山行日:2008.11.30
目的地:三ツドッケ
コース:浦山大日堂(7:30)~仙元峠(10:30休)~三ツドッケ(11:50休)~仙元峠~浦山大日堂(15:50)
目的地:三ツドッケ
コース:浦山大日堂(7:30)~仙元峠(10:30休)~三ツドッケ(11:50休)~仙元峠~浦山大日堂(15:50)
先日、新聞に、埋もれかかった仙元尾根が整備され上田埼玉県知事が、登山した記事が載っていた。ついでに、30年ぶりに一杯水まで行くことにした。30年前は軍畑から、高水山、棒の折れ山を経て、今は無き獅子口小屋で一泊。川苔山、蕎麦粒山、一杯水を経て日原に下った。獅子口小屋でコタツで寝転んでいると、小屋の美人が蜜柑をくれたのを覚えている。山のことは全く記憶から消え去っている。三ツドッケを登り損ねたこと以外は。
薄暗い浦山大日堂脇の狭い階段が登山口だった。

浦山大日堂と登山口の階段
尾根末端の急坂は九十九折れの道で、狭いながらも歩きやすい。鉄塔に出ると傾斜は緩み、一段と歩きやすくなる。鉄塔は尾根上に4塔あり、どうやら東電の鉄塔道がベースとなっているようだ。道ははっきりしているが、旧道と思われる踏み跡や作業道、獣道が交錯している。また、林業用のピンクテープが登山道と無関係に縛られているので、油断がならない。

2本目の鉄塔台地からは、目指す三ツドッケが高々と望まれる。

先週行った有間山 有間峠からの林道が痛々しい。

左から、武甲山、大持ち山、鳥首峠 遠く日光の山が白く見えていたが写真では確認できない。
4塔目の鉄塔を過ぎると道は尾根の左側の杉林をだらだらと登るようになる。楽な道だが薄暗く展望も無い。単調だ。
再び、尾根上に上がると、急坂となる。

今年初めて踏む雪
前方に小さな祠が見えると、そこが仙元峠だった。峠と言っても、立派なピークである。

ようやく着いた仙元峠

仙元峠のブナの古木と蕎麦粒山

近づいてきた三ツドッケ
このあたりは、粒ぞろいとは言えぬが、ブナの古木が散見できる。ただ、犬ブナと化したものが多く、スッキリとしたブナは意外と少ない。これも温暖化の影響か。
一杯水に向かうとすぐに水源巡視道となり、アップダウンはなくなる。一杯水はただの一滴も水を出していなかった。
一杯水に向かうとすぐに水源巡視道となり、アップダウンはなくなる。一杯水はただの一滴も水を出していなかった。

二日前に雨が降ったと言うのに涸れていた一杯水
一杯水から尾根を回り込むと、一杯水非難小屋に着いた。30年ぶりだ。

布団もあった一杯水非難小屋
小屋の裏手に三ツドッケへの小道を見つけ、これを辿る。重くなった足を引きずり、着いたピークは三ツドッケⅠ峰とあった。Ⅱ峰の方が高そうなので、そちらへ向かう。急速にバテ、転がるようにⅡ峰へ到着。しかし、Ⅲ峰の方が高そうに見える。Ⅲ峰の入り口には「難路」の指示板があった。もう登る余力は無かった。
三ツドッケⅡ峰からの展望はすばらしかった。誰も居ない山頂で昼飯とした。

川苔山と蕎麦粒山

石尾根と富士山

雲取山と芋の木ドッケ 間に白くなった木賊山と甲武信岳がちらりと見えた

三ツドッケⅢ峰 右隣に武甲山と小持山
飯を食い終わると、続々と登山者が集まってきた。ハンギョウ尾根からやってきた人、40年ぶりに訪れた人(やられた!)、一杯水からの上り口を見つけられなかった人、無言の人。そうこうしているうちに13:00近くになってしまった。あわてて、往路を戻る。
仙元峠の登り返しは僅かだったが、苦しかった。左手に見える三ツドッケとの別れを惜しみながら下った。それにしても、三ツドッケⅢ峰は立派に見える。返す返すも惜しいことをしたものだ。
仙元峠の登り返しは僅かだったが、苦しかった。左手に見える三ツドッケとの別れを惜しみながら下った。それにしても、三ツドッケⅢ峰は立派に見える。返す返すも惜しいことをしたものだ。

陽はすでに、三ツドッケの肩に よく見ると、五ツドッケに見えるではないか。しかもⅢ峰が一番鋭く、高く見える。位置の関係か?
谷間の夕暮れは早い。下の集落からは「七つの子」が流れている。カーラアスなぜ鳴くの~と。早く帰りましょう。ボロボロで、浦山大日堂へ帰着。

「ブナを大事にしましょう」などと、行政、特に林野庁から言われたくないなぁ~。
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