2009.7.12
目的地:鳴虫山登山口と四本龍寺
コース:東武日光~日光市立図書館~日光市総合庁舎~観音寺~日光金谷ホテル~大黒山~日光金谷ホテル~星の宮~本宮神社~四本龍寺~東武日光
目的地:鳴虫山登山口と四本龍寺
コース:東武日光~日光市立図書館~日光市総合庁舎~観音寺~日光金谷ホテル~大黒山~日光金谷ホテル~星の宮~本宮神社~四本龍寺~東武日光
今年は、梅雨らしい梅雨だ。しばらく山に行っていない。今日も天気はイマイチだ。
山に登る気はしないが、鳴虫山の登山口の偵察に行ってみよう。
三峰五禅頂の鳴虫山回峰ルートが、イマイチ分からない。現地にて確かめることにした。
そして、日光開山の礎となった、古寺四本龍寺にも行ってみたい。
山に登る気はしないが、鳴虫山の登山口の偵察に行ってみよう。
三峰五禅頂の鳴虫山回峰ルートが、イマイチ分からない。現地にて確かめることにした。
そして、日光開山の礎となった、古寺四本龍寺にも行ってみたい。
その前に、日光市立図書館でお勉強をしよう。三峰五禅頂の回峰ルートを確認しよう。
日光市立図書館で、「日光市史」を所望すると、全三巻を出してくれた。一冊あたりの厚さは、10cmはある代物だった。この他に資料編が数冊あった。
古代、勝道上人による日光開山から日光修験が起こり、中世から近世にかけて行われた三峰五禅頂の峰修行とは、
春峰(華供峰)
夏峰
冬峰
の三峰と
秋峰(五組が一日毎に入峰)
の五禅頂のことらしい。
春峰(華供峰)
夏峰
冬峰
の三峰と
秋峰(五組が一日毎に入峰)
の五禅頂のことらしい。
日光市史によると夏峰のルートは、五月晦日出発
星宿~小来川~古峰ヶ原~深山宿~行者岳~大岩山~滝の宿~掛合宿~歌ヶ浜~中禅寺(湖?)南縁~黒桧岳~宿堂坊山~錫ヶ岳~沼田宿~前白根山~白根山~五色山~金精山~金精峠~?~山王帽子山~太郎山~小真名子山~寒沢宿~大真名子山~男体山~大和田宿~歌ヶ浜~小真名子山~帝釈山~専女山~女峰山~唐沢宿~八風~稚児ヶ墓~四本龍寺七月十七日帰着。 と云う途方も無いルート。
星宿~小来川~古峰ヶ原~深山宿~行者岳~大岩山~滝の宿~掛合宿~歌ヶ浜~中禅寺(湖?)南縁~黒桧岳~宿堂坊山~錫ヶ岳~沼田宿~前白根山~白根山~五色山~金精山~金精峠~?~山王帽子山~太郎山~小真名子山~寒沢宿~大真名子山~男体山~大和田宿~歌ヶ浜~小真名子山~帝釈山~専女山~女峰山~唐沢宿~八風~稚児ヶ墓~四本龍寺七月十七日帰着。 と云う途方も無いルート。
夏峰は、「犠牲者がでたため、天正年間に中絶、享禄4年に再興するも、後に廃絶。近世では復興されることは無かった。」とある。
この記述だけではルートの詳細で、なお分からない所が多い。特に
・黒桧岳への登りと下り
・宿堂坊山への登り
・金精峠~山王帽子山間のルート
は、不明だ。
編集者の記述では、登山ルートが無く、遺跡調査ができないとの旨。
・黒桧岳への登りと下り
・宿堂坊山への登り
・金精峠~山王帽子山間のルート
は、不明だ。
編集者の記述では、登山ルートが無く、遺跡調査ができないとの旨。
ネット情報によると、
・黒桧岳の沢筋で石覗の目撃情報あり。但し、近年の目撃情報無し。
・於呂倶羅山西方金田峠近くで多くの方が石覗を確認。
・黒桧岳の沢筋で石覗の目撃情報あり。但し、近年の目撃情報無し。
・於呂倶羅山西方金田峠近くで多くの方が石覗を確認。
日光市史を読みふけっていると、12時を過ぎていた。
あわてて、図書館をあとにする。
あわてて、図書館をあとにする。
日光市総合庁舎の裏手あたりに鳴虫山への踏み跡があるのではないかと、探索する。

