山行日:2010.1.2~3
目的地:奥多摩三山縦走
コース:数馬(10:10)~三頭大滝(11:10)~(12:10)三頭山中央峰(12:30)~鞘口峠(13:10)~月夜見第二P(14:20)~小河内峠(15:00)~惣岳山(16:00)~御前山(16:20)~(16:40 泊)御前山避難小屋(7:00)~鞘口山(7:50)~大ダワ(8:15)~(9:30)大岳山(9:50)~芥場峠(10:30)~日の出山(11:45)~(12:40)麻生山(13:00)
~琴平神社(14:40)~武蔵五日市駅(15:30)


二十才前後の頃よく行った大岳山に行ってみよう。30数年ぶりの再訪となる。どうせ行くなら、まだ行ったこと無い三頭山と御前山を加えよう。

武蔵五日市駅発数馬行きの二番バスに乗り込んだ。乗客は少ない。登山者は他に三組ほどか。
数馬に着くと、あるはずの「都民の森行き」のバスが無い。他の登山者に聞くと、「この時季、ありませんよ」との事。あせった。日の短いこの季節、御前山にたどり着けるのだろうか。とりあえず歩き出す。


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三頭の大滝。おおっ、半分凍っている。

ここまで、荷が重いせいか、思うように足取りは進まない。昭文社のコースタイムをキープするのが精一杯。こうなると、休憩は許されないことになる。16:30を過ぎると、近視・乱視・老眼・鳥目のおいらは歩けなくなるからだ。今日の目的地、御前山避難小屋までは、ぎりぎりのコースタイムだ。


整備された沢沿いの道を行く。すでに、何人か降りてくる。


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やがて、沢音が消え、氷河となる。御前山の水場は凍っていないだろうか?そんな心配も沸いてくる。

尾根に出ると、樹間から富士山がちらりと見えたが、雲がまとわりついている。富士の眺めが良いらしい三頭山西峰は、この際巻いた。

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三頭山中央峰着。

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中央峰の先に見晴台があった。左御前山、右大岳山。御前山は遥かに遠く見える。ここで、握り飯をガツガツ食って出発。

都民の森の道が交錯し、道は何が何やらよく分からないが、取り敢えず「登山道」なる標識を進む。鞘口峠をやり過ごし、風張峠を目指すが、風張峠は知らぬうちに通り過ぎる。車道に出て、月夜見山を割愛し、月夜見第二駐車場に到着。やばい。時間は押している。最早休憩は許されない。

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防火帯なのか、広々した尾根を行く。のんびりと歩きたいところだが、先を急ぐ。とはいえ、鈍足が早まることは無かった。

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たまに、山で見かける。これって何!

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小河内峠着。小説、日蔭の村を思い出す。

さて、ここから御前山の登りだ。標高差350mは、結構こたえるだろうな。
案の定、こたえた。登れども、登れども着かない。荒川前岳の登りを思い出した。それよりは、はるかにましだろうと言い聞かせて登る。


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ようやく、前衛峰惣岳山にたどり着いた。なんとか、日暮れ前に着けそうだ。

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御前山の肩より。六つ石山の右手に、おいらのアイドル三つドッケと蕎麦粒山が見える。嬉しいな。

長い登りも、あと一息のようだ。遠くの山々が夕陽で赤くなり始めている。


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ついに、御前山に到着。日は、三頭山に沈みかけている。


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御前山避難小屋に到着。水は凍らずに流れていた。この上なく、ラッキー。


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日はすぐに暮れた。町の灯りがすさまじい。

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サッポロ一番醤油味、モチ2個、魚介ソーセージ1本、シーチキン、トマトスープ、ワンカップ1本を腹に納めてご就寝。18:30だった。

夜間、小屋周辺は、物音が激しかった。
「カーン」「ポカン」「ギギギー」「ドンドン」 不自然な音がするのだ。一人寝の避難小屋でこれは怖い。かめ・ふーさんが現れたらもっと怖い。一杯水の人の恐怖がヒシヒシと偲ばれた。

幸い、寒さでそれどころでは無くなり、ホッカロンを抱いて眠りに着いた。


つづく。