山行日:2009.11.1
目的地:瑠璃殿から滝が原峠の尾根
コース:東武日光駅(8:30)~瑠璃殿(8:55)~鉄塔(9:25)~869m峰(9:45)~897m峰(10:05)~化星の宿(10:20)~合峰(10:50)~(11:05)鳴虫山(11:40)~合峰(11:50)~969m峰(12:40)~滝が原峠(13:10)~やしおの湯~化け地蔵~神橋~東武日光駅(15:00)


鳴虫山に登るのに、6月に偵察を行った。世の中広しと雖も、鳴虫山登山でわざわざ偵察を行った者は少ないだろう。おいらはやはり変人の部類に入るのかもしれない。

偵察の結果、鳴虫山の取り付き点の候補は、

1.瑠璃殿脇
2.日光市総合庁舎裏の戊辰戦争関連のお墓
3.日光金谷ホテル裏庭

の三つ。

三峰五禅頂の正規ルートは金谷ホテル裏のようだ。
その後、ネット情報を収集していると、瑠璃殿脇からのルートが面白そうに思えた。イノシシの古い石像に興味を引かれたのだ。
なので、瑠璃殿基点で鳴虫山に登ることにした。

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青線:今日歩いたコース。


東武鉄道快速日光行きに乗り、日光駅に着いたのは8:30頃。バス停に向かうハイカーを横目にとぼとぼと歩き出す。

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瑠璃殿。このヤシロの謂われは知らない。日光市総合庁舎の少し手前にある。

右手の細いふみ跡に取り付く。杉の枝打ちで小道は覆われている。急坂を登ると、すぐに目的のイノシシ像に出会えた。


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すばらしいイノシシ像。苔むした感じがなんとも言えず神々しい。

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神々しいのに、ユーモラス。

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他にもいくつかの石像があつた。

早くもハイライトが現れ、鼻息を荒くして登る。この先何があるのだろう。期待感が高まる。

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日光の社寺が見下ろせる。だいぶ登ったようだ。

869m峰手前の急斜面で多量の倒木に出くわした。周りを観察し、右手の尾根に回りこんだ。鹿道があり、簡単に尾根を移ることができた。しかし、ここから869m峰までは物凄い急登となった。木の根、枝を掴み、なんとか登り切る。
ここからは、細い尾根となり、迷うようなことは無かった。小さな登り、下りを繰り返し、897m峰かなと思ったとき、前方に標識が見えた。銭沢不動尊→への標識だった。その方向を見ると、藪の中に赤/黄の目印が乱打されていた。
ここを下ると、小広い平坦地となつた。左前方に石祠が見えた。

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化星の宿だった。

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石仏でも乗っていたのだろうか。

ここからやや登りとなる。尾根上を行く。道は消えては現れ、現れては消える。ただ、尾根をはずさなければ問題ない。深い藪も無く歩きよい。
やがて、トンでもない急坂となる。恐らく50°はあろうか?と思われる。幸いトラロープが張られていた。それでもヒーコラ言って登る。このようなところが二箇所。これを通過するとやや藪が深くなり、傾斜が緩む。目の前に「入っちゃいけませんよ」のロープが現れた。
ロープをくぐると合峰だつた。ついに一般登山道に出た。

合峰にも石祠があつた。
歩きやすい、登山道を鳴虫山に向かった。


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盛りを過ぎた紅葉を見ながら進む。

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鳴虫山到着。山頂からの女峰山。


山頂には何組かいらっしゃる。
予定より少々遅れている。今日は、15時過ぎから雷雨の予報。急いでで昼飯を食う。

一旦、合峰に戻る。合峰南の小峰のほんのさらに南に、「入っちゃいけませんよ」的ロープが張ってあり、これを目印に入っちゃった。

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ロープの先には、こんな看板も。ここが、滝が原峠へのルートだ。

コンパス、高度計をあわせ、尾根を下る。踏み跡はかすかにある。
急坂を下り、傾斜が緩むと、二重山稜となった。右の山稜におびただしい数テープがあった。右の山稜をゆるく下ると、左の山稜はいつしか谷に消滅していた。

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^平坦地にでると、ここにも石の何かがあつた。この先にも石祠が一つ。

笹薮がきつくなるが、何故か踏み跡が明瞭となる。登りとなり、やがてT字路となった。左右から踏み跡が続いている。地図を見て勘を働かせ左へ行くとピークに出た。高度計は990mを示していた。回りにここより高いピークは無い。三角点を探したが見つからなかった。しかし、ここは969m峰と確信した。気圧が下がっているのだろう。高度計の数値は参考にしかならない。磁石を合わせて下ると、紅白のテープが現れた。踏み跡もかすかにある。
尾根が細くなると、再びT字路に出た。最後の分岐だろう。ここを左の小尾根に入った。すぐに右下に舗装道が見えた。滝が原峠直上まで行くと法面で下れなくなると思い、ここから強引に舗装道に下った。滝が原峠から約100m位の所に降り立った。

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唐松の紅葉を見ながら車道を下る。

長い車道歩きに辟易した頃、やしおの湯に着いた。バス停に行くと多くの人が居た。なんでも12時のバスがまだ来ていないんだそうな。今は13:30。車から降り、温泉に入ろうとしていた人に聞くと、国道は大渋滞だそうだ。
バスを諦め、憾満ヶ淵に向かう。

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紅葉は日光の町で最盛期。


化け地蔵を過ぎ、


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ようやく、神橋に。

四本龍寺に立ち寄ろうかと思ったが、あまりの人の多さに呆れ、そのまま日光駅に向かった。
駅のベンチでビールを飲み、特急券を購入し帰途に着いた。