山行日:2012.4.29
目的地:三岩岳
コース:小豆温泉のスノーシェッド手前(国体コース記念碑)(8:10)~無線中継所(8:30)~1160m付近・スキーを履く(9:30)~1308m峰(10:00)~1699m付近(11:50)~(13:15)三岩岳(14:20)~避難小屋(14:30)~1160m(15:10)~国体コース記念碑(16:20)

今年のスキーシーズンの土曜日は天気に恵まれなかった。その分GWで取り返してやるのだ、と思っておったが、4/28出勤、5/1、5/2出勤となり、結局、ぶつ切りのGWとなる事が判明。スキー行脚の旅はお預けとなった。

当初の行脚計画の第一弾、以前3月初旬に敗走した三岩岳には行っておきたかった。昨年行ったお隣の窓明山が余りにも良かったので、2匹目のドジョウを狙ったわけである。徒然草子さん曰く、「ザラメ祭り」との事。期待はさらにたかまった。

所が、行く前々日あたりから頭痛と咳が激しくなった。薬剤師が「良く効くが、便秘をする」という買い薬を飲んでいた。前回この薬を飲んだ時は全く便秘の症状は現れなかったが、今回は便秘気味になった。ユル腹のおいらが便秘にになるなど、まさに青天の霹靂。

朝、3:30に自宅を出発。上河内SAでトイレに入るも、出るものが出ない。山王峠手前横川Pでトイレに入るも出ない。ムムッ・・・、まずい。咳だけは出ている。咳止めを飲んだ。
小豆温泉スノーシェッド前に着いた頃、ようやく便意を催し、仕方なく桧枝岐スキー場の便所に向かった。しかし、満足のいく結果とはならなかった。

国体コース記念碑がある小広い路肩に駐車。2台の車が停まっていた。後から地元ナンバーの軽トラがやってきた。オッサンが降りてきて、「山スキーかい、こちは熊射ちよ」とのたまわった。

取り敢えず、スキーにスキー靴をセットし、リュックにくくりつけ、布製山靴で登り始めた。尾根に乗ると雪は全くなかった。

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その変わり春の花が迎えてくれた。細尾根の両側は花壇の様相を呈しているほどだ。

スキーが木の枝に引っかかり歩きにくいこと。早くスキーを着けたい。

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おおっ、三岩岳が見えるではないか。

やがて、細枝の樹林で雪が現れる。もう少し上にいってみよう。1160m付近でスキーに履き替えた。壊れかけの布靴はポリ袋に入れ、木の根元の笹の中に置いておいた。

異様に暑いので、手袋と上着は脱いだ。帽子だけはかぶっておいた。以前、毛の無い頭頂部がまる焦げになってえらい目にあっているから。

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このあたりより、シール登行。スキーを履くと楽である。

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やがて、ブナ林となる。空は明るいねぇ~。

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しかし、三岩岳は全然近付かないじゃぁないの!

1308mピーク付近では、大勢の方々が三々五々に休憩中。御池~大杉岳からの縦走だそうだ。凄いねぇ~。ついでに、スキーの先行者2名がいる事を教えてくれた。

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ブナ林はどこまでも続く。

ブナ林の中で爺さん二人組が寝転がっていた。大戸沢岳から回ってきたそうだ。皆様凄いよ!

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窓明山。いい山だったが、家向山の登り返しがキツかった。

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三岩岳。まだまだ遠いよ~。

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三岩岳避難小屋は雪の中。2階の窓から入れるとの情報もあるが、どうなんでしょう?固くとざされていたような感じ。

三岩岳避難小屋に着いた頃はバテバテ。すでにポンジュース500mlを飲み干し、なっちゃんリンゴ味350mlに手を着けていた。
夏登った時は、ここから山頂まですぐだったような気がしたが、とんでもなく長く感じられた。

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先行者の方。

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おおっ、ずっと見上げておった三岩が下に見えた!

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ようやく山頂に到着。5時間5分を要してしまった。疲れたぁ~。

山頂には、先行者御二方がいらっしゃった。日立の方と須賀川の方であった。須賀川の方が山頂で放射能を測定しておった。ここは、大丈夫だそうだ。自然、昨年の震災の話になる。御二方とも気さくな方で、長話となる。日立の方は吾妻からの転戦だそうだ。うらやましぃ~!

日立の方が手袋を忘れた話になり、おいらがスキーを忘れた話をすると、なんとその記事を読んでいたそうだ。コッパズかしいねぇ~。

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あのあたりが、三岩岳の最高点だろうが、今日はこれ以上登れんワイ。三角点峰到達で充分満足。

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南会津の山々。こちら方面は全く判りません。

所で、朝、出の悪かったヤツが、ここで出たいと主張してきやがった。

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日立の方、滑降開始。

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須賀川の方、滑降開始。

御二方ともあっという間に豆粒のようになった。
そして、おいらは排泄欲を満たした。

少し水蒸気が増してきたが、天気は持ちそうだ。おいらも滑りだした。

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気温が異常に高く、ザラメ祭りとはいかなかったが、快適なシャーベットをたらふく頂いた。

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窓明山を横目に、快適な滑降が続く。

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最低スキーヤーでも、そこそこのお絵描きができた。

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そして、アッと言う間に三岩岳山頂は遠ざかった。

1308mは右から巻いた。巻きそこない、小尾根に引き込まれるもすぐに復帰。
山靴デポ地の1160mに到着。山靴を入れたビニール袋が無い。あたりを捜しまわったが見つからなかった。あんな汚い山靴を持っていく奴がいるのだろうか?靴紐のリングが両側とも3個はプチ取れているし、きっと臭いに違いない。熊がくわえて行ったか?

山靴を諦め、スキー靴で下る。この400mの下降はこたえた。へろへろで国道に降り立つと、山頂で一緒だったお二方が車を出す所。御挨拶をして別れた。

三岩岳は滑りやすい山だった。
ソバでも食って帰ろうとしたが、どこもすでに締まっていた。今市でラーメンを食い、咳込みながら帰宅した。