粋な造りの日光総合庁舎

粋な造りの日光総合庁舎
総合庁舎の裏手に、戊辰戦争戦没者の墓があった。踏み跡を見つけ登ってみると、

石覗があった。ただ、新しそう。
踏み跡はかすかにあるし顕著な尾根もあるが、間伐の作業道のようだった。
舗装道に戻り、先にある観音寺に行ってみた。ここの墓地裏に「空海自刻の観音」ありとあるので行ってみた。
舗装道に戻り、先にある観音寺に行ってみた。ここの墓地裏に「空海自刻の観音」ありとあるので行ってみた。


千手観音は拝めなかった。
このお堂から藪をさらに進むと、なんと日光金谷ホテルの裏に飛び出した。

金谷ホテルのプールには人影は無かった。
何故か、薄気味悪く退散した。
腹が減ったので、もと来た道を戻り、国道に出て小さな食堂に入った。
店の人に、鳴虫山へのルートを聞くと、神主山からのルートと憾満ヶ淵からのルートを教えてくれた。遺跡のルートは無いかと、さらに聞くと、「知らないが、金谷ホテルのプールの先あたりかねぇ。」との返事。フムフム。
ラーメンと餃子を食って、店を去ろうとすると、「そのコース、行ったら、また店に来てね。」と。「フムフム。」
店の人に、鳴虫山へのルートを聞くと、神主山からのルートと憾満ヶ淵からのルートを教えてくれた。遺跡のルートは無いかと、さらに聞くと、「知らないが、金谷ホテルのプールの先あたりかねぇ。」との返事。フムフム。
ラーメンと餃子を食って、店を去ろうとすると、「そのコース、行ったら、また店に来てね。」と。「フムフム。」
店を出て、星の宮に向かう。

星の宮は想像以上に小さかった。

星の宮の上手に金谷ホテルの正面玄関がある。
金谷ホテルの威光は、おいらの侵入を厳しく排除している。
ホテルの右手に散策路の標示がある。散策路なら文句はあるまい。散策路を進む。
次第に登り道となり、10分ほどで大黒山という山頂にたどり着いた。
金谷ホテルの威光は、おいらの侵入を厳しく排除している。
ホテルの右手に散策路の標示がある。散策路なら文句はあるまい。散策路を進む。
次第に登り道となり、10分ほどで大黒山という山頂にたどり着いた。

大黒山山頂。
山頂近くには、金網で囲まれた金谷ホテルの畑があった。これが行く手を阻んでいる。鹿が一頭、金網越しにご馳走を睨んでいた。写真を撮ろうとすると踵を返して森に消えた。

山頂近くの石像。この他にも磨滅した古い石塔などがあった。
山頂から、別方向に道があったので、ここを下る。すると、何と再び、金谷ホテル裏のプールに飛び出した。

よく見ると、散策順路とあるので、今度は安心して侵入。ではなくて、散策。

順路に従い、建物に侵入。ではなく、見学。
古いスケート靴などがおいてあった。古い写真展示があり、多くの外人がスケートを楽しんでいる様子がうかがえた。
晴れていれば、日光の山々が見えるのだろう。
ところで、ここには誰も居ない。またしても、薄気味悪くなり、退散しようとするが、退路が見つからない。屋内のドアを開け、廊下を進むと掃除機の音が。
「ヤバイ!」という思いが、瞬間した。
緑色に光る「非常口」を見つけ、屋外に脱出!
と、美人従業員と鉢合せ。
「ヤバイ!」
足早にその場を去った。
貧乏で、薄汚いおいらに、金谷ホテルは敷居が高すぎた。気後れというやつだろう。
「ヤバイ!」という思いが、瞬間した。
緑色に光る「非常口」を見つけ、屋外に脱出!
と、美人従業員と鉢合せ。
「ヤバイ!」
足早にその場を去った。
貧乏で、薄汚いおいらに、金谷ホテルは敷居が高すぎた。気後れというやつだろう。
先ほどまで降っていた小雨があがったところで、神橋脇を通過。

三峰五禅頂の出発点。鳴虫山への枝尾根が見える。
殆どの人が行かない本宮神社には、外国人親子が居た。そのすぐ裏手に四本龍寺三重塔が見えた。


766年創建の四本龍寺観音堂。東照宮・輪王寺・二荒山神社の賑わいとは対照的だ。
不謹慎にタバコを一本吹かして、日光駅に向かった。
列車を待つ間、お決まりのソバをススリ、ビールをグビリと流し込んだ。
鳴虫山登山ルートは、結局発見できなかった。涼しくなったら、藪を漕いでみよう。
鳴虫山登山ルートは、結局発見できなかった。涼しくなったら、藪を漕いでみよう。
コメント