山行日:2012.10.21
目的地:社山南東尾根
コース:銅親水公園(6:10)~社山南東尾根取り付き(7:20)~1564m(9:30)~(10:30)社山(11:00)~1568m(11:40)~1182.3m(12:40)~久蔵雨量観測所(13:20)~1020mへ登り直す~久蔵沢の林道(14:10)~銅親水公園(14:40)


秋、阿世潟峠から社山に登る道すがら、足尾側に点在する真っ赤な紅葉に見とれていた。あんな尾根を登ってみたいなぁ~と、思ってはいたが、無理だろうなぁ~との思いがあった。

そんな折、たそがれオヤジさんがいとも簡単に登られた。社山南東尾根と命名された。その後ななころびさんが登られているが、他にネット記事にヒットしない。たそがれさんの記事の書き込みによれば足尾のRRさんはすでに登られている様子。

要するに、こちら方面の猛者の方々が登られているだけのようだ。危なかったら必ず引き返そうと心に決めてでかけてみた。

銅親水公園の駐車地に車を入れる。他に誰も居なかったがすぐに羽根のついた車がやってきた。靴を履き替えおもむろに出発した。広場でウワサの女性お二人が四股を踏んでいた。朝のご挨拶をし、すり抜ける。
久蔵沢の林道から途中で左の枝林道に入り込む。尾根を廻り込んだ所で取り付こうと思っていたが、ススキ藪がうるさいので、少し戻って社山南東尾根に取り付いた。グズグズであったが、尾根に乗ると藪も無く歩き易すかった。

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すぐに、石塔尾根が見えた。中倉山直登コースを目で辿る。目で辿るだけ。とても行けませんです。

天気は良いのだが、時折雲が太陽を遮る。


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ウワサの細い尾根。足を掛けたら石が崩れたので、いそいそと右手に下り巻く。

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草原に出た。気持ちの良い所。肝心の紅葉が無いので心配になる。


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おおっ、紅葉だ。

登るにつれ、灌木(ツツジ)紅葉が激しくなる。ウヒヒヒッ・・・。一人ホクソ笑む。


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ここで、鼻血が出た。鼻血と相まって益々赤くなった。

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ツツジ紅葉は、陽が射さないとまっ黒け。雲が去るのを待ったりしているうちにどんどん時間が過ぎていく。

おまけに強風が吹きだした。帽子が飛ばされ久蔵沢の方へ飛んで行った。

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歩きはじめの銅親水公園は、はるか下になった。

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おおっ、中禅寺湖ではないか!阿世潟峠の低いタワミの間から見えた。

そして、斜面が急になった。かなりキツイ。上からチリンチリンが聞こえたら、社山の僅か東で南岸尾根に飛び出した。

社山南東尾根の秋は、思っていた通りの美しさだった。ルートとしては、下部の短い岩場がイヤラシイが、あとは急なだけ。迷う所は無い。体力勝負の尾根だった。

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社山の僅か西の草原。驚くほどの人々がいた。

ここで、こんな大勢の人は見た事がない。社山に人気がでたようだ。嬉しいやら、少し悲しいやらで、複雑な心境。

7のカップラーメン醤油味を食っておさらば。南尾根の出だしで磁石をセット。

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モミジ越しの中禅寺湖南岸尾根。大平山と黒檜岳が良く見える。

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半月山。

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1182.3m付近より赤倉山を望む。

そして、磁石の方向に注意して尾根をくだると、前回見なかった久蔵雨量観測所の建屋に辿り着いた。ここから直接下るルートはないんかい!捜したが、適当なルートが見つからず、1020mまで少し登り返した。
1020mで再び磁石をセットし急な小尾根を下った。途中、久蔵雨量観測所用のルート標識を見つけ、これを辿る。やがて観測所ルート標識を見失った。すでに傾斜が緩んでいたので、磁石の方向に下る。すぐに久蔵沢の林道に降り立つ事ができた。

銅親水公園の自販機でお茶を買っていたら、「ぶなじろうさんではありませんか?」と声を掛けられた。おおっ、足尾のRR氏さんではないか。朝見かけた羽根つきの車がRR氏のものだったのだ。
RR氏は、本日仁田元沢から塔ノ峰に行ったそうだ。その他近況などをお聞きした。相変わらず、驚くべきコースを徘徊されているご様子だった。たそがれさんのキレット越えにいたく感心されていた。
ちなみに、「この周辺で素人が行けるコースはないか?」と聞いたら、「備前盾と仁田元沢と松木沢ぐらいで、あとは無し」との事。
取り敢えず、お元気そうだった。

RR氏との再会で気を良くし、長い帰り道もさほど苦にならなかった。