全踏査 日光修験 三峯五禅頂の道」の請け売りでした。


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せっかくなので、もう一枚。


金田峠の石祠周辺は、大きく刈り払いがされていた。おかげで、簡単に見つかったと言う次第である。前回は笹の勢いがもっと凄く、尾根上数mという至近にも関わらず見つけられなかったのである。


石祠の一段下には埋もれかかった石段が見えた。石祠の側面と内側に陰刻らしきものが感じられたが、全く読めなかった。
石祠はどこを眺めているのだろうか?深山巴の宿か?横根山か?などと妄想を巡らしつつ、不謹慎にも石積みに腰を下ろし焼きソバパンに食らいついた。
笹原を少し南に分け入ると緑がかった刈り込み湖が見えた。


はて、気が付くと雲が異常に厚く覆い始めた。。二度と来る事は無いかも知れない。名残惜しくもここを去るしかあるまい。

石祠から金田峠には踏み跡様が出来ていた。1949mへ向かう。笹の急斜面にバテる。


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緑がかった刈り込み湖。こんな色していたっけか?



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1949m峰到着。ここは本コース一の展望地。今日辿った尾根を振り返る。左奥温泉ヶ岳~2207m峰~2193m峰。


笹原の1949mに到着。水のガブ飲み。いやはや、早く帰らないと雨に打たれそうな気配。


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1949m峰から於呂俱羅山に向かう。


前回楽勝で登れた於呂俱羅山だったが、今回は藪につかまった。右往左往の末、ようやく於呂俱羅山に到着。ちょっとしたルート取りの違いによりこうも違うものかと思う。

於呂俱羅山の急斜面の下りは嫌だ。ケツを着きながら下る。最後は笹で尻セード。

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小岩峰で一息入れ、山王林道へ下った。

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平和な山王峠ではお嬢様2名がご休憩。



そして、とびきり平和な光徳牧場に帰着。


とても満足な2日間であった。