山行日:2009.4.11
目的地:雨ヶ立山(できれば布引山まで)
コース:宝川温泉(7:30~(8:15)林業試験地観測所(8:40)~板幽沢橋(9:15)~1150m平坦地(10:30)~1400m主尾根(11:30)~(12:40)雨ヶ立山(13:30)~布引山鞍部~菊石沢源頭部~1400m主尾根~1150m平坦地~板幽沢橋(14:45)~宝川温泉(16:00)

宝川流域から巻機山にかけての山域は、山スキーヤーの熟達者達によって、尾根から沢へ、沢から尾根へと縦横無尽にトレースが刻まれているようだ。
雨ヶ立山の存在を知ったのは1997年白山書房刊「山スキールート図集 第2集」からだった。土樽からの長大なルートが紹介されていた。おいらにはとても無理なコースだが、雨ヶ立山単独なら行けるかも知れないと思い、過去二回ほど出かけている。一回目は悪天候で、二回目は途中で地図を紛失すると言う失態を演じ、いずれも敗走している。
今回は、三度目。最後の機会かなぁと思いつつ出発した。

天気はすこぶる良い。水上ICを降りると、谷川岳が白くまぶしく輝いていた。
宝川温泉まで、山腹にチョロリと雪があるだけ。この分なら林業試験地観測所まで車で入れるかなと思ったのも束の間、宝川温泉の先2~300mの所で中途半端な雪が現れた。
雪は切れ切れで、スキーを着けることができない。おいらは、スキーを担ぐことが大嫌いなのだ。

仕方なく、スキーをザックにくくり付け、運動靴で歩き出す。短いトンネルを抜けた辺りから雪が増え始めた。林業試験地観測所(変な名前ですねぇ)でスキーにシール付けた。
運動靴はすぐそこのお地蔵さんの所へ置いた。スキーを履くと肩の荷が下り清々する。


下を流れる宝川はごう音を轟かせている。

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雪解けを集めて速し宝川  盗作でした。


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やがて、板幽沢橋に到着。確か「板幽沢橋」の銘板があった筈だが見当たらない。

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板幽沢の激しい流れが見える。 沢水が飛翔している。


板幽沢の左岸の杉林を沢から「離れず、近づかず」と言った感じで登り出す。ここからは、登山道が無いので地図とコンパスと高度計、それに勘が頼りだ。
顕著な尾根が現れ、それに乗る。尾根は狭く登りは問題ないが、帰りがいやな所だ。
1150m付近の平坦地に達すると、正面に急斜面が現れた。ここを登る予定にしていたが、予想以上の急斜面だった。

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左側の急斜面を諦め、右手の小尾根を登ることにする。


小尾根を登っていると、先行者のスノーシューの跡があった。


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細身とは言えブナの尾根となる。次第に急となるが、登るに差し支えは無い程度。


雨ヶ立山に繋がる主尾根が見えてきた。

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1400m付近で主尾根に到着。いきなり尾瀬の山々が見えた。写真は至仏山。


ここからは明瞭な尾根を行く。途中二重山稜があるが、迷うようなことは無い。


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雪庇の脇などを登る。


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山頂か。いや、まだ先があった。


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手前の雪庇の上が山頂だった。


ものすごい天気だった。空の色は青ではなく、群青色だった。


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巻機山方面と思われる。


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大烏帽子山周辺


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朝日岳、笠ヶ岳


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谷川岳周辺。雪が無く、黒々としているので一の倉沢かなぁ。


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武尊山。左にぼんやり見えるのは日光白根と錫ヶ岳かなぁ。


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周りの山は雪庇だらけ。亀裂が全層雪崩の機会をうかがってる。


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雪崩を伴っている雪庇。おいらは、雪庇が嫌いなのだ。でも、見るのは好き。


山頂には誰もいない。
布引山に目やると、一人登っている。スノーシューの人だろう。
やがて、布引山からスキーヤーが降りてきた。雨ヶ立山に登ってくる。すぐにご対面。
土樽からやってきたそうだ。白山書房そのものだ。少し休んだだけですぐに宝川に降って行った。
おいらは居残る。
飯を食っていると、宝川から四人組が登ってきた。写真などを撮ってあげる。
そろそろ出発しようと、スキーを着けると、おいらにカメラを向けた。おいらを撮ってどうする気だい!

布引山の鞍部に向かって滑降開始。雪が重い。プールーク・ボーゲンとシュテムのあいのこのような滑りで鞍部に立つ。


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雨ヶ立山を振り返ると、四人組がこちらを見ていた。コッパズカシイ。


時間が、押してきたので布引山はアッサリ諦めた。


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菊石沢源頭部に滑り込む。野太いシュプールが悲しいが、それでも楽しい。


1450m付近まで滑り、トラバ-ス気味に登りに使った尾根に戻る。


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谷川岳に別れを告げる。


杉林を苦労し降り、ビシャビシャの林道に足を濡らし帰着する。


道の無い山にしては人が多かった。降りの途中でも登山者を見かけた。登山者の指向が変わりつつあるような予感がした。


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実線:登り
破線:降り


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